会場にて
ゆっくり来たせいもあってか、会場前はすでにかなりの人でごった返していた。
「これは……意外ですねえ」
首を傾げるレジルさん。
ん、何か想定外でもあったのかしら?
とりあえず、といった感じに会場入り口から続く人の列をルーエが指さす。
「……並ぶ?」
「そうですね、すみませんが」
「レジルさんが謝る事でもないでしょう」
「あ、ジン引っこめますね」
さすがに邪魔になってしまうものね。どのみちこの子の場合、中へは入れないし。
だから代わりにトトを召喚する事にした。
小型化すれば手のひらくらいの大きさで済むし、重力で浮いているから場所も選ばない。
ついでに飛び散る様なゴミも出ないしね。
「出でよ―――」
手を振っただけで出て来れるほど、トトと私の間にはまだ確たる絆が無いから……とか言うと、ちょっと気恥ずかしいかも?
でもそれを堂々と言えるのがラビ……って、これはあまり関係が無かったわね。
常に持ち歩いている携帯用杖の石突きで地面を叩けば、そこから光が立ち上り魔法陣を描く。
そしてその光の中から、小さな魚を模した生物が浮かび上がった。
きょろりとした目が可愛い、自慢の友達その2だ。
「わぁ」
「おお……」
「さすがですねえ」
レジルさんが拍手を送ってくれるけど、いやいやいやいや、見世物じゃないからね!?
あの、周囲の人たちも一緒に拍手とかしなくていいので!!
「べ、別に、そこまで褒められるような事じゃ……ただ、何かあった時の護衛代わりっていうか……」
今度こそ、しっかりはっきり恥ずかしかったわよう。
「お前、こんどそれ人前でやるんだろうが。今恥ずかしがってどうする」
もっともなツッコミ、どうも!
うう、普段当たり前すぎて誰もおだててくれなかったから、まさかこんな罠にぶち当たるなんて……。
「もふもふ……残念。でも、これも……かわいい」
出て来たばかりのトトに指をさし出すルーエ。
でも決して、自分から触れようとはしない。
あ、ちゃんと分かってるのね。
そういえば、魔鉄の中でも何かそわそわしてるなあって思ってたけど、もしかしてジンの事も触りたかったのかしら。
公共の場での召喚獣はお仕事中な事が多いから、無暗に触ったらいけないって子供の頃から教えられてるのがほとんどで、そのおかげかジンも不用意に触ったり絡んだり餌を与えようとする人がいなくて助かるんだけど……そのぶんジロジロ見られたりもするのよね。
不快な感じがしないあたり、いっつも不思議だったけど、あれってやっぱり撫でたいって意味だったのかしら。
人慣れしているジンと違って、トトはちょっと……何と言うか『孤高』?『クール』?
とにかく、ちょっとツンケンして見える時があるのよね。
繋がっていると流れて来る、感情の揺れ幅も少ないみたいだし。
この辺りは、基礎がお魚さんだからかしら。
……これから魚を調理したものも出て来ると思うけれど……多分、大丈夫よね?
ふよふよヒラヒラと辺りを周回しながら漂うトトを見ているうちに、開場の時間になった。
こうして見ると、やっぱり大人の来場客が多いみたいね。
私たちみたいな若い子や、子どもなんかは数が少ないみたい。
列が流れるまま建物内に入り、昇降機で順番に上階へ。
辿りついた先は、外周を円状に照らし出された少し不思議なホールだった。
「どうもね、予定されていた形式からちょっと変更されたらしいんですよ」
開会までの僅かな時間、ざわつく会場の中でそんな風にレジルさんが言いだした。
「そうなんですか?」
「それは、どういう?」
「大物ゲスト、緊急参戦」
「参戦というか……仕切るって言いだした、あ、いや、総合司会をね、頼んだらしいんですよ、そのひ……方に」
首を傾げる私とヴィクトールとは対照に、ルーエも早々と情報を仕入れていたみたい。
私も会場の状況には目を光らせていたつもりだったけど……この辺は興味の差もあるって思いたいわ。
それにしても、何でそんな回りくどい言い方を?
