改人創象 前篇
アイスプル 空
改造手術を終えた者たちのお披露目は、闘技場でのトーナメント戦となった。
その裏で話す、サブオーナーと俺の神の目論見──秘された最上位職の条件特定。
残念ながら俺は一生条件を満たせそうになかったため、その情報は高く売りつけた。
……もちろん、大事な相棒()にも同じくらい吹っ掛けて。
頼れる情報屋()からの苦情にほっこりしつつ、どこまでも広がる雲海を眺める。
今は『SEBAS』にも応答しないでもらい、ただ独白しながら思考を深めていく。
「システム由来の改造技術も学べたし、そういう知識人のコアな設定からも応用できることが分かった。やっぱり、知識の融合はできることが増えて面白い」
特撮物は製作会社の果てしない努力によって、基本的に設定が被らない。
作品の数だけ独自の世界観を構築し、それに合わせた正義と悪が存在している。
それらを好み──いや、愛する者たちが集い得られた集合知。
俺はそれを取り込み、:DIY:が実現可能な技術として再現してくれた。
その恩恵はかなりデカい。
欲望、願望、絶望……そうした衝動を糧とする存在を生み出す術式、なんてものも開発することに成功した。
まあ、“究極術式”を使ったので、魔導世界にも伝わってしまうだろうが。
それについては割り切っているし、そもそも使い勝手がな……うん、それはいいや。
ともあれ、純粋な改造だけでなく感情や魔力的な面での怪人製造も可能となった。
そして、その最大の恩恵──有象無象、特撮の定番であるモブ怪人も作れるのだ。
「人形も複製で増やせていたけど、やっぱり俺が最初は作っていたからか? うん、若干愛着があるのかもしれない……エクリたちも人形だし、無意識で考えてたのかも」
先の騒動で出した忌獣のように、遺製素材の使い方は他の方法でもよかった。
それでも人形として彼女たちを生み出したのは、俺がその在り方を求めたからか?
……まあ、その辺はいいとしよう。
モブ怪人の中でも、俺が元にしたのはいっさい素体を必要としない形式。
魔力を魔力でできた型に注ぎ、短期的に操るという形だ。
氷でできた器に水を注ぐようなもので、どちらにせよ時間が経てば無くなる仕様。
だからこそ後腐れなく、使い潰すことができる。
ぶっちゃけ弱い、俺みたいな例外を除けば大人が頑張れば倒せるぐらいには。
それでいいのだ、彼らモブ怪人はもともと個の力を求められているわけではない。
囮、身代わり、生贄……魔力が人の姿を成しただけ、そう思えば簡単に使えるだろう。
イメージ、というかパク……は某王子(コミカライズ版)の魔力形代
ただし、こちらだと詰め込んでいるものがちょっとアレ
p.s. 無字×1226
昨日の遅筆に反省し、今度こそは……と思うだけ思って同じような状況
ここを書く時間はあるものの、余裕は無い
……あとだいたい首がほどほどに痛い寝落ちの仕方をしてしまう、そんな作者でした




