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みどりの日

「もしもし、母さん」


「何だい、お前かい? どうしたんだい?」


「みどりの日のイベントに参加したいから、振り込んで欲しいんだ」


「そうなのかい。五月さんによろしくね」


「そのみどりじゃないよ」


「じゃあ、小松さんかい?」


「違うって!」


「わかった、フィギュアスケートの人だね」


「人の名前じゃないよ」


「群馬県に行くのかい? また薬を買うつもりだね? 母さんは許さないよ」


 振り込むつもりがない母に呆れ、息子は通話を切った。

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