しかも、ちょこちょこ本音っぽい部分が見え隠れしていたし。
光量の落とされた中に見えたレジルさんの顔は、少し苦い物を噛んでしまった様な、そんな表情で。
でも、すぐに穏やかな笑みに戻る。
「まあ、私たちがする事に変わりは無いから大丈夫ですよ。気にせず存分に味わって行って下さいね」
きっと、大人だから。
私たちの事を不安にさせないようにって、配慮なんでしょうね。
カッ、カッ、カカッ!!
音を立てながら、中央部を眩い灯りが照らし出す。
いよいよ始まるらしい。
集められた照明の下には、正装をした1人の男性。
……あら、もしかして私たち、場違い?
いえ、でも、あそこまでのドレスコードは無かったわよね?
せいぜい格調高いコンサートレベルので……。
思わずあたりを見回し、間違って無かったとホッとする。
「どうした?」
「あ、や、うん」
気にしないで欲しかったわ。
「気にしなくて大丈夫ですよ、十分綺麗で可愛らしいです」
「あ、りがと……」
ルーエも同じこと気にしてたみたいね。
でもそのセリフ、こっちにも欲しかったですよ、レジルさん……。
隣の男に気遣いなんてスキル、ありそうにないものねえ。
「紳士淑女の皆さん!ようこそ、料理界の祭典へ!今宵行われるのはまさに、料理人の頂点を決める祭典!世界の各地から取り寄せた優秀な食材たちは、彼らが奏でるハーモニーに乗せて踊るであろう!これはまさに、口の中で催される舞踏会!味を知りつくした職人たちが彩る世界を、是非堪能していただきたいッッ!!」
「……こよい?」
「あ、気にしなくていいですよ、ああいう方なので」
ルーエも指ささないの。
「誰かと思えば、大公爵閣下か」
納得よね、あの出たがり大公。仕切るって言いかけたレジルさんにも納得だわ。
大仰な仕草で、まるで踊る様に「今宵、腕を振るい競い合う料理人たちは―――」なんて紹介を始めた司会の男性こそ、セントラールの黒大公と呼ばれるエドヴィル大公爵さまその人だった。
あの方、結構あちこちで顔出ししてらっしゃるから有名なのよね。
「なんとなく、知り合い?」
「あの方は、料理界でも名高いといいますか……あちこちの品評会でよく審査員として出席されている方なので」
ちょっぴり苦笑気味のレジルさん。
「美食家としても有名でしたね」
「ええ、そのツテもありましてね。何度かお会いした事があるのですよ」
「え……それは……すごい、です」
「ついでのようなものですから」
「ついででも、十分すごいですよ」
この人ってもしかして単なるいち料理人なんかじゃなくって、実は学園に招かれた系の方なんじゃ……?
「まあそういうのはいいですから、ほら、食べに行きましょう、ね!」
押される形で……というか、実際ルーエの肩を後ろから押しつつ、レジルさんは私たちを試食テーブルの方へと向かわせた。
「あ、これ……おいしい」
「どれ?あら、へえ」
「ほう、ぴりっとしてるのがいいな」
「でしょ……?」
「なるほど……いや、参考になりますね」
「そう……?なら、よかった……」
レジルさんの気になる経歴についてはひとまず置いておいて、私たちは料理の攻略に乗り出した。
何しろ品数が多いんだもの!
ちょっとずつでも食べきれないくらい並んでいるし、まだまだ出て来るのよ!
ルーエ、大丈夫かしら?
