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悪役令息はママがちゅき  作者: 埴輪庭
第1章「ママが好き」

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55/142

ダルクヘイムは終了しました①

 ◆◆◆


 マリステラ大陸──荒涼とした風が吹き渡るこの大地にとって、空を覆う暗雲はもはや日常の景色でもあった。


 しかしその日はやけに風が強く、雲が吹き散らされている。


 ダルクヘイム要塞の守備兵たちは、普段なら「見張りがしやすくて良いが、どうせ誰も来やしない」などと軽口を叩くような、そんな調子はずれの快晴。


 だが、ここ最近は恐ろしく張り詰めた空気が要塞内に充満しており、見張りの兵も厳しい表情で周囲の様子を窺っていた。


 というのも先日、要塞が何者かによって襲撃されたからだ。


 数多くの犠牲者が出て、あまつさえ師団長ファリスが重傷を負ってしまった。


 とはいえファリスもさるもので、襲撃者に対してそれなりに手傷を負わせる事には成功した──が、魔族の面子が大いに傷つけられた事は否めない。


 師団長イグドラは激昂するも、下手人を特定するには至っていなかった。


 そんなツいていない旧魔王軍だが、今日はそんな彼らに更に悲劇が襲い掛かろうとしていた。


 ・

 ・

 ・


 ネザシア海の彼方──地平線のはるか向こうに何かが見えた。


「……あれはまさか」


 誰かが呟いた。


 歩哨が、震える指先で空の彼方を指し示す。


 見ると、地平線近くの空に漆黒の影がゆらりと揺れていた。


 輪郭は曖昧──竜の様に見えなくもないが それが竜ではないことを彼らは既に知っている。


「まさか、また?」


 歩哨の一人がそう囁いた刹那、彼らはほぼ同時に厳戒態勢への移行を叫びはじめる。


「総員、戦闘準備ッ! 飛竜隊を呼べ!」


 矢継ぎ早に怒号が響いた。


 ダルクヘイム要塞は旧魔王軍の西方方面軍が拠点とする堅牢な城塞だ。


 その周囲には外郭として幾重にも石壁と魔術障壁が張り巡らされており、空からの襲撃を想定した見張り塔もいくつもある。


 前回はまんまと奇襲をされてしまったものの、しっかり警戒した上でなら事前の対応策はいくらでもある。


 飛竜隊などはその筆頭だった。


 ◆◆◆


「隊長! 現れました、黒い竜です! 距離、およそ三千!」


「わかった」


 迎撃部隊隊長アルドミラは低く舌打ちをすると、半円状に列を成す部下たちを一瞥した。


 髪を短く刈り込み、鼻筋の通った精悍な顔立ちの浅黒い肌のダルフェン種の美女──師団長でこそないが、歴戦の猛者である。


 魔族とは基本的に人間種に敵対的な者たちの総称であり、種族名ではない。


 だから人間種でありながら魔族という者もいるし、エルフェン種、ダルフェン種といった人間種と交流がある種族も、個々人が人間種に敵対しているのならばそれは魔族と呼ばれる。


