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東方天照記  作者:
37/91

寺子屋withバカルテット+大妖精

「さてと、着いたのは良いけどどうしようか。」


…………


「授業風景でも見てよ~っと。あっ、目立つから狼にならないと。」


CHANGE WOLF│(チェンジ・ウルフ)


「よしっ!お邪魔しま~す。」


ガラガラガラ(どうやって開けたかは内緒だ!)


「……。」ジーーッ


彗音「で、あるからしてこの式に当てはめると…。」


なるほど!


う~ん…。


分かった!答えは⑨ね!


そーなのかー。


「……(皆、楽しそうにやってるなぁ)。」ジーーッ


………


あ~!犬だ!


本当だ!大きい~!


真っ白だ~。


彗音「こらっ!静かにしなさい!」


見てよ!けーね先生!


彗音「ん?」


犬だよ!


窓からこっち見てる~。


可愛い~。


「………(なんだか、見られてる?)」


彗音「なんだ、あの犬は?授業の邪魔になっているじゃないか。……先生は少し教室を空けます。静かに自習しているように。」


せんせ~まさか犬を追い出すの?


かわいそうだよ!


やめたげてよぉ!


彗音「駄目だ!授業の邪魔になっているじゃないか。追い出す。」


「……(やばっ!こっち来た!)」


ガラガラガラ


彗音「待て!そこの白犬!」


「わっ、わん!」


彗音「授業の邪魔だ、出ていきなさい。」


「……(けーね、私だよ。)」


キーン


彗音「っ!(頭に声が響く!?)」


「……(ごめんね、授業を邪魔するつもりはなかったんだけど……。)」


彗音「天照なのか…。その姿は一体!?」


「…(私は、狼の姿になれるんだ。それで、これは念話。子供たちがいるから狼の姿で話す訳にはいかないから。)」


彗音「なっ、なるほど。それでだ、天照。悪いのだが、このまま教室の外で見られていると授業が出来ないんだが…。」


「……。そうだ!私も授業受けるよ!」


彗音「へ!?」


「普通の姿なら大丈夫でしょ?」


彗音「それは、まぁ、大丈夫だが。」


「よしっ!それじゃあ、ちょっと待ってね。」ピカッ


Change Human(チェンジ・ヒューマン)


「さぁ、いこう!彗音!」


彗音「あっ、あぁ。」


「ふんふふ~ん♪」


ガラガラガラ


彗音「皆、突然だが新しい仲間を紹介する。」


ざわざわ


彗音「今日1日だけ皆と一緒に授業を受ける。えっと…。」


「天神照│(あまがみ・しょう)です。皆よろしくね。」


ざわざわ


彗音「それでは、天いや…照の座る場所はチルノの横だ。」


………


「よろしくね、チルノ。」


チルノ「よろしくな!こっちは大ちゃんとルーミアとリグルとみすちーだ。」


大妖精「よろしくね、照ちゃん。」


リグル「よろしく。」


ルーミア「よろしくなのかー。」


ミスティア「よろしくね。」


………


「それじゃあ四人は妖怪と妖精なんだ。」


チルノ「あたいと大ちゃんは妖精だ。」


ミスティア「私とリグルとルーミアは妖怪なの。」


「妖怪や妖精が寺子屋に通うのって変わってるね。」


リグル「そうだね。でも、この幻想郷では妖怪・妖精・人間が一緒にいることは珍しいことでは無いんだよ。」


「へぇ。そーなのかー。」


ルーミア「もしかして私の真似なのかぁ?」


「えへへ、似てた?」


ルーミア「もうっ。」


「あはははは。」


彗音「そこ、静かに!」


チ・大・リ・ミ・ル「はーい。」


……


彗音「よし、今日はここまで。明日から長期の休みだが、気を抜きすぎないように。それでは。」


……

彗音「ふぅ、終わったな。」


「お疲れ様、けーね先生~。」


彗音「天照か。どうたった、私の授業は。」


「楽しかったよ。他の子供たちも楽しそうに受けてた感じだったよ。」


彗音「そうか、それは良かった。天照、今から時間は空いているか?」


「ん?大丈夫だよ?」


彗音「今から妹紅も呼んで夕食でも一緒にどうだ?」


「良いの?」


彗音「あぁ、この前の宴会でぶつかってしまっただろ?そのお詫びだと思ってくれ。」


「なんだか悪いね。それじゃあ、ご馳走になるよ。」


彗音「じゃあ、妹紅を呼びに行こうか。」


「うん!」



                    つづく

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