「トト……これ、気に入った?」
とある一角で、ふとトトが動かなくなった。
多分状況的に遠慮しているっていうのもあるとは思うんだけど、食べたいとまでの欲求は無いみたい。
でも『気になる、気になる、すっごく気になる』……みたいな感情が伝わって来る。
「これ、何の肉です?」
「食用カエル、ですねえ」
「プリンスオブ・ケエル……だって」
「珍味コーナーで動かなくなるとは思わなかったぞ」
「珍、味……?」
トトの意外な趣味が判明したところで、なんとなく「ふう」と息を吐いた。
どうやら会場内、ちょっと熱気がこもってきたみたい。
これだけたくさんの人が集まっているのだもの、当然といえば当然なのかしら?
でもそれだけではもちろんなくて、オープンキッチンスペースから発せられる熱気がこれまたすごい。
「熱いな」
「あ、やっぱり?」
隣でヴィクトールも、シャツのボタンを上から2つほど開け始めた。
ちょっとちょっと、女子2人いる前でセクシーシーンとかいらないからね!?
「トトの魔法で、この辺りだけでも冷やす?」
「料理の味、変わる……?」
「あー、そうね、邪魔になってしまったら悪いわよね」
「気分が悪くなってしまいましたか?」
「いえ、そこまでは。でも少しくらくらするかもしれません」
言ってから気付いた。これ、熱のせいだけじゃないかもしれない。
「……今頃気づくなんて遅すぎって言われるかもしれませんけど、ここ、結構魔法使われているんですね」
あてられたのは熱だけじゃない、いつの間にか充満していた魔力のせいもあったみたい。
「料理人って……魔法使い、みたい?」
「そうですね、魔法器具だけでは足りない部分を補う為、自らの魔力を注ぎこむ料理人も多いです。お客様に提供する訳ですから、お待たせする訳にもいきません。時間短縮という意味でも必要不可欠なのですよ。それに人の手では難しい複雑な切り方などもできますし、何より火力が大事だったりしますから」
「ほら、あんなふうに」と、そう言ってレジルさんが指示したのは、1人の『いかにも頑固な職人!』って感じのおじさん料理人だった。
「いやあ、伝説の『炎の料理大臣』の実演をこの目で見られるとは……」
「自称にしてもどうかと思うが……というかあれは王宮料理長じゃないか。何だってこんな場所に」
「ええ!?お城勤めのおエライさんなの!?どっちかというと下町で一見入り難そうな料理屋やってる店主さんみたいな……というかあれ、鍋底だけじゃなくて全身火だるまになってません……?」
「あれも……魔法?」
「ええ、もちろんですとも」
パッと見、業火に焼かれているみたいで大丈夫かなって思うくらいだけれど、その料理人さん自身はぴんしゃんしてるっていうか……そんな感じで豪快に丸鍋を振り回しながら他の料理人たちに指示を飛ばしている。
檄を飛ばしているっていう方が正しいのかもしれないけど。
「いいか、炎を怖がるんじゃねえ!カリッとサクッと、それでいてスコーンと仕上げるんだ!」
「し、師匠ッ!こうですね!?これでいいんですね!?」
「こ、これは……ッ!?面白いように食材が揚がっていくッッ!!」
「うおおおおお!?料理は爆発だー!!!」どかーん。
「そうだ、お前たち!その動きを忘れるんじゃねえぞ!」
「はっ、はいっ!!」
「火ってのはなあ、ビビってりゃすぐに飲み込もうとしちまう!上手く手なずけ、支配するもんだ!」
「「はっ、はいっ!!」」
……。
………。
「火を、支配……」
「リグレッド?」
はっ!?
何だか今、とっても大事な事を聞いたような気がするわ。
「あ、ごめんなさい、大丈夫よ」
忘れないようにしないと。
それと、帰ったら特訓ね。
怖がらず、支配する……か。
「レジルさんも、ああいうの、する……?」
「ああいえ、学園でそこまでするのはまれですね。ですが、出来ない訳ではないですよ。ただまあ……」
そこまで言いかけた時、後ろから誰かが近付いて来てるのに気がついた。
「やあやあ、楽しんでいるかね?」
先ほど中央のキッチンコーナーを前に司会挨拶をしていたエドヴィル大公爵さまが、一見朗らかそうな声をかけて来る。
何となく緊張してしまうのは、さすがに大貴族ってのもあるけれど……私がごくたまに城に行く機会があるからチラ見するくらいにはお会いした事があるって事と、つまりそれは向こうも同じで下手したら記憶に残ってる可能性があるって事でもあって。
余計な接触なんて、無い方が良いに決まってるでしょう?
