どこへ泊まろう
カァーカァー
「いつの間にか夕方になっていたでござるの巻。」
妹紅「いや~すっかり話に夢中になってたな。」
魔理沙「そうだな、おかげで腹ペコだぜ。」
妖夢「だいぶ暗くなってますね。」
慧音「まぁ、もう少ししたら秋だからな。日が落ちるのも早くなるさ。」
早苗「帰り道は気をつけないといけませんね。」
「………。」
妹紅「どうした、天照?」
「いや、何でもないよ(どうしよう、今日の寝床)。」
魔理沙「なぁ、天照。」
「なに、魔理沙?」
魔理沙「まだ紫の所に帰ってないんだろ?どうするんだ、今日は。また私の家に来るか?」
「いや、せっかくだけど良いよ。適当に探すから。」
妖夢「………(まだ紫様と仲直りされてなかったんですね、天照様。……そうだ!)」
「でも、野宿するのも嫌だし。どうしよう……。」
妖夢「あの、天照様。」
「ん?」
妖夢「よろしければ、白玉楼へいらっしゃいませんか?幽々子様も、きっと喜ばれます。」
「そう?それじゃあ、お言葉に甘えて……。」
早苗「ストーップ!ストップです!」
「早苗さん?」
早苗「そういうことでしたら、是非とも我が守矢神社へ!」
妖夢「!?」
「守矢神社へ?」
早苗「はい!諏訪子様も神奈子様も、お会いにななりたいと思います!」
「うーん……どうしようかなぁ。」
………………
魔理沙「それじゃあ天照、気をつけるんだぜ?」
「うん、魔理沙たちも気をつけて帰ってね。じゃあ、行こうか早苗さん。」
早苗「はい。それでは皆さん、また。」
慧音「あっ、そうだ。河童の所に行くのは明日でも大丈夫だからな。暗くなってからは、危ないからな。」
早苗「わかりました。それでは。」
「じゃあ、またね~。」
…………
「ねぇ、早苗さん。」
早苗「はい、何でしょう?」
「守矢神社は妖怪の山の上にあるんだよね。」
早苗「はい。」
「歩いて行くの?」
早苗「そうですね、飛んで行っても良いのですが空には烏天狗さんが見張っていますから。あっ、神社に到着するまで私の傍を離れないで下さいね。」
「うん、わかったよ。」
早苗「それでは、行きましょうか。」
つづく




