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死域からの生還者  作者: 七夕 アキラ
24/54

23.偵察


 創太がハッキング結果を伝えて、小野が監視カメラ映像の確認をしてから数日後の午前八時。一騎と創太、ジャーキーはノアで移動し有栖市との境に来ていた。

 澪や梓、伊藤たちも同行したがったのだが、全員が出掛けている間に知らない人間が住み着く危険性を考慮し残るように一騎は説得。

 彼女たちの護衛を中村班に任せ、石田が鳥越班と三班を一騎と創太のサポートに手配した。これによって戦力不足は問題なく解消されたのだ。

 ノアの車内には二人と一匹が三日間くらいなら、問題なく過ごせるだけの食料と水も用意されている。ただし、一騎も創太もさっさと用事を済ませてマンションへと戻る気満々だが。


 運転手は創太で彼が印刷した地図を元に、どこにどれくらいのゾンビがいるかを一騎は鳥越班と三班と無線で意見交換をしている最中。

 現在、ノア一台とパトカー二台が停車しているのは、有栖市の中心へ繋がっている大通りの一ヶ所。彼らの前方には、道幅の広い道路に百台前後の様々なメーカーの事故車が玉突き事故状態で放置されていた。


「鳥越さん、オレはここのルート確保をしたいです。 事故車を動かすのに時間は掛かるでしょうが、大通りなのでRZやSZを見つけやすいポイントだと思うんですよ」

「いいと思うが、生存者だけじゃなくゾンビも行動しやすくなるぞ」

「ゾンビは人が一ヶ所に多く集まってる場所に向かうので、特に問題はないかと」

「鳥越、事故車を退()かしてから、ゾンビが来たとしても多くはないと思う。 有栖市のゾンビは大半が、有栖総合病院に集合しているだろうからな」

「……そうだな。 ただ、見える限りの数をどうやって動かすかが問題だが」


 百台前後の事故車を前に、鳥越は遠い目をする。エンジンが掛かれば、移動も簡単なのだがゴーストタウンのような状況だけに音が響きやすい。

 エンジンを始動して動かしている間に、エンジン音を聞き付けたゾンビの数が多ければ作業を中断し、離れていくのを待つしかない状態になるだろう。

 そうなったら、事故車の移動と撤去作業を何度も中止と再開を繰り返すことになる。さすがに、無意味に時間を消費することだ。


「別ルートを探すのもいいですが、どこも事故車が道路を塞いでるでしょうね」

「一台ずつエンジンを掛けて、移動させるしかないか」

「鳥越、それは最後の手段的に考えておけ」

「なぜだ?」


 一騎の言葉に別ルートを探すのを諦めた鳥越だったが、エンジンが動けば時間は掛からない。そう判断していた。それを盛岡は止めた。


「よく見てみろ」

「ん?」


 盛岡が指差した先、一騎もその方向に視線を向けて気付いた。正確な台数は不明だが、エンジンルームが潰れていたり、他の車両にめり込んでいたりして手作業でなんとかするしかない事故車が。

 しかも一騎の見える先では、数台が燃料漏れを起こしている。迂闊にエンジンを始動したら、通電時に火花を出して爆発しかねない。


「……どうするんだよ」

「一台ずつ、押したり縄を使ったりして移動させるしかないだろうな」

「最悪だ」

「そう言うな」


 盛岡に肩をポンポンと叩かれて、鳥越は「時間が掛かってもやるしかないな」と決意を固めたようだ。


「三班の皆さんは、鳥越さんたちの護衛を。 オレと創太は事故車の上を移動しながら、ゾンビを発見次第すぐに射殺しておきます」

「了解」

「二班の護衛は任せてくれ」

「二人とも、十分に気を付けるんだぞ」


 三班からの返事を聞き、一騎と創太はノアに戻ってそれぞれマガジンベストと無線機を装着。携帯食となるとカロリーメイトのブロックの箱を三箱と、500ミリリットルのミネラルウォーターを一本を大きめの携帯ポーチに入れた。