ついでにこの方、あのクルエラのお父様でもあるのよね。
変に身構えてしまうのを、気合と根性で我慢してしまっているわ。
「これは、大公爵様」
「そう畏まらないでくれ、うむ。しかしこの様な場で君に会うとはねえ、レジル君」
「はい、大公爵様もお変わりなく」
「うむ、それなんだがね、そこではないよ、レジル君。わたしとしては是非、あの壇上で君に会いたかったのだがねえ。残念でならないよ」
「はは……」
周りにいる若い連中については流すのね。その方がありがたいけれども。
考えてみればヴィクトールやルーエの方が、私よりもっと面識があっておかしくないんだわ。
「おお、君も来ていたのかね、ヴィクトール。はて、娘はこの事を知っていたかな?」
ぎく。
「ご無沙汰しています大公爵閣下。自分も偶然の成り行きでここにいますので、知らせる余裕もなく」
正直に言うんじゃないわよ、馬鹿ヴィクトール。
「そうか……今からでも連絡して……」
「今は忙しい時期ですから、無理を言うのも申し訳ありませんので。学園に戻ればまた会えますし」
「そうか……それもそうだが……。ふむ、では良く食べ味わって、是非感想を娘に聞かせてやってくれ」
「はい」
本当、噂通りの親馬鹿みたいね。
クルエラに対する学園の優遇措置や召喚学科への干渉など、色々と聞こえて来てはいるんだけれど、これを見てるとあながち嘘じゃない気もするから怖いわ。
「それと……おや?」
「ご……ごき、げんよう、ホー……ムのむ、娘、ルーエ……と、申します」
「……ああ」
あら?
急に、大公爵閣下の視線が冷たくなった。
挙動不審になった……というか、怯えるみたいにおどおどし始めたルーエもだけれど、彼のさげずむような冷酷な瞳に、意図が分からなくて戸惑う。
ルーエの家は確かに特殊だけど、高位で無いにしろ貴族位であるとは聞いている。
だから、家柄にこだわるような人であってもそんなに嫌う様な事もないと思うのだけれど……何かあったかしら?
「……そこのキミは……はて、どこの家のお嬢さんだったかな?」
無視?そのまま無視した?あ、で、私。どう言おうかしら。お父さんの名前、出して大丈夫かしら?
「リグレッドと申します。ここにいる皆さまとは、学園でいつもお世話になっています」
深く礼を取ると大公閣下はちらりと視線を寄こし、次いでわたしの肩辺りを漂うように浮いているトトに視線を向けた。
どうやら、さほどの興味も引かれなかったらしい。
どっちかっていうと、面倒そうな顔していたわ。
「ああ、学友かね。ヴィクトール君、悪い事は言わない、友人はきちんと選んだ方がいい」
「は、はあ……」
言われた言葉の意味が良く分かってなさそうで、むしろ安心したわ。
大公爵閣下が癖のある人物だっていうのはあちこちからよく聞く話だけれど、こういう『人を選ぶ』方だったなんて。
確かに面倒な方かも。
「レジル、君も学園の料理人だなどと遊んでいないで、わたしの元に来なさいとずっと言っているだろう。待遇に不満など言わせない。君の為だけの最高の設備を用意するし、給金だって惜しむつもりも無い。何より娘がそれを望んでいるのだからね」
こういう絡め取り方するつもりなの、クルエラは……。
話を聞いていて深く納得してしまったわ。
だからこっちにあまり執着せず、王子さま方にべったりだったのね。
「お言葉は有難いと常に思っておりますが、私も自分の腕を磨きたいのです。誰か特別に思う方の為だけの料理というのも、それはそれで腕の振るいがいがあるとは思いますが……」
ちらりと、ほんのごくわずかだけ視線が斜め下を向く。
「今は学園という場で、修行を続ける時期だと考えておりますので」
大公爵に向けた、きりりとした表情。
その中には含まれていないように思う……そう見せない様表には出てはいないけれど、だからこそ彼の覚悟の重さが分かった気がした。
彼にとって、ルーエは代表でもあるんだわ。
私たち、個性あふれる利用者の。
「……それに……の方の許しも無しに職場を変える訳に行かないからな」
……。
んん?
