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東方天照記  作者:
48/91

Let's Go!永遠亭!

紅魔館での〈遊び〉から数週間。季節は春を終え、夏に向かって進み始めていた。今は梅雨の真っ只中。


「暑い~!ジメジメしてる~!」


藍「そう仰るなら、私から離れて下さい。」


「暑いけど、藍の尻尾触りたい~。」


藍「くっついていられては、仕事が出来ませんよ。」

 

「やらなくて良いじゃ~ん。」


藍「しかし。」


紫「藍。」


藍「ゆっ、紫様!すみません、サボっていた訳では!」  


紫「出かけるわよ、準備しなさい。天照、貴女も。」


「どこに行くの?」


紫「永遠亭よ。少し前に永琳に薬を頼んだの、それを取りに行くのよ。」


「それって、私と藍も必要なの?」


紫「あら、貴女は住まわせて貰っている家の家主を一人で行かせるの?」


「うぐっ!そっ、それは…。」


紫「ほらほら、どうなの?」グイッ


「………うぅ。(ちっ、近い!)」


藍「紫様、あまり天照様をからかわないで下さい。」


紫「あらあら、藍は天照の味方なのね。紫、悲しい。」


藍「バカなことやってないで準備しましょうよ。」


紫「ふふっ、そうね。」


………


紫「それじゃあ、行くわよ?」


藍「はい。」


「うん、良いよ。」


紫「しゅっぱ~つ♪」


………その時永遠亭では


輝夜「永琳~永琳~。」


鈴仙「あっ、姫様。」


輝夜「鈴仙、永琳見なかった?」


鈴仙「師匠ですか?見ていませんが、どうされたんですか?」


輝夜「P○Pの充電が切れたから充電器探してるんだけど、見つからないのよ。」


鈴仙「またてゐが隠したのでは無いですか?」


輝夜「てゐにならさっき聞いたわ。今回は知らないって。」


鈴仙「そうですか。」


永琳「うどんげ!ここにいたの!」


鈴仙「あっ、師匠。」


永琳「これからお客が来るのよ、手伝いなさい!」


鈴仙「患者さんですか?」 


永琳「良いから!とにかく、来なさい!」


鈴仙「はっ、はい!」 


輝夜「ねぇ~永琳~!」


永琳「なんです姫様!」 


輝夜「P○Pの充電器知らない?」


永琳「それなら、居間の机の上にありますから!では急ぎますので!」


輝夜「はいは~いって、行っちゃった。でも、あの永琳が急ぐってことは、よほど凄い客みたいね。はっ!もしかして……!」ピキーン!


てゐ「姫様、なにしてるウサ?」


輝夜「てゐ、ちょうど良いところに来たわね。ちょっと耳貸しなさい。」


ゴニョゴニョ


てゐ「それは面白そう、なら早速用意するウサ。」


輝夜「ふふふ。面白くなりそうね。」


……………


スキマご開帳



紫「ふぅ。それじゃあ私は永琳と話があるから。」

                  

「あ~っ!ウサギさんだ~!」タタタ!


紫「……藍、天照から目を離さないように。」


藍「分かりました。お気をつけて。」




                    つづく

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