 創太はそのまま銃を持って、事故車の屋根に乗って少しずつ慎重に前方へと移動開始。


「ジャーキー」

「ワン!」


 一騎は後部座席を開け、ガンケースからTARー21改を取り出しながらジャーキーに声を掛ける。すると、呼ばれたジャーキーはリードを銜えた状態で降りた。


「いいか、オレが戻れ、って指示を出したら、鳥越さんたちのところまで戻るんだ。 わかったな?」

「ワフン!」


 ジャーキーは非常に賢く教えられたことを、あっという間に吸収。今では「戻れ」の命令時に誰のところまでと、その人物の臭いを嗅がせておけば確実に戻れるようになっているのだ。

 一騎は鳥越に言って掌の臭いをしっかりと嗅がせてから、先に移動を開始した創太の後を追うようにして事故車の屋根へと上がる。


「事故車の移動を頼みます。 なにかあれば、無線で呼んでください」

「了解だ」

「武藤くんたちも気を付けてな」

「はい。 ジャーキー、カモン」

「ワン!」


 一騎が声を掛けると、すぐさまジャーキーは彼の後を追って事故車の屋根へと見事なジャンプ。彼と一匹は慎重に事故車の上を歩きながら、ゾンビの姿を確認していく。

 ほとんどの事故車が正面に前への車に衝突している。だが、四割ほどの事故車は歩道や電柱に衝突しており、ゾンビがいればそこをウロウロしやすい空間もあった。

 途中で一騎が屋根に乗った事故車の後部座席や助手席から唸り声が上がったものの、わずかに開いた状態の窓の隙間から射殺しながら彼は進んでいく。





 一騎と創太が二十分ほどを掛けて、百台前後の事故車の上を移動し終えた。この移動中に二人はそれぞれ六体と八体のゾンビを射殺。幸いなことにも、射殺したゾンビは全てWZ。

 RZや犬ゾンビ、猫ゾンビSZなどの姿は確認できなかったのだ。事故車を抜けた先、左右のマンションに何台かの事故車があるが、それ以外は基本的に周囲がよく見える場所。地面は乾いた血によって赤黒くなっている。


「武藤です。 事故車の影にいたゾンビは、全て射殺完了しました」

『盛岡、了解。 本格的に事故車の撤去を開始する』

「オレたちは引き続き警戒をします。 マンションや個人商店も十分に注意しながら少しずつ前進します」

『鳥越、了解』


 無線連絡を終えた一騎に、創太は近付いて声を掛けた。


「二人で行動と、一人行動、どっちにするのだよ?」

「一緒の方がいいだろ。 もしも別々に行動して至近距離で複数のゾンビに遭遇したら、厄介だろうから」

「わかったのだよ。 僕としては、無難にそこのマンションを調べたいのだよ」

「五階建てだな。 事故車の部分を使ってベランダから入るか?」


 創太が指差したのは、左側のマンション。事故車が一台、一階にある一部屋のベランダ部分を盛大に破壊している。それを見た一騎はベランダから入るか、あるいは普通に玄関からにするかを聞いた。