何か呟いたような気もするけれど、場内のざわめきと調理器具や食器のぶつかり合う音でかき消されてしまったせいか、はっきり聞き取れなかったわ。
それに、何かこう……感じが変わった?
キッチンを中心に渦巻く魔力は膨大なものになっていて、わずかな変化が本当に魔法なのかも良く分からない。
トトは魔力感知と操作に長けるけれど、ジンと違って危険探知は付けなかったから余計ね。
私自身の感覚も、どこか曖昧だし……。
「う、うむ?そうか、まあいい。考えが変わったのならいつでも連絡しなさい。我々は何時でも君を待っているよ」
そう言って、大公爵様は去って行った。
……これで済んで、良かったと思うべきなのかしらね。
「今日はありがとうございました」
「ごちそう……さま」
「自分まですっかり御馳走になってしまい」
「ああ、いいんですよ。おかげで助かりましたからね」
夕暮れ、王都の駅で私たちは別れる事になった。
ヴィクトールとルーエは、このまま王城へ向かうらしい。
ついでに実家に寄って行くんですって。
転送門の申請もしているから、明日には学園へ戻って来るんでしょう。
ルーエには、ヴィクトールに気付かれないよう後で連絡する様に言っておいたし。
「ヴィクトール君やトトちゃんには特に、ですけど、お世話になりましたね」
「これくらいさせていただかねば、釣り合いがとれないですから」
「最初からそういう約束でしたし、こちらにとっても修行になりましたから」
試食会を後にしてから、約束通りに市場で買い物をしたのだ。
その荷物持ちをトトとヴィクトールで分担したのだけど……。
レジルさんに言った通り、なかなか良い修業になったと思うわ。
重い物をトトの重力操作で浮かせて運ぶ、それだけでも今の私にとっては貴重な修練の場だ。
少しでも今の内に自分の地力を高めておかないと。
“いざという時”は、もうすぐやって来るんだから。
「ふふ、そうでしたか。なら良かったです」
レジルさんがにこにこ笑うとなりで、ルーエが首を傾げる。
「感謝祭、もう少し。……頑張って」
「ええ、もちろんよ。時間があるなら見てくれると嬉しいわ」
「上がるなよ」
「るっさいわね……知ってる人が見てくれるなら大丈夫よ……多分」
「私もぜひ見に行かせて頂きますね」
「わ、ほんとですか!?ラビにも言っておきますね!めっちゃくちゃ張り切って派手に行きますんで!ええもうたった今決めました!」
「おい」
隣から不満げな声が聞こえたけど、当然無視よ!
そうとなれば“連中”と打ち合わせもしなきゃ!
実験と練習もね!本番で失敗する訳に行かないもの!
「新しい……友達、楽しみ……ね」
そうね、それが一番楽しみにしなきゃいけない部分だったわ。
確かに難しい課題だけれど、それを乗り越えた先には新しい出会いが待ってる。
そう考えるとワクワクしてこない?
「ヒントももらえた事だし、絶対成功させて見せるわ!」
「頑張って下さいね」
「ま、ほどほどにな」
「ふぁいと、おー」
「うん!皆、ありがとう!当日楽しみにしてて!」
高揚する気分伝わったのか、トトも嬉しそうに周りをくるくると回った。
本当、頑張らなきゃね!




