表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

138/312

21話――増殖! 真の危機!?②

新年、あけましておめでとうございます。

今年も元気なイザベルたちともども、よろしくお願いします。


今年中に完結させたいですね。

 普通に蹴っただけ。流石に『エンベッド』で服を強化はしたけれど。

 呆然としているガースリーだけど、向こうに立つガーワンは冷静だ。真っすぐこちらを見据えて、逃げるわけでもなく立っている。


「どうするつもり? ガーワン。まだ騎士を呼ぶ?」


「無論」


 そう彼が言うや否や、廊下の方から雄叫びが聞こえてくる。今日は夜会だったからか、館に常駐している騎士が多いわね。


「きょ、今日は百人は来ているはずです! それが全員集められたら――」


「めんどくさい。ちょっと待ってて」


 私は蹴飛ばして扉をぶち壊す。そして廊下に出ると、ウインとアクアを呼び出した。


「いくわよ――『エンベッド・デュオ』!」


 ウインに、アクアに触れながら二重の『エンベッド』をかける。すると次の瞬間、風の魔人と水の魔人が現れた。

 二人は私の左右に立つと、右腕を右回転、左腕を左回転させ始める。


「二人とも行きなさい! 闘技――」


「イザベル様! ウインでその技名はマズいです!」


「んじゃあ、双渦砲!」


「びゅうびゅう!」


「ぷるぷる!」


 二人が掛け声と共に、無茶苦茶なエネルギーをぶちまける。渦巻く激流と、轟音の暴風がこちらに向かってきていた騎士たちを全員尋常じゃない勢いで屋敷から吹き飛ばされて行く。

 私自身はあまり範囲攻撃が得意じゃないけれど、この子たちのおかげで大量の雑魚も消し飛ばせてありがたいわ。

 ……まぁ、二人同時に使う必要は無かったわね。魔力を使いすぎたから、少し疲れたわ。


(あと、さっき飲んだお酒のせいで体調が万全ってわけでも無いし)


 一息ついて部屋に戻ると……そこでは、ガーワンとガーツーがへたり込んで泣きそうになっていた。


「あら、どうしたのよアンタ達。アンタら人造人間なんでしょ? 抵抗したら?」


 優しく話しかけると、二人は化け物を見るかのような目でこちらを見てくる。失敬な、私はどこに出しても恥ずかしくない淑女だっていうのに。


「まぁいいわ」


 私は二人に近づき、取り合えず足をへし折る。ガーツーは叫び声をあげたけど、ガーワンはもう少しやる気があるらしい。気合いの入った目でこちらを睨んでくる。

 だけど声を出されても面倒。私はその口に靴をねじ込み、声を出せなくする。


「……ッ! ……ッ!」


「それじゃあ、こっちの要求を言うわね? まず家督をガースリーに譲ること。アンタが引いて裁判に持ち込んだならそんなこと無かったけど……暴れるなら事故が起きるわよ?」


「……それじゃあ暴力で簒奪することになるんじゃ」


 カーリーがそんな野暮なツッコミをするけど、向こうが先に手を出してるんだから仕方ないじゃない。


「正当防衛よ」


 領地騎士団と領地騎士団がガッツリ対決しちゃうと戦争みたいな感じになっちゃうけど、錦の御旗はこちらにある。

 こういう簒奪の仕方をしたら暫くは国から『傀儡にされてないか』ってチェックを受けるけど、まぁ傀儡にしないから問題ない。


「……ッ! ……ッ!」


「後はアンタの罪を全部自白して、ちゃんと牢屋に入って――」


「――困りますねぇ、この人は『組織』にとってまだ有用なのですよ」


 いきなり降って来た声。

 私は咄嗟に背後にステップすると――そこに二人の男がガーワンを守るように降りてきて、立ちふさがった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