「玄関からにするのだよ」

「了解、それじゃ行くか」


 創太としてはどちらを選んでも、問題はなかった。だが、もしもベランダから入って複数のRZや動物ゾンビがいた場合、逃げれる場所はベランダのみ。

 事故車の屋根を歩かないと、外に出られない。迫られてきた際に慌てて行動したのが原因で、捻挫したりして動けなくなる事態を避けたのだ。

 創太は自分が先行する形で、一騎の先を歩く。すぐに一騎とジャーキーが続く。無人の廊下を二人は慎重に進み、最初の101号室の前に立つ。


「僕が開けるから、一騎は奥からゾンビが出てきたらすぐに撃つのだよ」

「わかった」


 創太がゆっくりと玄関の取っ手を下へ下ろそうとした。


「ダメだ。 施錠されているのだよ」


 施錠されていて、完全に取っ手が下がらなかった。二センチ程だけ下がったが、そこから先は鍵が原因で引っ掛かってしまっている。


「ピッキングするか?」

「出来なくはないが、放置するのだよ」

「なんで? あぁ、そうか」


 創太がピッキングで鍵を開けなかった理由は簡単だ。ジャーキーが鼻を押さえずにいる。つまり、中にゾンビがいない。

 ゾンビの腐敗臭がすれば、ジャーキーは間違いなく両前足で鼻を覆う。それをしないということは、中は安全だと判断できる。


「次に向かうのだよ」


 二人は続けて102から106号室を確認。104号室のみ鍵が開いていて、中へと入ると事故車がベランダを壊していた号室と判明。施錠されていない103号室を探した二人だが、冷蔵庫の中身は完全に腐っていた。

 続けて二階へと上がった彼らだが、205号室の前でジャーキーが鼻を押さえたのでゾンビがいると判断。一騎が静かに玄関の取っ手を下ろして、開けたのだがドアの軋む音がして中から三体のゾンビが出てきた。

 創太は装備していたXM8改で正確に、頭を撃って仕留めた。射殺後に二人が中へ入ろうとしなかったのは、むせてしまうような腐敗臭が原因。


「キューン、キューン」


 ジャーキーが早く閉めてと言わんばかりに、両前足で鼻を押さえながら鳴いたので玄関は閉められた。


「次、三階なのだよ」

「ゾンビ遭遇がまだ一回だけど、ほとんどの号室は施錠されてたな」

「住人は戻ってこれなかったのだよ」


 創太がなにを言おうとしたのか、一騎はすぐにわかった。あの事故車の数と地面を赤黒く染めていた大量の乾いた血は、事故だけでなくゾンビによって噛まれ、食われた人々の多さを物語っていたからだ。

 二人は三階へ向かうために、階段を上がろうとした。先に階段を上がっていた創太が、途中で小声で指示を出す。


「ストップなのだよ」

「どうした?」


 一騎に待ったを掛けた創太だが、彼からの当然な言葉を受けて階段を上がりきったところにいる七体のゾンビを指差した。身体を左右に揺らしながら、三階廊下をゆっくりとだが端から端まで往復している。


「一気に上がって射殺するか?」

「ここは七体が、端に行ったのを確認してすぐに四階へと上がるのだよ」

「上から確実に狙うんだな」

「そうなのだよ」


 創太は自分の狙いを一騎が即理解したのを確認。ゾンビたちが左右両方の端に行ったのを見ると、二人と一匹は足音を立てないように素早く四階へ。

 四階廊下にゾンビがいないのを確かめると、二人はドットサイトを覗きながら、七体を次々と射殺。彼らは三階へは戻らず、そのまま四階と五階を調べて回った。

 401号室と502号室では、ジャーキーが鼻を押さえて、号室から離れたので、二人は慎重に玄関を開けて侵入。401号室では、現実逃避のために首吊り自殺した住人が。


 自殺した住人には、噛まれた場所などなかったが生きたまま食われるのを嫌ったのだろう。502号室では二人が初めて赤ちゃんゾンビを発見。

 ベッド寝かされていただろう赤子は、ゾンビ化した両親のどちらかに腹部を食い荒らされていた状態。創太が近付いた際にガラガラを蹴飛ばしてしまい、その音で赤ちゃんゾンビは起き上がろう動いた。

