515.痛みに耐える
お待たせ致しましたー
◆◇◆
……いたい。
痛い、いたいいたいいたい!?
まだまだ痛いよ!?
おじいちゃん神様、ゆっくりって言ってたけど……全然違うんじゃないだろうか!?
もっとずっと、いーたーいー!!?
ゴキゴキ、グキグキって、関節がずっと動くし痛いし!?
あと、お腹も変に痛くなってきた!! 生理痛並みに痛いよ!? 本当何これ!!
叫びたいけど、酸欠になったかのように息がヒューヒューしか出ないし、水から出ても……そっちの痛みに耐えるのに必死で、今自分がどこにいるのかよくわからない。
とにかく、また溺れたら大変だから……岩に縋りついたんだけど、ひんやりした感触が気持ちいいと思ったのは一瞬で、また関節とかが痛くなるのに悶えてしまう!!
いつになったら終わるのこれ!?
「……だ。い゛っだ!?」
多分、だけど……おじいちゃん神様の言ってたことが本当なら、僕の体が成長しているんだと思う。
カティアとして、奏樹と同じ年齢への循環が整ったから、反映させるために……この痛みは仕方がないかもしれない。フィーさんのための準備優先だったとは言え、遅れたとしても……なんで前回と違って、こんなにも激痛をプレゼントされるわけ!?
ジタバタとかでやり過ごせるほど、生やさしいものではない。めちゃくちゃ痛い!? 打撲、骨折よりも痛いかもしんない!?
だいぶゆっくりになってきても……痛いよぉ。
「……せ、ゔぃ……」
今、きっと僕を探しているセヴィルさんを呼んでしまう。
あの人の、優しい魔法が今は欲しい。
心配してくれる言葉と、その優しい包容力が欲しい。
どうか、今僕を迎えに来ているクラウと合流出来たとしたら……まっすぐに、ここに来て欲しい、です。
でも、うっすら目を開けてもここが洞窟のどこか……僕にもわからなかった。
次回は金曜日〜




