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冒険に、ついてこないでお母さん! 〜 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる  作者: 茨木野
11章「最終決戦編」

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158.邪竜、孫になぐさめられる【中編】



 月面にて。

 

 カルマのそばに、褐色幼女ルコがたっている。


「げんき、だせー。かるま、げんき、だせー」


 ぺんぺんぺん、とルコがカルマの背中をなでる。


「げんき、でた?」


「……そうですね。うん、元気でたよ」


 孫が必死になって元気づけようとしていた。


 ……母が心配そうにしていたからだろう。

 孫を不安な気持ちにさせてどうする。


「むぅ。かるま。うそ。おまえ。げんき。ちがう」


 ぷくっ、とルコが頬を膨らませる。


「そうだ。かるま。げんき。でるとこ。いこ」


「どこへ?」


 ルコがカルマの腕を引っ張りあげる。


 そしてふたりは、宇宙空間を移動し、地上へと戻る。


 ふたりとも強力な力を持っている。


 カルマは言わずもがな、ルコは魔王四天王の生まれ変わりだ。


 それゆえに、宇宙空間でも生きていられたし、こうして成層圏をぶち破っても平然としてるのである。


 ふたりがやってきたのは、カミィーナから離れた場所にある火山地帯だ。


「このへん。おんせん。たくさん。ある」


「温泉というかマグマなんですけどね……」


 眼下では、ごぽごぽ……とマグマが沸騰している。


 ルコたちは飛んでいくと、やがて山の中に、天然の露天風呂を見つけた。


「あれ。るぅ。おきにいり。おんせん」


「あなたこんなものいつの間に?」


「たまに。はいる。あそびにきて」


「まぁ、1人でこっそり来てたんですね。だめでしょう?」


「ごめんちゃい」


 まあでもいいか、とカルマは気晴らしに、風呂に入ることにしたのだった。

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