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転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する  作者: ありぽん


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13話 ポル君のプレゼントと決まったこと

「おおお~!!」


『ポル、凄いじゃないか、そんなに立派なクチバシを手に入れるなんて』


『そうですよ。しかも完璧にソードリオンを討伐するなんて。この討伐したソードリオンは、全てあなたの物ですよ』


『やっちゃ!! りあ、ぷれぜんと! うてしい?』


「うん!! ぽりゅくん、ありがちょ!!」


『リア、持ってみろ。だが気をつけるんだぞ。そのままでもかなりの切れ味だからな。根元の方を持つんだ』


『持つまでは私が支えていましょう』


「うん!!」


 私は立ち上がり、グレイスが持ってくれている、ソードリオンのくちばしの根元の方を持とうとする。


 でも、普通に手を伸ばしても、まぁ、当たり前だけど届かなくて。それならと、爪先立ちしてみたけど、それでも触ることすらできず。

 最後には思いきってジャンプしてみたんだ。……だけどくちばしの根元まで、まったく手が届かなかったよ。


 まぁ、そのことは、見ただけでそうだろうなって分かってたんだけどね。みんなも思っていただろうし。だけど、せっかくポル君が取ってきてくれたんだもん。だから、触るって事を、やるだけやってみよう、ってね。でも、やっぱりの結果で。


 ポル君が取ってきてくれたソードリオンのクチバシ。1番大きなソードリオンの物だったから、見事な長さに、しっかりとした太さで。素晴らしすぎてその長さが、私の身長の2倍以上だったんだ。しかも太すぎて、触れたとしても、剣みたいに持てないっていう。


 だから、私の手が届くわけがなくて。残念ながら横に倒してもらって、やっと触ることができたよ。もちろん1人で抱えることもできなかった。


『これは……、やっぱりリアには大きすぎたな』


『これでは加工しても、まず持てませんね』


『りあ、もてない……。りあのぷれぜんと……ぼく、しっぱい』


 ああ!! そんな事ないよ!! もう少し大きくなれば、絶対に持てるから!! なんだったらいつもみたいに訓練をして、なるべく早く持てるようになるから。そんな寂しそうな顔しないで!! 


 だって、こんなに立派なくちばしだよ! あんなに大きなソードリオンを倒してくれた、ポル君のピレゼントなんだよ。私がこれは使えないからいらない、なんて言うわけないよ!!


 私はしょんぼりするポル君に、慌てて声をかけた。


「ぽりゅくん! あたちうれちい!! とってもうれちいよ!!」


『りあ?』


「あたち、まだちいちゃい。だからしゅぐにちゅかえない。でもいっぱいくんれんちて、はやくもてりゅようになりゅかりゃ、しょれまでまっちぇちぇ!」


『りあ、ぷれぜんとうれしい? ほんと?』


「うん! ほんちょ!! とってもうれちい!! ぽちゅくん、ありがちょ!!」


『りあ、うれしい……。ふへへへへ』


 あっ、ポル君笑ってくれた。ふぅ、良かった。私はホッとして、もう1度ポル君に話しかけようとしたよ。


 でもその時、ケロケロが叫んだんだ。


『ポル!! さっきのソードリオンの群れが戻ってきた!! 行けるぞ!! さっきの半分よりも少し小さいソードリオンを狙え!! そうすればリアに合うはずだ!!』


『ぽるくん、いってきます!! とぉっ!!』


 ポル君が走り出し、そのまま海へ飛び込んだ。どうやらケロケロを大きく1周して、ソードリオンの群れが戻ってきたらしい。


 私はポル君の姿を見ようと、急いで海の方へ向かう。そんな私の襟首を咥え、下に降りずに、甲羅の上部分ギリギリまで運んでくれたグレイス。私はそのまま、じっと海を見つめる。と数秒後……。


 バサァァァッ!! とさっきの大きなソードリオンみたいに、1匹のソードリオンが海から飛ばされ出て来て。そのソードリオンにポル君が2回突撃。見事にくちばしを取り、止めを刺したよ。


「ぽりゅくん、しゅごい!!」


 思わず拍手する私。


『俺ならもっと、凄いことができるぞ』


『それなら私も、もっと凄いことができますよ』


 私があまりにも喜んで拍手していたからか、ムスッとした顔で、そう私に言ってきたケロケロとグレイス。赤ちゃんに何を張り合ってるのさ、大人気ない。


 私はそんな2人を無視して、クチバシとソードリオンを引っ張ってくるポル君を、拍手で迎えた。


『ぽりゅくん、しゅごい!!』


『りあ、りあ~、これはど? リアもてる?』


 ニコニコでくちばしを差し出してくるポル君。さっきみたいにグレイスがくちばしを支えてくれて、私はくちばしの元を触ってみた。すると今度は、爪先立ちもしないで、手を少し伸ばしただけで触ることができたよ。


『うむ。それくらいならば、加工をすれば持てるだろう。ただ、今のリアには少し長いだろうが、慣れれば問題ないだろうし。2、3年もすれば、完璧に持てるようになるはずだ』


『ここの部分を切り落として、ここにガードを付けると……。そうですね。これならリアも使えるでしょう』


「ぽりゅくん、やっちゃ!! ありがちょ!!」


『りあ、やった!! これでもっといっしょに、しゅぷらっしゅすらいむ、たおせる!!』


「うん!!」


 ポル君のおかげで、今使える剣の素材と、大きくなったら使える剣の素材が手に入ったよ。ポル君、本当にありがとう!!


 その後、ケロケロは自分のご飯にちょうど良いと、他のソードリオンを獲り。その日の食事はソードリオン尽くしの、豪華な晩ごはんになった。


 そしてその食事の時に、ある嬉しいことも決まったの。


『それじゃあ、街に向かうぞ』


『いつも通り、周りの魔獣たちに伝えてから行きましょう』


『おかし、いっぱいたべるんだ!!』


 ケロケロとグレイスの体力と魔力が完璧に回復。そろそろ私の物も買わないといけないし。今日ポル君が取ってくれた、ソードリオンのくちばしも、剣にしてもらわないとってことで。ついに街へ行くことになったんだ。


 人や他の種族、魔獣たちが集まる陸へ。この世界の人達がどうやって暮らしているのか、見るのが今から楽しみだよ!

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