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飽き症の天才は飽くなき無限の世界へと旅立つ  作者: 聖花 シヅク
第2部:天才はかくして面倒ごとに巻き込まれる
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第19話:ワープポータル


 俺が【Mondo Infinito】にログインし、アイテムボックスの中身を確認していると、ユイも大きく時間を置かずにログインしてきた。


「お、ミトの方が早かったみたいだね」

「まあ、女子より準備が遅いってことはなかなかないからな」

「それもそうか」


 ユイはそう言うと立ち上がり、「じゃあ、行こうか」と言うと外へ向かい歩き出した。


「私が遅れたのは準備だけじゃないんだけどね」

「じゃあ、何をしていたんだ?」

「生産職の人たちに連絡を取っていたんだ」


 ここでいう生産職は、【C・JOB】の事では無く、生産系の職業をメインに活動しているプレイヤーのことを指している。

 その中でもトップの人たちなどは、下手な攻略組なんかよりもレベルが高くなっている人も多いらしいと訊く。


「私達と同じで、夕食だけ食べてまたログインしてきたみたい」

「まあ、この時間帯ならそう言う事も多いか…」


 今更な気もするが、このゲームでは12のサーバーが存在している。

 第1サーバーが現実と同じ時間でリンクしていて、それ以降は2時間ずつズレる形となっている。例えば第1サーバーが12時の時、第2サーバーでは10時、第3サーバーでは8時と言った感じだ。

 現実の仕事でログインしたくても昼間にログインできない、夜にログインできないというという人もいて、その場合時間帯限定のモンスターや、NPCの開いている露店や店が開かないといった時間帯が存在するのが理由だそうだ。


 俺とユイは取り敢えず第1サーバーでログインしているが、生産職の人たちはどうなのだろうか?


「サーバーは第1サーバーで大丈夫なのか?」

「あ、訊くの忘れてたな‥‥ちょっと待ってて、訊いてみるね」


 ユイが相手と連絡を取り始めたため再び暇となったので、再度アイテムボックスの中身を確認する。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

狼王の魔核×2

狼王の鬣×1

狼王の毛皮×5

狼王の尾×1

狼王の牙×4

狼王の大牙×2

スキルの書(未鑑定)×1

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 【ルーポ・リ・デル・ブランコ】討伐による報酬はこんな感じだった。

 【ルーポ・リ・デル・ブランコ】は狼王と表記されており、詳細表示をしてみると他の雑魚の素材と違いレア度は3となっていた。


「ミト、第1サーバーで大丈夫みたい」

「なら、行こうか」

「うん。ついて来て」


 ユイについていき、宿屋を出て街の中心へと向かっていく。

 町の中心にあったのは銅像で、誰か神の内の1柱でも祀っているのだろうか?


「ここでワープポータルの登録すると、他の町にも一瞬で移動できるようになるんだ」

「それくらいは調べたから知っているよ。でも、金足りるのか?」

「あ、そうかミトはまだあまりないもんね。βテスターは武器、またはスキル1つの引継ぎとお金が一部引継ぎできるんだ。私の場合大体1万位だったよ」


 確か、ワープポータルは一度の仕様に5千ミルかかるが、それならギリギリたりそうだ。


「ちょっと待ってね。ミトに5千ミル送るから」


 ユイからメールが送られてきて、その中に4500ミルがあった。

 メールでお金を送る際は1割が税金のような形で取られるらしい。


「あ、1割取られちゃうの忘れてた!?普通に現金にして渡せばよかったね…」

「まあ、ギリギリ足りるしいいんじゃないか?」

「うーん…まあ今回はいいか…」

「じゃあ、リジェロに飛ぼうか」


 そうして、俺とユイはワープポータルを利用し【リジェロ】へと飛んだ。


「第19話:ワープポータル」をご覧いただき有難うございました

次話の投稿は未定ですが明日の同じ時間に投稿する予定です


続きが気になる、など思っていただけたら

ブクマ登録いいねや☆の方をつけてくださると励みになりますのでよろしくお願いします


では、また次話でお会いしましょう

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