寺子屋withバカルテット+大妖精
「さてと、着いたのは良いけどどうしようか。」
…………
「授業風景でも見てよ~っと。あっ、目立つから狼にならないと。」
CHANGE WOLF│(チェンジ・ウルフ)
「よしっ!お邪魔しま~す。」
ガラガラガラ(どうやって開けたかは内緒だ!)
「……。」ジーーッ
彗音「で、あるからしてこの式に当てはめると…。」
なるほど!
う~ん…。
分かった!答えは⑨ね!
そーなのかー。
「……(皆、楽しそうにやってるなぁ)。」ジーーッ
………
あ~!犬だ!
本当だ!大きい~!
真っ白だ~。
彗音「こらっ!静かにしなさい!」
見てよ!けーね先生!
彗音「ん?」
犬だよ!
窓からこっち見てる~。
可愛い~。
「………(なんだか、見られてる?)」
彗音「なんだ、あの犬は?授業の邪魔になっているじゃないか。……先生は少し教室を空けます。静かに自習しているように。」
せんせ~まさか犬を追い出すの?
かわいそうだよ!
やめたげてよぉ!
彗音「駄目だ!授業の邪魔になっているじゃないか。追い出す。」
「……(やばっ!こっち来た!)」
ガラガラガラ
彗音「待て!そこの白犬!」
「わっ、わん!」
彗音「授業の邪魔だ、出ていきなさい。」
「……(けーね、私だよ。)」
キーン
彗音「っ!(頭に声が響く!?)」
「……(ごめんね、授業を邪魔するつもりはなかったんだけど……。)」
彗音「天照なのか…。その姿は一体!?」
「…(私は、狼の姿になれるんだ。それで、これは念話。子供たちがいるから狼の姿で話す訳にはいかないから。)」
彗音「なっ、なるほど。それでだ、天照。悪いのだが、このまま教室の外で見られていると授業が出来ないんだが…。」
「……。そうだ!私も授業受けるよ!」
彗音「へ!?」
「普通の姿なら大丈夫でしょ?」
彗音「それは、まぁ、大丈夫だが。」
「よしっ!それじゃあ、ちょっと待ってね。」ピカッ
Change Human
「さぁ、いこう!彗音!」
彗音「あっ、あぁ。」
「ふんふふ~ん♪」
ガラガラガラ
彗音「皆、突然だが新しい仲間を紹介する。」
ざわざわ
彗音「今日1日だけ皆と一緒に授業を受ける。えっと…。」
「天神照│(あまがみ・しょう)です。皆よろしくね。」
ざわざわ
彗音「それでは、天いや…照の座る場所はチルノの横だ。」
………
「よろしくね、チルノ。」
チルノ「よろしくな!こっちは大ちゃんとルーミアとリグルとみすちーだ。」
大妖精「よろしくね、照ちゃん。」
リグル「よろしく。」
ルーミア「よろしくなのかー。」
ミスティア「よろしくね。」
………
「それじゃあ四人は妖怪と妖精なんだ。」
チルノ「あたいと大ちゃんは妖精だ。」
ミスティア「私とリグルとルーミアは妖怪なの。」
「妖怪や妖精が寺子屋に通うのって変わってるね。」
リグル「そうだね。でも、この幻想郷では妖怪・妖精・人間が一緒にいることは珍しいことでは無いんだよ。」
「へぇ。そーなのかー。」
ルーミア「もしかして私の真似なのかぁ?」
「えへへ、似てた?」
ルーミア「もうっ。」
「あはははは。」
彗音「そこ、静かに!」
チ・大・リ・ミ・ル「はーい。」
……
彗音「よし、今日はここまで。明日から長期の休みだが、気を抜きすぎないように。それでは。」
……
彗音「ふぅ、終わったな。」
「お疲れ様、けーね先生~。」
彗音「天照か。どうたった、私の授業は。」
「楽しかったよ。他の子供たちも楽しそうに受けてた感じだったよ。」
彗音「そうか、それは良かった。天照、今から時間は空いているか?」
「ん?大丈夫だよ?」
彗音「今から妹紅も呼んで夕食でも一緒にどうだ?」
「良いの?」
彗音「あぁ、この前の宴会でぶつかってしまっただろ?そのお詫びだと思ってくれ。」
「なんだか悪いね。それじゃあ、ご馳走になるよ。」
彗音「じゃあ、妹紅を呼びに行こうか。」
「うん!」
つづく




