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なかなか戦闘シーンまでいけないです^^;
さて、固まっている妖精はほっといて、周りを見渡してみる。
水平線が見える海は、ハワイなんかの写真で見る感じのマリンブルー。
そよそよそよぐ風が気持ちいい。
思わず裸足の足を広げて、
「うみだーーー!」
叫んでみた。
なんて開放感なんでしょう。
軽く旅行気分だわ。おしいのはここに水着もなければ、トロピカルな飲み物もないことだけど。
周りに変な丸い生き物がピョンピョン跳ねててそれが違和感ありだけども。
「ちょ、ちょっと、無視しないでよね!」
やっと復活したっぽい妖精が語りかけてくる。
「なによもう、なんか用なの?」
「用なのじゃないでしょー!まったく段取りが狂うんだから・・・。いいこと!私は初心者のころいろいろと手助けをするありがた~~い妖精さんなのよ!本当はあげたくないけど最初の武器をあげるからとっととその辺のマリブーを5匹倒してきてよね」
ポンと目の前に短剣がでた。
「なにこの安っぽい短剣。もっといいもの出しなさいよ」
といいつつ手に持ってみる。
「初心者が生意気言ってるんじゃないわよ!とっとと行って来なさいよね」
まあ最初からすごい武器がもらえるわけも無いか・・。
「ねーねー。私魔法使いたいんだけど、使えないの?」
一応聞いてみる。
「エルフは敏捷性と魔法の扱いに長けてるけど、魔法を使うには魔法用の武器が必要なのよ。今は短剣で短剣スキルでもあげときなさい。あ、ちなみにこの世界に職業って概念はないからね。スキルをどんどんあげていくとそれなりに強くなるわよ~」
「スキルって上限あり?」
「全く無いわよ。でもだんだんあげにくくなっていくけどね」
「技はだせないの?」
「技をだすには、1、スキルを一定以上あげる、2、特定の魔法書もしくは技能書を使う、3、ある行動をするの3つね。他に隠れコマンドあるかもしれないけど把握してないわ」
「めんどくさ~」
「とりあえず、その短剣だけで下着姿のアンタにはまだまだ先の話よ。とっとと行って来なさい」
へいへいっと、ピョンピョン跳ねてる動物の側に行ってみる。
意識してみると上にマリブーって書いてある。
すっごくフワフワで可愛い動物だけど、私のために死んでね。
ということで短剣を突き刺してみる。
突き刺したところから光の粒子がでてくる。
よかった流血とかいう表現がなくって。
2回くらい短剣で切ったら体当たりをしてきた。
む、でも痛くないなー。
HPバーはほとんど減っていない。
意識するだけで敵の名前、HP、自分のHP、MPなんかは見ることができる。
体当たりをされつつも5回ほど切りつけたところでマリブーは消滅した。
どんどんいっちゃいますか。
と一心不乱にマリブーを狩りだす。
3匹ほど倒したところでピコンと音が鳴った。
マリブーの靴を手に入れましたとの声も聞こえる。
「おーい、腐れ妖精やーい!なんか手に入れたっぽいけどこれなあに?」
「だ、誰が腐れ妖精よ!ちゃんと私にはルーナって名前があるんだからね!」
「へうへい、で、これなによ?」
「アイテムをゲットしたのね。初心者用の靴だわ」
「ほーほー」
「確認方法は、バッグオープンて言ってみて」
「バッグオープン!」
目の前に透明な枠が出てきた。たくさんの枠の中にはひとつだけカードが入っている。
「そのカードに触れながら、装備、というと装備できるわよ」
言われたとおりにやってみる。
「装備!」
ひゅんと音がしたかと思うと、かわいい靴を履いてる状態になった。
「おー、かっわい~。どらどら、おぉ防御+1なのね。でもモコモコしたのがついてて可愛いブーツかも」
「初心者用だから、そのうち買い替えないとね」
「やる気あっぷー」
とういことで次の獲物に飛びかかるのでした。




