12/23
夢のまにまに
人のぬくもりに安心を覚えながらも不安になる気持ち
ぼんやりと目を開ける
見慣れた古い天井
だけど
首筋のあたりで
やわらかい寝息が聞こえる
意外とひと肌が
心地よいことを知った
不思議な安心感と
かすかな不安
この腕の中で眠れるのは
いつまでだろう
何かが始まると
いつも決まって終わりを想像してしまう
悪い癖だと彼は笑って言ってくれる
永遠なんて重すぎる言葉はいらない
せめてきれいな思い出が残るくらいの
時間でいい
微睡が緩やかに穏やかに
体の奥まで届いてくる
夜が明ける音を聞きながら
もう一度眠りに落ちた




