守矢神社到着
真っ暗だ。右も左も真っ暗。しかし、心配はいらないよ。何故ならば……私には必殺の〈光陽玉〉がある。灯り代わりに使えるのだ!
「暗くなっても大丈夫~♪私の必殺~光陽玉~♪」
早苗「くしゅん!」
「大丈夫、早苗さん?」
早苗「少し、肌寒いですね。」
「…そうだ!ちょっと待ってね。」
早苗「?」
ボフンッ!
「わふっ(よしっ)。」
早苗「天照様?」
「わんっ(私を抱くと良いよ。少しは、温かくなるはず)。」
早苗「よろしいのですか?」
「わんっ(大丈夫だ、問題ない!)。」
早苗「それでは、失礼します。」ギュッ
「わふぅ~♪(それじゃあ改めて守矢神社へGo!)
…………
早苗「到着しましたよ、天照様。」
「Zzz…Zzz……Zzz。」
早苗「眠ってる。」
諏訪子「おーい早苗ー。」
早苗「あっ、諏訪子様。只今、戻りました。」
諏訪子「ずいぶん長かったじゃない。ん?」
早苗「諏訪子様?」
諏訪子「早苗、その抱いている毛玉は何?」
早苗「毛玉ではありませんよ。ちょっと待って下さい。よいしょ。」
「わふぅ?」ぼーっ
諏訪子「(なんだ、只の犬か。)」
早苗「着きましたよ、天照様。」
「わぅ(着いた。)」
諏訪子「天照?早苗、今その犬のこと天照って言った?」
早苗「そうですよ。こちらに来てから変身できるようになったと聞きました。」
諏訪子「何それ!私聞いてない!」
「わんっ(諏訪子うるさい。)」
諏訪子「なんだとー!この白毛布!こうしてやる~
!」ギュウウウ
「わんっ!わんっ!(痛い!尻尾掴むな~!)」
神奈子「まったく。神社のど真ん中で何をやってるんだい。」
早苗「あっ、神奈子様。只今、戻りました。」
神奈子「お返り、早苗。で、あそこのバカ神二人は何を遊んでいるんだい?」
早苗「あはは……。って、神奈子様、あの姿の天照様が分かるんですか?」
神奈子「そりゃあ私は諏訪子とは違うからねぇ。一発で分かったさ。」
「ガルルルッ!(離せ~!噛むぞコラ~!)」
諏訪子「やれるものならやってみな!ただし、その頃にはアンタは八つ裂きになってるだろうけどね!」
神奈子「いい加減馬鹿なことやってないでさっさと入りな!」
つづく




