表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

347/383

171.邪竜、手分けして城を攻略する【後編】



 通路を進んでいった先に、カルマたちは分かれ道を発見した。


「道は三つ叉に分かれてるわね」


「前は分かれ道なんてなかったのです~」


「ということは……向こうがわざわざ用意したと言うことですね」


 チェキータは両手を前に出す。


 魔法の光がともると、それは3つの通路へと伸びていく。


 ややあって。


「分かれ道の構造がわかったわ」


 チェキータは右端の道を指さす。


「この先には、ベリアルの力を感じる。おそらく完全復活を待つ邪神がいるわ」


 次に、左の道を指さす。


「こっちからは魔王四天王の力を感じたわ。おそらくメデューサでしょうね」


 最後に、チェキータは中央の道を指さす。

「この真ん中の道の先に……リューがいるわ」


 チェキータは全員を見渡す。


「どの通路もかなり長いわ。全員まとまって3つのルートをいったりきたりする時間はない。ベリアルがその間に復活してしまうわ」


「では、三組に分かれましょう」


 こくり、とチェキータがうなずく。


「わたしはメデューサを止めてくるわ。地上のヨルムンガンドを操っているのはあの女よ。止めないと、地上が滅ぶからね」


 チェキータが覚悟を決めた女の顔で言う。

「カルマはリューのところへいってあげて。そして、残り全員でベリアル復活を阻止よ。休眠中の今なら倒せるはず」


「ま、まってくださいなのです!」


 シーラが慌てて言う。


「チェキータさんがあぶないのです! しーらも……しーらもいくのです!」


「……私も。メデューサには、因縁があるから」


 シーラ、そしてルトラがチェキータのそばへとやってくる。


「べりある。るぅたち。まかせて」


 ルコがどんっ、と自分の胸をたたく。


「ですがルコ。相手は邪神ですよ?」


「だいじょーぶ。るぅ、つよい」


「それにまだ完全復活していない状態なら、魔王四天王ふたりでどうにかなるじゃろう。おぬしらは、おぬしらのなすべきことをしてくれ」


 バブコがルコとともに、こくりとうなずく。


「カルマがリューを救出。わたしとしーちゃんとルトラちゃんでメデューサを止め、ルコちゃんとバブコちゃんでベリアルの破壊。良いわね?」


「「「おう!」」」


 それぞれが、分かれ道の入り口に立つ。


「みんな……健闘を祈るわ」


 かくして、カルマたちはそれぞれの道を進むのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