さらば白玉楼、いざ人間の里
「よっと・・・・。それじゃあ、そろそろ行こうかな。」
幽々子「あら、もう行ってしまうのね。」
「うん、里の方に用事があるんだ。」
幽々子「残念ね、もうすこし話がしたかったんだけど。」
「また近いうちに来るよ。 今度は、紫たちと一緒にね。」
幽々子「そう。ふふっ、楽しみにしてるわ。」
「じゃあね、幽々子。」
幽々子「えぇ、また。」
・・・・・・
「ここまでで良いよ、妖夢。」
妖夢「よろしいのですか、このような所で。」
「うん、後は自分で行けるから。」
妖夢「分かりました。それでは天照さま、気をつけてお帰り下さいね。」
「うん、それじゃ。またね、妖夢。」
妖夢「はい、ではまた。」
・・・・・・
・・・・・神様移動中・・・・・
人間の里
白玉楼を出た私は、里へやって来た。
「さてと、鈴奈庵は・・・どっちだったかな」
ーーーーーー鈴奈庵
鈴奈庵とは人間の里にある貸本屋のことだ
貸本屋といっても本を貸し出すだけでなく、販売も行っている。
そして、小規模ながら本の印刷製本などもおこなっている。
しかし里にある貸本屋といってもおいてある本の多くは外の世界の本である。
「ふんふふーん♪」
ドンッ
「うわっ!」
?「むっ。」
「ごっ、ごめんなさい!」
?「いやいや、こちらこそすまぬ。すこし余所見をしてしまった。おやおや、誰かと思えば今をときめく太陽神どのではないか。」
「へ?」
?「おっと、この姿では分からぬか。ちょいと、こっちへ。」




