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東方天照記  作者:
33/91

お茶会

「魔理沙、大丈夫?」


魔理沙「くぅぅ!まだ足が痺れてるぜ。」


アリス「自業自得じゃない。」


魔理沙「けど、私だけお叱りを食らうのは納得いかないぜ。文の奴、逃げたな…。」


「文ちゃん、逃げちゃったの?」


魔理沙「本当かどうかは分かんないけどな。」


「そう。」


アリス「今からお茶にしようと思うのだけれど、二人とも飲んでいく?」


「うん、是非頂くよ。」


魔理沙「アリスの紅茶は美味いからな。私も頂くぜ。」


アリス「それじゃあ、少し待って頂戴ね。」


…………


「幽香さんの紅茶とどっちが美味しいかな~♪」


魔理沙「そう言えば、天照は幽香の所に行ってたんだよな。何もされなかったか?」


「えっ!?……ダイジョウブダッタヨ。」


魔理沙「なんで片言なんだぜ?」


「キノセイダヨ。」


魔理沙「何かあったな?全部言うんだぜ。」


「ナンノコトカナ?」


魔理沙「ほーら。大人しく言わないと……こうだぜ!」


ギュウウウ


「はな~せ~!」


魔理沙「なら全部言えよ~。」


「だ~か~ら~!何もされなかったってば~。」


魔理沙「強情な奴だぜ。」


「うぎぎ!」


魔理沙「こっ、こいつ動くぞ!」


「この~!」


魔理沙「だが離さないぜ!」ギュウウ


「うわっ!?」


たっ、倒れる!


ドサッ!


「ふぅ、ベッドで助かっ……た。」


魔理沙「………。」


ちっ、近い!


「まっ、魔理沙…。」ドキドキ


魔理沙「天照…。」ドキドキ


「あぅぅ。」


魔理沙「あっ、天照…。」


チュッ


アリス「……何をやってるのよ。」


「!?」


魔理沙「アリス!?」


アリス「まったく…馬鹿やってないで、お茶にするわよ。」


………


「美味しい~。」


魔理沙「うん、美味いぜ。」


アリス「口に合って良かったわ。」


「幽香さんの所で飲んだ紅茶より、少し酸味があるかな。」  


アリス「あら、天照は紅茶の味の違いが良く分かるのね。」


魔理沙「まあ、その前に私は幽香の紅茶を飲んだことが無いから何とも言えないけどな。」


「今度、魔理沙とアリスも一緒に幽香さんの所に行ってお茶しようよ。」


魔理沙「えぇ~。私は遠慮するぜ。」


アリス「私は行くわ。」


「じゃあ、幽香さんに話をつけておくからね。」


アリス「えぇ、お願いね。」


………


「美味しかったぁ。アリス、ご馳走様。」


アリス「お粗末様。」


魔理沙「それじゃあ、行くか天照。」


「うん、そうだね。」


アリス「あら、これからどこか行くの?」


魔理沙「あぁ、天照に幻想郷を案内してやるんだ。まずは魔法の森からって思ってたんだが、魔法の森はもう大丈夫そうだな。」


アリス「大丈夫なの?落ちてきただけじゃ無いの。」


魔理沙「よしっ、次は里の方に行くぜ。」


アリス「話を聞きなさい!」ビシッ!


魔理沙「痛てて。」


「あはは…。」


魔理沙「とっ、とにかく行くぜ!」


アリス「なら、私も一緒に行くわ。魔理沙だけじゃ心配だし、少し買いたいものもあるから。」


「それじゃあ、三人で行こうか。」


こうして私たち三人は里に向けて出発することにした。





                    つづく





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