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電気を消すと現れる

   電気を消すと現れる


 地方に出張に行ったときのビジネスホテルでの出来事だった。

 地方の店舗を回ってひどく疲弊していた俺は、ビジネスホテルに着くとシャワーだけ浴びて、その後シングルベッドに潜り込んで死んだように眠った。

 眠った時間が早かったからか、三時頃に目が覚めた。

 どうしたことかと困りながら、とりあえずトイレに行こうと思い立って体を起こした。

 すると、ベッドの足元に得たいの知れない動物のような影がある事に気が付いた。

 驚いて仰け反ったが、その影はピクリとも動かない。よく見ると人間が犬のように四足歩行になった様にも見えたが、どうも息遣いだとか生きている者の気配がない。

 窓際に置かれたオブジェが月明かりを受けて影を落としているのかと思った。

 部屋が暗いからか、ぼんやりとしか輪郭が浮かばない。

 その時になると怖いと言うよりも、何だろうという気持ちのが強く、俺は起き上がってその四つん這いの影の横を通り過ぎた。そうして四つん這いの影を横から眺めながら部屋の明かりをつけてみた。

「あれ」

 室内が白い光で照らされると、四つん這いの影は影も形も無くなった。やはり何かが影を作っているのだと安心すると、また眠気がやってきた。

 もう一眠りしようと欠伸をしながら部屋の電気を消すと、四つん這いの影が俺の方を向いてベッドの足元に現れた。

「……え」

 先ほどまでその影は確か横を向いていたはずだった。なのにベッドからその存在に気が付いた時のように、その影は俺と向かい合わせになっていた。

 電気をつけると、その影はやはり消えた。

 そして電気を消すと、その四つん這いの影は俺の足元に現れた。

「うわッ!!」

 俺は部屋を飛び出した。

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【実話怪談を収集しています。心霊、呪い、呪物、妖怪、宇宙人、神、伝承、因習、説明の付かない不思議な体験など、お心当たりある方は「X」のDMから「渦目のらりく」までお気軽にご連絡下さい】 *採用されたお話は物語としての体裁を整えてから投稿致します。怪談師としても活動しているので、YouTubeやイベントなどでもお話させて頂く事もあるかと思います。 どうにもならない呪物なども承ります。またその際は呪物に関するエピソードをお聞かせ下さい。 尚著作権等はこちらに帰属するものとして了承出来る方のみお問い合わせよろしくお願いします。
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