死天の試練後 その13
ルリの交渉(?)もあり、【傾界魔王】が事態の収束に協力してくれることに。
今なお、アルス・ナギマの術式は展開されており、簡単には終わらないだろう。
しかしながら、何とも奇妙な展開だ。
あるいは責任だろうか……イベント世界を巻き込んだこの騒動、この場に居る三人には大小差はあれど関わっているのだから。
俺はアルス・ナギマを呼びだし、ルリは間接的にとはいえ例の存在。
そして【傾界魔王】……確証は無いが、ルリの行動からも何かがあると思われる。
そんな三人組で、アルス・ナギマが引き起こした更なる騒動を止めるべく行動開始。
上も下も、屋上から見えるすべてで騒動が起きている……まずは何をすべきか。
「……【傾界魔王】さん、やってほしいことがあるのですが」
「何ですの?」
「────、なんですが。できますか?」
「ええ、それくらいでしたら」
トントンッと軽快に靴を鳴らし、足踏み。
すると彼女の影が屋上全体に膨らみ広がると、暗い色に辺り一帯が染め上げられる。
そして、今度は俺の番。
取り出すのは無数の試験管、小さな球体のような物が収められたそれを、屋上の至る所に放り投げてばら撒く。
すると試験管は屋上の床にぶつか──ることなく、影の中へと呑み込まれる。
しばらくすると、影から気泡が湧き上がり何かが飛び出してきた。
「なかなか面白いものを持ち合わせていましたのね」
「今回、アルス・ナギマの狙いはデータ収集です。であれば、釣るための餌が必要かと思いまして」
「魔獣の複製体、紛い物ではありますがそこはどうとでもなりますわ。アズルさん、何か施していただけません?」
「はい、喜んで」
影から出てきたのは、俺が用意した無数のクローン魔獣たち。
魂無きその複製体たちに、【傾界魔王】がある細工を施した。
結果、魔獣たちは蘇る。
彼女は『プログレス:ソウルマスター』の担い手……詳細は把握できずとも、それらしいことができるとは思っていたんだよな。
一方、ルリは手にした長杖を一振り。
杖の先から光が飛び出すと、魔獣たちに降り注いでいく。
彼女が行ったのはバフ。
それも『援天』にして【神聖女】、加えて【開祖】な現人神様が行うものだ。
効果は絶大、クローン魔獣(【傾界魔王】版)たちが猛々しい咆哮を上げだす。
その勢いのまま、地上や空へ向かう……アルス・ナギマの勢力と衝突していく。
「……これと似たようなことを、されるつもりはありませんでしたか?」
「まったく、疑り深いですわね……」
やれやれ、と溜め息を吐く【傾界魔王】。
なお、それ以上の返事は無かった……つまりはそういうことだ。
※星敵
再三語っているが、休人はともかくそうではない星敵は、基本的にそうなるに値する行いの果て
話が通じる者もいるだろう、親交を深めることができる者も
──それでも、彼らは一線を超えた者たちだ
Q.要するに?
A.条件達成まで正式にパーティーに入れられない感じ
p.s. 無字×1210
この後半、書く時と書かない時があってもいいかな? と思ってきた作者です
無理に書く必要も無いか……そもそも求められていない気も
☆のおねだりを、というのもありかもしれません
ただ、それをやっているチャットアプリと催眠術師にそこまで来てないことを考えると……
まあ、何も書かなくなったら、そういうことかと思ってください
感想、質問、指摘、ご意見などなど……絶賛募集中の作者でした




