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13話――休憩・ハニー①

「あー、疲れた。なんでこう……後先考えない奴が多いのかしら」


 というわけで更に2日後。やっとこさ一段落ついたので、私達は簡単なパーティーを開いていた。

 パーティーと言ってもちょっとお高い材料を買ってきて、カーリーにお菓子を作ってもらって皆で食べるだけなのだけど。


「お酒飲みたいわねぇ」


 こっちの世界では未成年がどうたらなんて無いのだけれど、私は飲んでない。

 シンプルに美味しいお酒が高いからで、手頃な酒じゃ禁酒法時代の密造酒並み。

 いずれちゃんとしたワイン飲みたいわね。


「まぁ仕方ないさ、女神。貴族でもない限り、基本的には高等な教育を受けない人間が大半だ。そんな彼らに情動以外の理由で行動するーーという判断は難しいよ」


 執事服姿のユウちゃんが紅茶をサーブしながら苦笑する。

 彼女の言う通り、お勉強より目先のことが大切だって人多いものねぇ。


「だからこそ、カーリーちゃんやレイラちゃんの教養には舌を巻くけれどね。僕がカーリーちゃんの年齢の時なんてやっと学校に通い出した頃だ」


 こっちの世界では、貴族は十歳から十五歳の間、学校へ行く。小学校と中学校を合わせたような感じで、殆どが全寮制だ。

 年齢ごとに学年が分けられ、皆一緒の授業を受ける。学問の内容は基礎的で、貴族にとっては義務教育のような物だ。


「悪かったッスね、教養が無くて」


 そう不貞腐れながら、カーリーの作ったお菓子を運んできてくれるマリン。今日はミニスカメイド服だけれど、黒タイツがよく似合う。明日は白ニーソにしようかしらね。


「オレはあのクズが金持ちだったんで塾に行ってましたけど、だいぶレアッスからね」


 彼の言う通り、商人の子などは地域の大人が勉強を教える私塾で基礎的な計算や読み書きなどを習える。

 しかし大半はそんなことより日々の労働なので、都市部でもちゃんと勉強している人は少ない。


「ああ、君のことを貶したわけじゃないんだ。ごめんよ、マリンちゃん。今日も可愛らしいね、服も似合っているよ」


「うっ……か、顔が良いから褒められると嬉しい……!」


 なんかマリンが新しい扉を開いてるわね……。まぁ身も心も女の子になったらいいんじゃないかしら。

 私は紅茶を飲みながら男女逆転プレイを眺めていると、カーリーとレイラちゃんか入ってきた。


「というわけでメインが完成しました。チョコケーキ四段重ねですよ」


「わたしは拷問が終わったので報告をばと思いまして」


「二人共ありがとう。さ、座って座って」


 というわけで少数精鋭の、私の騎士たちが揃った。全員顔採用だから、とてもとても目の保養になるわね。


「ハーレム……いいわね」


「いやうっとりしてないで始めてくださいよイザベル様」


 カーリーに指摘される。ごもっとも。

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