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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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175.エルフ、決して希望を諦めない【前編】



 ルコたちの前に、邪神王が完全復活した、一方その頃。


「くふ……くふふふふふふ! あーっはっはっはっは~~~~~~~~!」


 メデューサは天を仰ぎみて、狂気の笑みを浮かべる。


「ついに! ついにこの日が来ましたわぁ!」


 彼女は一時的に、攻撃の手を止めている。

 チェキータたちはメデューサから距離を取っていた。


「チェキータさん……ごめんなさいなのです……しーら、足手まといで……」


「気に……しないでしーちゃん」


 とはいうものの、チェキータは満身創痍だ。


 機動力に乏しいシーラは、メデューサの出す大量の蛇たちの動きを回避できない。


 必然的に、チェキータがシーラをカバーすることになる。


 だがそのせいで、チェキータは敵に致命傷を負わすことできなかった。


「これで邪神王は復活なさった! 長年待ち続けてきた、我々邪悪なる存在による統治が敷かれる、漆黒の時代の到来よ!」


「そうは……させない!」


 だっ……! とチェキータは駆け出す。


「イヤァアアアアアアアアアア!」


 手に持った剣で、メデューサの喉に剣を突き刺す。


「あー……鬱陶しいですわ」


 球種を指したというのに、メデューサは死なない。


 チェキータめがけて大量の蛇が押し寄せる。


 津波のようなそれに飲まれる。


 魔力の鎧を身に纏い、蛇たちをガードする。


「腹ががら空きよ!」


 メデューサが思い切り足を振り上げると、チェキータの土手っ腹にけりを繰り出す。


「ガハッ……!」


 チェキータは勢いよく背後に吹っ飛ぶ。


「チェキータさん!」


 シーラはエルフを受け止めようとする。


 だが非力な彼女にそんな芸当、できるわけもなく……。


 ふたりまとめて、背後に吹き飛び、壁に激突する。


 メデューサは余裕の笑みを浮かべて、チェキータたちに近づく。


「何をやったところで、無駄ですわ、デルフリンガー」

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