 まだ歯も数本しか生えていなかったが、それでも放置する訳にもいかない。彼はそっと銃口を小さな頭に向けて発砲して、赤ちゃんゾンビに永遠の眠りを贈ったのだ。


「次は三階なのだよ」

「そうだな。 廊下を彷徨(うろつ)いてたゾンビは射殺済みだし、さっさと行こうか」

「そうするのだよ」


 創太は一騎の言葉に頷き、三階の各号室を調べるために階段を下りていった。


「ワン!」


 三階に到着して、301号室から順に調べていこうとした二人だったが、ジャーキーは305号室の前へと向かい、彼らに向かって吠える。

 生存者がいるのではないか。そう思った二人は305号室の前に立つ。創太は玄関の取っ手を掴むと、ゆっくりと下ろして開けた。





 一騎と創太が305号室の前に立った頃、鳥越班はようやく六台目の事故車を移動させることに成功していた。彼らは事故車の前へと移動して、ボンネットやフロントガラスなどに手を置いて押している。

 エンジンがまだ使えそうな事故車もあったが、ボンネットが変形しており、オイル漏れがあった場合は引火、爆発の危険があったのだ。

 その結果、時間は掛かっても安全に移動させるべく手押し作業となっている。三班は一騎たちがゾンビを射殺したのを無線で聞いていたから、多少なりとも手伝っていて事故車の移動は早い。


 だが、一騎たちの向かったマンション以外やその周辺から音が聞こえたりすると、すぐさまセーフティーを解除して銃を構える。

 いつ、どこからゾンビが来ても素早く射殺することができるようにと。時折でも聞こえる音は、三班だけでなく鳥越たちにも緊張感を与えていた。


「重てぇな」

「さすがに二台連続で、荷物満載のハイエースの手押しはキツいな」

「本当ですよね。 これは明らかに積載量オーバーしてると思います」

「せめて、脇道にでも動かしておいてほしかったな」


 鳥越の言葉に盛岡、班員二人が全くだと言わんばかりに頷きながら答えた。


「鳥越さん、三班にも手伝ってもらいましょうよ」

「さっきから、何度か手伝ってもらっているだろうが」

「なにか音がする度に、離れていかんじゃすぐにでも体力に限界が来ます」

「せめて、一人でもいいから手伝ってもらえりゃな」


 彼らは話ながらも七台目の事故車の移動を開始。軽自動車だったから、荷物満載ハイエースよりも移動はスムーズ。三班は最後に音がしてから五分が経過したタイミングで、撤去を手伝い始めた。


「もしゾンビの集団が出現するとしたら、盛岡はどこからだと思う」

「普通に考えれば、これだけの事故車の先だろうな」

「鳥越さん、WZはここまで来れないでしょうが、自分たちはRZや犬ゾンビや猫ゾンビが来るんじゃないかと」


 ――タタタタタッ


 話ながら作業をしていた彼らだが、どこからかなにかが迫ってくる音を聞いた。


「中止」


 鳥越は自分の班員たちに指示を飛ばすと、紐で背中に背負っていたHK416改に素早く手を伸ばす。鳥越班と三班全員が一斉に同じ方向に、それぞれの銃口を向けた。


 ――タタタタタタタタタッ


 走る音がはっきりと聞こえて、彼らは銃口を向けた先に視線を集中して向けた。


「ま、待って!」


 銃口を向けられ、本能的な危険を感じたのだろう。走っていた人物は、両手を上げて立ち止まった。


「子供?」

「ランドセルだな」

「小学生か」


 彼らの視線の先には、血が飛び散った黒いランドセルを背負った男の子がいた。年齢とランドセルの汚れ具合からして、まだ小学校に入学して一ヶ月も経ってない子供だ。


「君、どこかにケガはしていないか?」

「へ、平気です」

「ゆっくりこっちに来なさい」


 鳥越に促された小学生の男の子は、時折背後を振り返りながら車の隙間を移動してきた。


「もう一度聞くよ。 ケガは?」

「大丈夫です」

「そうか。 どうしてここに?」

「ぼ、ぼくの家から見えたんです」

「家?」

「はい」


 男の子が指差した先には、三階建ての一軒家があり一階部分は駄菓子屋になっていた。


「一人か?」

「お、お姉ちゃんも隠れてます」

「一週間以上、どうやって過ごしていたんだ?」

「お姉ちゃんと一緒、です」


 鳥越たちが詳細を聞くと、男の子はゾンビ発生当時、中学生の姉と一緒に家を出ようとしていた。仲良く学校に向かおうと玄関を出ようとしたところで、家の前の道路で事故が発生。

 祖父母に言われて、家の中に戻ったところ突然、爆発音やら悲鳴が聞こえたそうだ。それから程なくして、様子を見に行っていた祖父母が腕から血を流しながら外から鍵を掛けたという。

 そして、絶対に外出しないように言って、すぐに離れていったそうだ。両親は共働きで既に外出した後で、姉と一緒に電話をしたらしい。


 だが電話は繋がらず、祖父母も帰ってこない。外からは爆発音と悲鳴が聞こえ、姉が三階から外を見たという。その結果、姉弟(きょうだい)二人だけで家にいたそうだ。

 食料は売り物の駄菓子やカップラーメン、後は冷蔵庫の中にあった冷凍食品や地震が起きた時のために確保していたという非常食で過ごしていたと。

 水も中学生の姉が空のペットボトルに水道水を入れて確保するなどして、喉の渇きを凌いでいたそうだ。そうして今まで生きてきたと。


「君の名前は?」

歩夢(あゆむ)です」

「歩夢くん、お姉ちゃんはどこ?」

「お(うち)

「歩夢くんだけで、出てきたのか?」

「お姉ちゃん、足痛いからって」


 鳥越たちは、三班に歩夢少年の案内で彼の家へと向かい中学生の姉を保護した。戻ってきた三班からの情報で、彼女が川島柚子という名前だという。

 右足を捻挫していたが、その理由は鳥越たちが車ですぐ近くまで来たのを目撃し、弓矢を取りに行こうとしてベッドから降りた時に挫いてしまったと。


「柚子ちゃん、でいいかな?」

「はい」

「君たち以外に生存者は?」

「いない、と思います」

「そうか。 我々は上戸森にあるマンションを拠点としている。二ヶ所あるが、両方とも生活に必要な物が揃っているが、一緒に来るかい?」

「お願いします。 わかった」


 盛岡が柚子に意思確認を行い、一緒にマンションに来るということで話がまとまった。その直後に、一騎から無線通信が全員へ。


『こちら武藤です。 鳥越班、三班の皆さん、応答を』

「鳥越だ。 どうした?」

『生存者発見。 年齢二十六歳の夫婦。奥さんは出産予定日まで二週間だそうです』

「二週間!?」

『そうです。 今から護衛しながら戻ります。 小野先生に診てもらうのがいいと思うんですが、オレたちが戻りましょうか?』


 一騎からの連絡に鳥越はしばらく無言で考え込んだ後、全員で上戸森イーグルマンションに一度向かおうと発言。それともし出産兆候が出た場合を想定し、澪や梓たち女性陣にも協力してもらう方針で固まった。

 無線連絡終了から、四十分を掛けて一騎と創太、そしてジャーキーが到着。鳥越は川島姉弟を紹介し、小野のいるイーグルマンションへ。

 エンジン音を聞き付けて事故車を飛び越えて迫ってきたRZ五体がいたが、一騎と創太の射撃によって死亡。それとイーグルマンションに着く頃には、川島姉弟は疲労が蓄積しすぎて寝てしまっていた。


 澪、梓に伊藤たち女性陣が集合したところですぐに、小野による健康状態チェックとエコー検査が行われた。胎児は順調に成長しており、早ければ一週間後には陣痛と出産が始まるだろうとのこと。

 とりあえず、妊婦の身の回りの世話を女性陣に任せた一騎たちは、再び有栖市との境へ出発したのだった。

あ、あまり偵察らしいことしてませんでした。

ただ、次話は偵察(2)の予定なので、今度は偵察!

っぽい話が書けるかと。

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