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東方天照記  作者:
35/91

タイトル?何でも良いや

ドンドンドン!


魔理沙「おーい!こーりん!いるかー?」


?「はいはい、今開けるよ。」


ガチャ


魔理沙「おっす、香霖!」


アリス「こんにちは、霖之助さん。」


髪が白い…若白髪かな?


霖之助「やぁ魔理沙、アリス。おや、今日は見慣れない娘がいるね。」


魔理沙「あぁ、天照って言うんだ。ほら天照、挨拶するんだぜ。」


「天照大神です。」


霖之助「僕は森近霖之助、この香霖堂で店主をやっているよ。」


「よろしくね、霖之助さん。ところで、ここは骨董品を売ってるって魔理沙から聞いてるんだけど?」


霖之助「まぁ、間違いではないよ。我が香霖堂は、たくさんの商品を取り扱っているからそういった物も少なからず存在するんだ。」


魔理沙「それで香霖、今日は何か新しい物は入ったのか?」


霖之助「いや、今日はなかったよ。ところで天照、君の首に着けている首飾り見せてもらっても良いかな?」


「ん、これ?はいっ。」


魔理沙「その首飾りがどうかしたのか、香霖?」


霖之助「いや、何か神聖な感じがするんだ。」


「そりゃあ、まぁ……ねぇ?(神様だし…。)」


魔理沙「まぁ、なぁ。(神様だからな…。)」


霖之助「こっ、これは!」


アリス「どうしたの、霖之助さん。」


霖之助「これは、どういうことなんだ。首飾りの形をしてはいるが、これは武器…なのか?」


魔理沙「武器?そんな小さな首飾りが武器なのか?」


霖之助「あぁ、僕の能力で見たんだ。間違いないよ。」


「霖之助さんの能力って何、魔理沙?」


魔理沙「香霖の能力は、道具の名前と用途がわかる程度の能力なんだ。その名の通り、道具の使い方と名前がわかる能力なんだぜ。」


「ふ~ん。」


魔理沙「それで、香霖。なんて名前の武器なんだ?」


霖之助「ああ…それは…。」


………空き地



魔理沙「いやぁそれにしても驚いたぜ。まさか首飾りが武器だったとはな。」


アリス「そうね。変わった形の首飾りとは思っていたけど。」


「見てみたい?私の武器。」


魔理沙「気になるぜ。」


アリス「気になるわ。」


「では、見せましょう!………ふぅ。」


ゴゴゴゴゴゴ!


魔理沙「なっ、なんだ!?この凄まじい気は!」


アリス「空気が…震えている。」


「我が纏いし神珠よ。我が言霊を受け、真の姿へと変われ。出でよ、天叢雲剣│(あめのむらくものつるぎ)!」


シュウウウ


魔理沙「なっ、なんだ!?この煙は!」


アリス「天照!!」


………


「久々に出すけど、やっぱり重いなぁ。」シャキン


魔理沙「その刀が、さっきの首飾りなのか?」


「そうだよ、天叢雲剣って言うんだ。お父様が昔、私の為に作ってくれたんだ。」


アリス「随分と長い刀なのね、使えるの?」


「うん、昔はかなり使うのが大変だったけどね。でも、背負ってると重いし目立つから首飾りの形にして持ち歩いてるんだ。」


魔理沙「すげぇ!なぁ、ちょっと貸してくれよ!」


「え?良いけど、はい。」


魔理沙「へへっ、悪いな。……って、えっ!?」


アリス「首飾りの形に戻った?」


「言い忘れてたけど、私以外の人が触ったりしたら首飾りの形に戻るんだよ。悪用されないようにね。」


魔理沙「そうだったのか、残念だぜ。」


「まあ、見るだけなら出来るから今度しっかり見せてあげる。」


魔理沙「本当か!?約束だぜ?」


「うん、約束する。」


魔理沙「よしっ、それじゃ次に行こうぜ!」


アリス「まったく…。」


「あはは。」




                    つづく








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