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東方天照記  作者:
39/91

戦闘帰路

「さてと、お腹いっぱいになったし帰ってお風呂にでも入ろうかな。そうだ、藍に連絡しなきゃ。」


神技〈念話〉


説明しよう!この技は私、天照大神が使用する48の特殊能力のひとつである!遠くにいる相手と会話をすることができるぞ!


「もしもーし!藍、聞こえるー?」


藍「っ!?その声、天照様ですか?これは一体?」


「大丈夫だよ。体に害はないから。」


藍「はぁ…。」


「今から帰るから、お風呂沸かしてもらっても良いかな?」


藍「分かりました。それでは、帰る道中お気をつけて。」


「うん、じゃあね。」


〈念話終了〉


「さてと、行きますか。」


………


「月灯りの道標~♪」


私は今、八雲邸に帰る道を歩いていた。


「月の光があってどうにか見えてるけど、暗いなぁ。ん?」


ふと雑木林の方に目をやると真っ赤な目が私を見ていた。


ズシン!…ズシン!


バキバキバキ!


木をなぎ倒して出てきたのは、妹紅が倒した一つ目の妖怪の倍は有ろうかという大きさの妖怪だった。


ぐぉぉぉぉぉ!


「うっ、うるさっ!」


我が弟の仇ぃ!


「かっ、仇!?」


妖怪はそう言うと両腕を私に向かって振り下ろしてきた。


「のわっ!」


バキッ!ドシーン!


「いっ、一撃!?」


その妖怪は一撃で何本もの木をへし折った。


「ちょっと!話を聞いてよ!」


死ねぇ!


「くっ!話を聞いてくれる状態じゃないか。なら…やるしかない。」


ヒュッ!シュタ!


「我が纏し神珠よ。我が言霊を受け真の姿へ変われ!」


ブォン!


貴様がぁ!弟をぉぉ!


「戦闘神技〈鞘打ち〉」


またまた説明しよう!もともと神技は24の活動神技と戦闘用の戦闘神技に別れており〈鞘打ち〉は刀から鞘を抜かず、そのまま振り抜くことで鞘を相手にぶつけ先制攻撃を行う技である!


ぐぉぉぉぉぉ!


「居合……斬影!」


しつこいようだが説明しよう!奥義〈斬影〉は最速の居合い技である!刀を思いっきり振り抜き相手を斬り裂く、その速さは正に神速!相手はあまりの速さに斬られたことすら気付かず地に伏すのだ!


ぐっ!貴様、何をしたぁ!?


「話を聞かないアナタが悪い。」


カチン


ぐぁぁぁあ!


ブシューッ


ドサッ!


「ごめんなさいね。あぁ、血でベッタリだわ。」


こうして私は帰路に着いた。


…………


ぐっ……弟よ…すま…ない。


?「あらあらあらあら~。上半身と下半身が見事にさようならしちゃってるわねぇ、可哀想に。」


お前…は…何者…?


?「アナタには関係ないわ。いえ、関係ないとも言えないか。まぁ、良いわ。」スッ


か…がみ?


?「光栄に思いなさいな、アナタが一人目。うふふふ…あはははは。」


なん…だ?鏡が…光って…。


?「頂きます。」ピカッ!


うっ…あっ…あぁっ。

                    

?「うふふふ…あはははは!」


あぁぁぁぁ。







                    つづく

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