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一夜明けて、野原です。
えぇ、防具はすばらしいんだけど、武器が武器なので、ここはやっぱり地道に狩りでしょう。
ということで、みんなとお別れしてから地道にその辺のウルフなんかを狩っています。
「グルルルル」
3,4匹に囲まれてしまっている状態だけどちっとも怖くない。
なぜなら、噛みつかれてもちっとも痛くないから・・・。
甘がみに感じます。とはいえ、最初はすごい顔で噛み付いてきたからぎょえーーって叫んだんだけど。
「ちょっと見ない間に、どうしたのよ。その防具」
呆れた顔でポエポエ浮いている妖精は無視です。
とはいえ、1匹あたり3~4回はヒットさせないと消えないわけで、なかなかに激しい運動です。
よけつつ、受け止めつつ。
噛まれたらそれはそれで防御力のスキルがアップするし、避けれたら回避スキルがアップするわけで、しかもなかなか倒せないからどんどん仲間に取り囲まれていきます。
ふぃいい、ウルフ8匹くらいに増えてきたし。
まるでスキル上げのために敵に囲まれているようですが、こちとら必死です。
マネー、マネー。
魔法武器のためにマネーを落とせや、ごらー。
なんか皮とか牙とかもいつのまにかゲットしてるみたいだけど、まずは金よね。
そうこうしていると、さらに15匹と敵は増えてくる。仲間意識があるのね。
どんどん倒しているとLVアップの光が何度か瞬いた。
だんだん武器の威力が増してきて、2撃くらいで倒せるようになってくる。
あと、慣れてきたのか、敵の呼吸がわかってきて飛び掛ってきたのを避けた瞬間に首を狙って短剣を突き刺せるようになってきた。
周りの敵には噛まれてるけど・・・。
それでもだんだん周りの敵が減ってきてるのを見るのは楽しい。
かれこれ2時間くらいウルフと戯れていると、ウルフを100匹倒しました。特殊バッシブスキル、ウルフの足を手に入れました。とのアナウンスが流れた。
なんじゃそりゃ・・・。
「おー、特殊スキルおめでとう」
「ちょっと、なんなのよこれ」
「システムで確認したらわかるけど、いつでも少しだけ足が速くなるスキルね」
「ほえー、結構便利なのね」
「そうね。普通は序盤には強い敵だからパーティーで組んで倒すし、一人で倒せるようになるころにはここにいないしね。あんまり持ってる人も少ないと思うよ」
「そりゃそうだ」
なんとなくうれしくなったので、さらにウルフを倒していく。
最後の一匹を倒さずに引き回して走ると案の定周りのウルフが釣れる釣れる。
夢中でどんどん屠っていく。




