人体改造 後篇
偽装都市 闘技場
人体改造に関する説明を行い、被験者たちの質問に答えたりした。
その後、コースごと彼らに決めてもらった順番で手術を行っている。
「──悪の組織、といった風貌の者が増えましたね」
「…………貴方がやったのでしょう?」
「私はただリクエストに応じただけです。やはり、憧れというものは抑えられないみたいですね……」
全員の改造が終わった翌日、都合のついた者たちが闘技場に集められていた。
改造した者としてはお披露目、そうじゃない者たちも怖いもの見たさで集まっている。
なお、死ねばリセットだがそれはアバターが再構築される場合に限ってのこと。
なので闘技場のように、死亡状態をリセットしてくれる場所ならば問題ない。
そんな場所で、戦える場所でやることなど一つしかない──今日は改造者のみを対象とした、トーナメントが開かれていた。
『──みんな、頑張ってくださいねー!』
「どうやら、オーナーさんにも楽しんでいただけたようで」
「……あの子もあの子で、怪人や敵役のキャラクターが好きなので」
「まあ、『AAA』に所属している方には、適性がありそうですね」
当人がなんせ、悪魔との契約者だし。
なお俺の企画を聞いて参加したかったようだが、周りだけでなく『EEE』のオーナーにも止められて諦めていたりする。
悪魔もその一人。
俺の改造、その仕組みの一端を知っているので、混ぜ物は好かんと言われてしまったらしい……うーん、分かるヤツには分かるか。
「ところで、収穫はありましたか?」
「生産だけでは残念ながら……どうやら、戦闘系も満たす必要があるようです。やはり、特撮ものに当て嵌めるのであれば、最上位の存在は戦えなければならないのでしょう」
「であれば、可能性はありますね。今回の件は『BBB』や『EEE』の中にも興味を持つ者が居ましたので……よろしければ、その技術の一端を頂けませんか? もちろん、タダでとは言いません」
「そうですね……分野ごと、切り分けてであれば。教える手間はあまり変わりませんし、それぞれが独自に発展するようなことを期待しています」
改造と一言で纏めてはいるが、それぞれに求められる技術は異なる仕様だ。
独りで全分野に対応するのは困難、なので分担してもらった方がいいだろう。
……彼女に尋ねられた内容については、言わずもがなだ。
改造を施す犯罪系な職業、そこから至るであろう最上位職の就職条件について。
悪の組織と言えば何らかの方法による怪人の生産、及び幹部やボス級の存在。
──被験者から得た、異形系の戦闘職の情報もその存在を匂わせていた。
が、残念ながら俺には無理そうだ。
アイスプルの住民と違い、彼らがどれだけ就職条件を満たしても俺に利益は無いので。
無字×1226
時間が無い……遅刻!




