表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版  作者: 櫛田こころ
第十八章 バカンスも終わって
582/616

582.悶えて(セヴィル視点)

お待たせ致しましたー








 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(セヴィル視点)










 何をされた?


 とても心地よい夢を見ていた気がしたのだが。


 何故、目が覚めたと同時に……カティアが目の前にいるのだ?


 目が覚める直前に、口に柔らかいものが感じた気がしたのは……まさかカティアが?


 俺に、触れてくれた?


 それも口付けを!?


 俺の寝起きは自他ともに認めるほどの最悪なものだと言うのに、フィルザス神やサイノスがいると言うことは……たち向かわされたと言うのか!?


 危険な目に遭ってまで!?


 俺は慌てているカティアの腕を掴み、自分は起き上がってすぐに向き合った。



「カティア!? 怪我はしていないか!?」

「あ、はい。サイノスさんに結界を張っていただいたんで」

「……俺には触れれるようにか。しかし、今何をした? 俺を容易に起こせるなど」

「え、え、その……」



 愛らしく目を伏せがちでいる仕草は堪らないが、床に散らばる家具やほっとしているサイノスを見る限り……フィルザス神がカティアにやらせたのだろう。


 カティアをベッドの上に残し、フィルザス神に近づけばケラケラと笑っていた。



「何をさせた?」

「いいじゃーん? うまくいったんだし」

「良い悪いの問題ではない。カティアが怪我をしないと言う保証はないんだぞ?」

「ちゃんとフォローもしたのに」

「何をさせた?」

「んー? 寝ている君に口付けさせただけ〜」

「なっ!?」



 照れやすいカティアになんと言う仕打ちをさせるのだ!?


 カティアに振り返れば、ベッドの上で羞恥に耐えているのかうつ伏せになっていた。本当に、俺に口付けをして起こしてくれたのか?!


 二人きりであれば、在らん限りの感謝の心を伝えるのに……サイノスとフィルザス神もだが、はしゃいでいるクラウの前で出来るか!?



「とりあえず、ゼル」



 この気持ちをどこにぶつけられればと思っていると、サイノスに肩を叩かれた。何がとりあえずなのだ!?



「……なんだ」

「あの方法ですんなり起こされるのなら、カティアと一緒に住め」

「は?」

「昨日エディも言ってたじゃないか。即実行しろ」

「…………それは」



 例えばこの部屋で、カティアが共に生活してくれる?


 カティアは綺麗好きだから、汚したりの心配はないが……って、そうじゃない!!?



「ぼ……僕、同棲始めてなんですよぉ」



 可愛く悶えている姿も愛らしく、是非すぐに住もうと口から出かかったが。


 せめて、この部屋に出入りするのから慣れようと言うことにはなった。俺の気持ちもまだ青く整っていないからだ!!


 この部屋に毎日愛しい存在が居たら、俺とて悶えが止まらないぞ!?

次回は日曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