表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/97

ペットと奴隷の正しい扱い方

久しぶりのサービス回です

 夜。

 俺の寝室には3人の美少女が集まっていた。

 エリー、パンドラ、そしてシャルロットだ。


 まず最初に口を開いたのはシャルロットだった。


「イクス様、わたくしは御主人様のペットですから、身も心もすべて捧げます。どんなプレイでも御命令ください」


 そう言いながら首輪を捧げてきた。

 どんな命令でもって言いながらこれ実質ひとつしかないよね?


「御主人様にご奉仕するのがペットの生きがいですにゃあ」


 謎の語尾まで付けてきた。

 どうやらネコプレイを御所望のようだ。


「そう言われても、俺にそんな趣味はないんだが」


「そうだゾ」


 パンドラも援護してくれた。


「ご主人はネコ派じゃなくてイヌ派だゾ」


 やっぱ援護する気なかった。

 余計なことを吹き込まないでくれ。


「わかりましたワン!」


 シャルロットも即座に修正してきた。

 もう本当になんて言ったらいいのかわからない。


「いや、普通にしててくれ頼むから……」


 首輪を付けて犬の真似をされてもどう接したらいいかわからん。


「御主人様がそういうのでしたら……」


 シャルロットがどことなく落ち込んだようにつぶやく。

 そんなにペットプレイがしたかったのか……。


 というかシャルロットってこんな性格だったっけ?

 いくらなんでも変わりすぎでは。


 それとも俺が知らなかっただけで、もともとこんな願望を秘めていたのだろうか。

 普段は高慢に振る舞っている女の子ほど、実は誰かに従属したいという願望を抱えていたりするとか?


 いやまあ。

 シャルロットだって見た目はかなりの美人だ。

 気品があり、どことなくお嬢様を思わせる顔立ち、はエリーにはない魅力といえるだろう。

 そんなシャルロットが犬の真似をしてでも俺にすり寄ってくる。

 好きか嫌いかでいったら、そりゃ大好きに決まっている。断れる男なんていないだろう。


 ただ。


 俺はちらりと、残り二人の美少女へ目を向けた。


 パンドラはいつもどおり期待に瞳を輝かせている。

 これから起こることが楽しみで仕方ないのだろう。

 普段と変わっている様子はない。まあパンドラはいつもこんな感じだからな。


 そしてもう一人の超絶世界一美少女エリーは、意外にもそこまで怒っているようには見えなかった。


 いやご機嫌が少し斜めなのは表情を見ても間違いないのだが、もっと止めに来ると思っていた。

 なんだかんだでエリーは浮気とか絶対に許さないタイプだと思っていたのだが。


 俺の考えが伝わったのか、エリーが少しだけ顔を赤くして視線をそらす。


「ふん。こう見えてもイクスとは一番長くいるんだから、イクスのことはわかってるわよ。いっても無駄だから別にいいわ。男の脳みそは頭じゃなくて下半身に付いてるんでしょ」


「ええと、なんていうか。はい……」


 否定できないのが悲しいというか。

 まあエリーの言う通りというか、この状況で喜ばない男はそうそういない。

 下半身に脳みそが付いていると言われても仕方がないな。


「オイラは何人でも別にいいゾ。多い方が楽しいからナ」


 それはパンドラが特別だからなので参考にはならないなあ。


「それに……」


 エリーが床の上で犬のようにお座りをするシャルロットを見下ろす。


「このなかで誰が一番上なのか、新参者にはたっぷり教育しないとけないでしょ」


「あぁ……皆様にメチャクチャにしていただけるのですね……。ありがとうございます」


 シャルロットが熱っぽい瞳でエリーを見上げる。

 尻尾があったらブンブンと振り回していそうな勢いだ。

 ……もしかして相手は誰でもいいのか?


 というわけで夜は3人でお楽しむことになった。

 さすがの俺でも3人相手は疲れそうだなあ。



「はあはあ、御主人様、すごいです……」

「さすがなのだナー……」

「イクスの体力、ほんとどうなってるのよ……」


 3人がぐったりとシーツの海に沈んでいる。

 いやいや。さすがの俺も3人もいたら10回ずつ相手するくらいが限界だったよ。


「こういうときだけいつもより頑張るんだから……心臓も下半身に付いてるんだわ……」


 とはいえ確かに体力は伸びている気がする。

 奴隷との仲が深まるほどにステータスが伸びるのなら、もちろん体力だって増えているだろう。


 回数をこなすことでステータスが伸び、ステータスが伸びることで回数も増える。

 最高の流れじゃないか。


 ふと気がつくとエリーが俺の方に冷たい視線を向けていた。


「……やっぱりイクスはエッチなことしか考えてないじゃない……」


 なんでバレるんだ。


「いやいや、さすがにそんなことないぞ」


「いつもアタシの胸ばっかり見てるくせに」


「………………」


 だからなんでそういうのってバレるの?


 とはいえエリーはもっと怒るかとも思ったんだが、案外そうでもなかった。

 むしろ「本当にイクスはしょうがないわねえ」なんていって呆れているようにも見える。


 もしかして……エリーは俺のことどうとも思ってないのか?


 いやいやそんなことはないはず。

 だってあんなにステータスも伸びてるし。

 これで俺のこと好きじゃないとか、そんなことあるわけないというか、それだったら悲しすぎてさすがの俺も泣いてしまうというか……。


 ……。

 …………。

 ……………………。


「きゃっ! な、なによ!」


「エリー、愛してる」


「は、はあぁぁ!? ななななな、なによいきなり……!」


「いきなりじゃない。前から言ってるだろ」


「だ、だからっていきなり……ちょ、や、やめ……っ」


「私は何を見せられているのでしょう。まさか、これが噂の寝取られ放置プレイ……!? あぁ……!!」


「なはは、やっぱり人間は面白いナ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] エリーはエクスが好きだから胸を見られても嫌じゃないんでしょうに。 そういう所は相変わらず鈍いよねw
[気になる点] >3人もいたら10回ずつ 1回10分休みなしでも5時間、15分で7.5時間。 夜開始で徹夜っぽくないからまだ朝でも無さげ。深夜ぐらい?つまり10分未満の可能性が…。 ………イクスはソ…
[良い点] 実はシャルロットはポンコツ枠だったのか...いや、素養はあったけどさ...可愛いけどさ...w [気になる点] 「1人10回ずつが限界」とか絶倫だなwブレイクするわww [一言] よく分か…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