妖夢とショッピング
「よっ、妖夢~。」ヨロヨロ
妖夢「えっと…他に買う物は…。」
「妖夢~!」
妖夢「はっ、はい!何でしょうか!?」
「少し…はぁ…休憩しよ…はぁ…!」
妖夢「わっ、分かりました。それでは、お茶屋さんに行きましょう。」
………少女達移動中
お茶屋《君緑-きみどり-》
「ぐはぁ!重かった~!」グッタリ
妖夢「いつも買い物は一人で来るので、今日は
買い過ぎてしまいました。……大丈夫ですか?」
「大丈夫だけど…大丈夫じゃない。」
…………
『いらっしゃい。おや、アマちゃん今日は妖夢ちゃんと一緒?』
「うん、里の入口で出会ってね。それで二人でショッピング中なの。」
『おやおやぁ?もしかしてデートかい?』
「そんなんじゃ無いってばぁ。」
『ははは、ごめんごめん。それでご注文は?』
「三色団子と白玉あんみつ!」
妖夢「私は抹茶パフェをお願いします。」
『はいよ、じゃあ少し待って頂戴ね。』
「は~い♪」
…………
『はい、三色団子と白玉あんみつ、抹茶パフェお待ち。』
「うわぁ。」キラキラ
妖夢「美味しそうです。」
『それじゃあ、ごゆっくり。』
「頂きま~す!」
妖夢「頂きます。」
………
「はぁ~!うんまぁ~い!つるっとした白玉と餡の絶妙な甘み!添えてある果物もグッド!」
妖夢「抹茶の苦味を残しつつ、甘すぎない味。甘いモノが苦手な人でも食べられそうです。」パクッ
「そして、この三色団子の色の並び方!」パクッ
妖夢「ところで、天照様は此方へよく来られるのですか?」
「そうだね、お持ち帰りも出来るから良く利用するよ。この前も慧音と妹紅と三人で来たし。」
妖夢「そうなんですか。」
…………
「ふぅ、食べた食べた。」
妖夢「それでは、お勘定を。」
「あっ、ちょっと待って。おばちゃーん。」
『はいはーい。』
「三色団子を、20本お持ち帰りで。」
『20本!?そんなに買うのかい!?』
「お土産に買って行くんだ。多いけど、頼めるかな?」
『よっしゃ、任せな!すぐ用意するからね!』
「うん、お願い。」
…………
『はい、団子20本お待ち。』
「ありがと、本当に早いね。」
『お客様をお待たせする訳にはいかないからね。』
「ありがとう。お勘定、団子代とまとめてお願い。」
『はいよ。』
…………
『またどうぞ~!』
妖夢「すみません、ご馳走になってしまって。」
「良いの良いの。さぁ、最後に買う物買って帰ろ。最後は何を買うの?」
妖夢「幽々子様のお部屋に飾るお花です。」
「よしっ。それじゃ、花屋へ行こうか。」
妖夢「はい。」
…………少女達再移動中
妖夢「……天照様。」
「ん?どうしたの?」
妖夢「あれを。」
…………
『ようよう姉ちゃん!ちょっとくらい良いじゃねぇか!』
「やっ、やめて下さい!」
『ちょこ~っと酌してくれりゃあ良いからよぉ。なぁ、良いだろぉ?』
「こっ、困ります!」
…………
「あちゃあ、酔っぱらいか。」
妖夢「助けなくては。」
「そうだね、私が行くよ。ヤバくなったら、頼んだよ妖夢。」
妖夢「危険です、私も一緒に。」
「大丈夫だから、じゃあ!」
妖夢「天照様!」
…………
『なんだぁ~!俺と飲むのは嫌だってのか!?』
「はいはいストップストップ。」
『あぁ?なんだ、このガキ。』
「そのお姉さん嫌がってるじゃん、やめなよ。」
『あんだとぉ?ガキが偉そうに説教しようってかぁ!』
「説教って……はぁ……お兄さん、そうとう酔ってるでしょ。お酒臭いよ?そりゃあ誰だって嫌がるよ。」
『ガキが偉そうにしてんじゃねぇ!ぶっ飛ばすぞゴラァ!』
「やってみなよ、無理だろうけど。」
『あぁん!?スカしてんじゃねぇぞガキがぁ!』
妖夢「天照様!!」
…………神様ボコり中
『ずみまぜんでじだぁ!!』
「分かればよろしい。これからは、気をつけること。」
『はっ、はい!失礼しますぅ~!!』
タタタッ
「ふぅ、悪は去った。」
「あっ、あの助けて頂きありがとうございました。」
「良いって良いって。ああいう人は質が悪いから、今度から気をつけてね。それじゃあ。」
「あっ!あの、お名前は!」
「天照、天照御大神。」
「天照さん、ありがとうございました。」
…………
「いやぁ、張り切り過ぎちゃった。」
妖夢「一時はどうなるかと思いましたよ。」
「ごめんごめん。ほら、早く行こう。」
妖夢「まったく……本当に分かってるんですか。」
つづく




