熱い風呂上がりと熱い朝食
「う~ん。……かまぼこっ!」
ばっ!
藍「気がつきましたか、天照様。」
「あれ、藍?私…。」
藍「お風呂で、上せてしまったようですね。すみません、紫様がまたご迷惑をおかけしたようで。」
「大丈夫大丈夫、気にしないで。それより、お腹空いちゃったよ。朝ご飯食べよう。」
藍「それでしたら、準備はできています。こちらへ、どうぞ。(ありがとうございます、天照様)」
スーッ
襖を開けると、そこには温かい湯気を立てた朝食と不安げに私を見る紫がいた。
「……紫。」
紫「ごっ、ごめんなさい天照!私…。」
「何を謝るの?紫は私を洗ってくれようとしたんだよね?なら、それは貴女の善意からきたもの、ならばそれを怒る必要がある?いいや、無い。つまり私は怒っていない。したがって謝ることは無いよ。」
紫「天照…。」
藍「天照様…。」
「さぁ、ご飯食べよ?私、お腹空いちゃったよ。」
紫「えぇ、そうね。」
藍「いただきましょう。」
天・紫・藍・「「「いただきます!」」」
……………
「ふぅ~。食べた食べた。藍、ご馳走。」
藍「いえ、お粗末様でした。」
紫「天照、この後はどうするの?」
「わかんない。適当に歩いてみるよ。」
紫「そう、分かったわ。暗くなるまでに帰ってくるのよ?」
「分かってるよ。」
………………
「ふんふふ~ん♪それじゃあ、行ってきま~す♪」
藍「行ってらっしゃいませ。」
紫「行ってらっしゃ~い。」
さてと、まずはどこに行こうかなぁ。
つづく




