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東方天照記  作者:
84/91

妖夢とショッピング

「よっ、妖夢~。」ヨロヨロ


妖夢「えっと…他に買う物は…。」


「妖夢~!」


妖夢「はっ、はい!何でしょうか!?」


「少し…はぁ…休憩しよ…はぁ…!」


妖夢「わっ、分かりました。それでは、お茶屋さんに行きましょう。」


………少女達移動中


お茶屋《君緑-きみどり-》


「ぐはぁ!重かった~!」グッタリ


妖夢「いつも買い物は一人で来るので、今日は

買い過ぎてしまいました。……大丈夫ですか?」


「大丈夫だけど…大丈夫じゃない。」


…………


『いらっしゃい。おや、アマちゃん今日は妖夢ちゃんと一緒?』


「うん、里の入口で出会ってね。それで二人でショッピング中なの。」


『おやおやぁ?もしかしてデートかい?』


「そんなんじゃ無いってばぁ。」


『ははは、ごめんごめん。それでご注文は?』


「三色団子と白玉あんみつ!」


妖夢「私は抹茶パフェをお願いします。」


『はいよ、じゃあ少し待って頂戴ね。』


「は~い♪」


…………


『はい、三色団子と白玉あんみつ、抹茶パフェお待ち。』


「うわぁ。」キラキラ


妖夢「美味しそうです。」


『それじゃあ、ごゆっくり。』


「頂きま~す!」


妖夢「頂きます。」


………


「はぁ~!うんまぁ~い!つるっとした白玉と餡の絶妙な甘み!添えてある果物もグッド!」


妖夢「抹茶の苦味を残しつつ、甘すぎない味。甘いモノが苦手な人でも食べられそうです。」パクッ


「そして、この三色団子の色の並び方!」パクッ


妖夢「ところで、天照様は此方(こちら)へよく来られるのですか?」


「そうだね、お持ち帰りも出来るから良く利用するよ。この前も慧音と妹紅と三人で来たし。」


妖夢「そうなんですか。」


…………


「ふぅ、食べた食べた。」


妖夢「それでは、お勘定を。」


「あっ、ちょっと待って。おばちゃーん。」


『はいはーい。』


「三色団子を、20本お持ち帰りで。」


『20本!?そんなに買うのかい!?』


「お土産に買って行くんだ。多いけど、頼めるかな?」


『よっしゃ、任せな!すぐ用意するからね!』


「うん、お願い。」


…………


『はい、団子20本お待ち。』


「ありがと、本当に早いね。」 


『お客様をお待たせする訳にはいかないからね。』


「ありがとう。お勘定、団子代とまとめてお願い。」


『はいよ。』


…………


『またどうぞ~!』




妖夢「すみません、ご馳走になってしまって。」


「良いの良いの。さぁ、最後に買う物買って帰ろ。最後は何を買うの?」


妖夢「幽々子様のお部屋に飾るお花です。」


「よしっ。それじゃ、花屋へ行こうか。」


妖夢「はい。」


…………少女達再移動中


妖夢「……天照様。」


「ん?どうしたの?」


妖夢「あれを。」


…………


『ようよう姉ちゃん!ちょっとくらい良いじゃねぇか!』


「やっ、やめて下さい!」


『ちょこ~っと酌してくれりゃあ良いからよぉ。なぁ、良いだろぉ?』


「こっ、困ります!」


…………

「あちゃあ、酔っぱらいか。」


妖夢「助けなくては。」


「そうだね、私が行くよ。ヤバくなったら、頼んだよ妖夢。」


妖夢「危険です、私も一緒に。」


「大丈夫だから、じゃあ!」


妖夢「天照様!」


…………


『なんだぁ~!俺と飲むのは嫌だってのか!?』


「はいはいストップストップ。」


『あぁ?なんだ、このガキ。』


「そのお姉さん嫌がってるじゃん、やめなよ。」


『あんだとぉ?ガキが偉そうに説教しようってかぁ!』


「説教って……はぁ……お兄さん、そうとう酔ってるでしょ。お酒臭いよ?そりゃあ誰だって嫌がるよ。」


『ガキが偉そうにしてんじゃねぇ!ぶっ飛ばすぞゴラァ!』


「やってみなよ、無理だろうけど。」


『あぁん!?スカしてんじゃねぇぞガキがぁ!』


妖夢「天照様!!」



…………神様ボコり中












『ずみまぜんでじだぁ!!』


「分かればよろしい。これからは、気をつけること。」


『はっ、はい!失礼しますぅ~!!』


タタタッ


「ふぅ、悪は去った。」


「あっ、あの助けて頂きありがとうございました。」


「良いって良いって。ああいう人は質が悪いから、今度から気をつけてね。それじゃあ。」


「あっ!あの、お名前は!」


「天照、天照御大神。」


「天照さん、ありがとうございました。」  


…………


「いやぁ、張り切り過ぎちゃった。」


妖夢「一時はどうなるかと思いましたよ。」


「ごめんごめん。ほら、早く行こう。」


妖夢「まったく……本当に分かってるんですか。」






















                     つづく

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