Let's Go!永遠亭!
紅魔館での〈遊び〉から数週間。季節は春を終え、夏に向かって進み始めていた。今は梅雨の真っ只中。
「暑い~!ジメジメしてる~!」
藍「そう仰るなら、私から離れて下さい。」
「暑いけど、藍の尻尾触りたい~。」
藍「くっついていられては、仕事が出来ませんよ。」
「やらなくて良いじゃ~ん。」
藍「しかし。」
紫「藍。」
藍「ゆっ、紫様!すみません、サボっていた訳では!」
紫「出かけるわよ、準備しなさい。天照、貴女も。」
「どこに行くの?」
紫「永遠亭よ。少し前に永琳に薬を頼んだの、それを取りに行くのよ。」
「それって、私と藍も必要なの?」
紫「あら、貴女は住まわせて貰っている家の家主を一人で行かせるの?」
「うぐっ!そっ、それは…。」
紫「ほらほら、どうなの?」グイッ
「………うぅ。(ちっ、近い!)」
藍「紫様、あまり天照様をからかわないで下さい。」
紫「あらあら、藍は天照の味方なのね。紫、悲しい。」
藍「バカなことやってないで準備しましょうよ。」
紫「ふふっ、そうね。」
………
紫「それじゃあ、行くわよ?」
藍「はい。」
「うん、良いよ。」
紫「しゅっぱ~つ♪」
………その時永遠亭では
輝夜「永琳~永琳~。」
鈴仙「あっ、姫様。」
輝夜「鈴仙、永琳見なかった?」
鈴仙「師匠ですか?見ていませんが、どうされたんですか?」
輝夜「P○Pの充電が切れたから充電器探してるんだけど、見つからないのよ。」
鈴仙「またてゐが隠したのでは無いですか?」
輝夜「てゐにならさっき聞いたわ。今回は知らないって。」
鈴仙「そうですか。」
永琳「うどんげ!ここにいたの!」
鈴仙「あっ、師匠。」
永琳「これからお客が来るのよ、手伝いなさい!」
鈴仙「患者さんですか?」
永琳「良いから!とにかく、来なさい!」
鈴仙「はっ、はい!」
輝夜「ねぇ~永琳~!」
永琳「なんです姫様!」
輝夜「P○Pの充電器知らない?」
永琳「それなら、居間の机の上にありますから!では急ぎますので!」
輝夜「はいは~いって、行っちゃった。でも、あの永琳が急ぐってことは、よほど凄い客みたいね。はっ!もしかして……!」ピキーン!
てゐ「姫様、なにしてるウサ?」
輝夜「てゐ、ちょうど良いところに来たわね。ちょっと耳貸しなさい。」
ゴニョゴニョ
てゐ「それは面白そう、なら早速用意するウサ。」
輝夜「ふふふ。面白くなりそうね。」
……………
スキマご開帳
紫「ふぅ。それじゃあ私は永琳と話があるから。」
「あ~っ!ウサギさんだ~!」タタタ!
紫「……藍、天照から目を離さないように。」
藍「分かりました。お気をつけて。」
つづく