「……竜ではないわね」


 アルドミラは飛竜の鞍に身を預けながら、彼方を睨みつける。


 そこには確かに巨大なシルエットが浮かんでいる。


 漆黒の躯体、翼を広げた姿は竜種そのものだが、どこか歪で、周囲の闇を引きずるようにして進んでいる。


 あるいは "亡竜" かとの想いもある。


 亡竜とは竜種の成れの果てだ──いわゆる不死種。


 不死種は魔族の中でも忌み嫌われている種である。


「……まさか、南方方面軍の……」


 アルドミラは一瞬、同胞の裏切りかとも思ったが。


 ──いや、違う。()()から感じる気配は、不死種などというモノより遙かに邪悪な──


 そのとき、部下の一人が問いかけてきた。


「隊長、どうします? 確認のために接近斥候を──」


「いや、接近はしないほうがいい。まずはここから炎弾で牽制する。そのまま撃ち落とせればそれで良し。散開しなさい!」


 鋭い命令とともに、アルドミラの飛竜が先陣を切るように旋回し始めた。


 その動きを合図に、十数騎の飛竜たちが幾つかの斜め列を作って空中を分割した。


 この飛竜たちはドラゴンと名乗るにはあまりにも力が弱い下位亜種である。


 しかし人間の騎乗に適した身体構造と、そこそこのブレス能力を併せ持つため旧魔王軍では重宝されてきた。


 いざ火力や機動力を求める際、最前線で活躍するのはいつだってこの飛竜騎士隊だ。


 アルドミラは頬をわずかに引き締め、視線だけで部下に合図を送る。


「一度に撃つな。まずは私の号令に合わせて三騎前へ! ライアー、ウォルテガ、バニッシュ、行け!」


「了解!」


 応じた三騎がグッと飛び出し、高度を合わせながら徐々に黒竜との距離を詰めた。


 ライアー、ウォルテガ、バニッシュは大鬼種の三兄弟で、流れるような連携攻撃を得意とする精兵である。


「アルドミラ隊長、よろしいか!」


「構わない! 炎弾、放て!」


 くぐもった音が広がり、飛竜たちの喉元から灼熱の炎球が吐き出された。


 竜騎士たちは手綱を巧みに操作し、一瞬で高度を変えて弾道を調整する。


 炎弾は空気を切り裂きながら、真っ黒な影へ一直線に迫っていった。


 ごうっ、と勢いよく燃え盛るそれには特別な可燃性の粘体が含まれており、触れたものは骨まで焼かれ続ける代物だ。


 破壊的エネルギーの奔流とも言うべき全竜種のブレスとは比べるべくもないが、それでも大抵の生物にとっては恐ろしい威力であることには変わりはない。


 しかし──


「な……? 消えた……? どういうことだ」


 アルドミラが信じられないという表情で、目を凝らす。


 炎弾が着弾するはずの瞬間。


 どうしたことか、勢いよく燃えていた火の玉が竜の体表に触れる前にすうっと小さくなり、やがて跡形もなく消えてしまったのだ。


「防御結界?」


 いや、違うとアルドミラは本能的に断じた。


 打ち消されただとか防御されただとか、そういう事ではなくもっと根源的な理由であるような気がする。


 ただ、それを考察する時間はなかった。


「追加の炎弾を放て! 数で押し切るしかない! いけッ!」


 再度、飛竜たちが幾つもの炎弾を吐き出す。


 今度は三騎ではなく七騎が一斉に炎を集束させた。


 重なる炎の塊はまるでひとつの巨大な火球となり、空を灼きながら黒い竜へ殺到する。


 要塞の城壁から見守る兵たちも、あの黒い竜が火に包まれて砕け散る瞬間を待っていた。


 ところが……


「う、嘘……」


 烈火の塊は先ほどより少しだけ暗く光を失いながら、やはり消え失せてしまう。


 何度撃ち込もうが同じ。


 黒い竜はまるで夜の深淵そのものだった。


 投じられる炎弾を悉く呑みこみ、そこにかすかな残渣さえ残さない。


「このままじゃ埒が明かない! ならば直接やるしかない!」


 アルドミラは咄嗟に決断を下す。


 戦は常に流動的だ。


 遠距離攻撃が効かないのであれば、強行突撃で相手を叩くしかない。


「側面から二隊に分かれて包囲しろ! 一騎は斜め下から、もう一騎は上空を取れ!」


 アルドミラの猛々しい声が飛竜騎士たちを奮い立たせ、複数の飛竜が隊列を組み直す。


「行くぞ!」


 号令とともに飛竜たちが空に散るように広がり、黒い竜へと再接近する。


 手には騎槍や魔法剣、各自が扱い慣れた武器を握りしめていた。


 黒い竜は先ほどからほとんど動いていないように見える。


 風を受け、自然体で要塞へと進路を取っている。


 しかし、その余裕綽々の態度こそが不気味だった。


「なめられたものね」


 アルドミラは歯噛みする。


「一気にやって、あの首を叩き落とす!」


 飛竜騎士十数名が一斉に突撃をかける。


 翼の風切り音がごうと渦を巻き、刃先と槍先が虚空を突き破ろうと前へ突き出された。


 ──その瞬間


「隊長……! 息が……」


 斜め下にいたはずの仲間が悲鳴にも似た声を上げた。


 続いてもう一人、上空で待機していた兵が「ぐっ……く……あ」と呻き声を絞り出す。


 何が起こったのか分からない。


 だが視界の端で、二頭の飛竜がそのまま失速していく光景が見えた。


 まるで水中に呑まれたような動きで、ズルリと高度を失っていく。


 アルドミラは急いで状況を把握しようとしたがまるでわからない。


「くそっ……まずい。全隊、いったん引け!」


 すぐさま号令をかけるが、彼女自身も胸のあたりに不穏な圧迫感を覚えた。


 肺がうまく膨らまない。


 息を吸わずにはいられないが、肝心の空気が入ってこない。


 自分の飛竜も苦しげに喉を鳴らしている。


「ここは一度距離を……」


 そう思い立った矢先、視界がぐらりと傾く。


 燃えるような痛みが身体中を走り、意識が遠のいていくのをアルドミラは感じた。


「や、やられるわけ……には……」


 目の端にはネザシア海の暗い水面が広がっていた。


 黒く淀んだ海原がぐんぐんと迫る。


 高所から見下ろすネザシア海はいつも以上に不気味にうねり、ここで初めて彼女は死にたくないと願った。


 戦で死ぬならばともかく、こんなわけのわからない死に方はしたくない──そんな想いがある。


 だが想いがあろうがなかろうが、死ぬ時は死ぬのが戦だ。


 落ちていく最中(さなか)、アルドミラはちらりと闇に浮かぶ黒竜の姿を見た。


 漆黒の翼──そして、そこに立つ人影。


 ──……あんな、子どもが……? 


 そう、黒竜の背にいたのは少年だった。


 偉そうに仁王立ちし、腕を組み、竜の上からアルドミラたちを睥睨している。


 距離が遠いので顔までははっきり見えないが、その瞳だけが異様に印象に残る。


 まるで光も闇も両方飲み込んでしまうような、無限に広がる暗黒の虚空が広がっていた。


 ゾクリとする。


 息ができなくなり意識は薄れていく一方なのに、なぜかその瞳だけは鮮烈に焼きついた。


 ──嗚呼、我々は死ぬのではない。還るのだ、あの闇の中へ


 そんなある種の安堵すら混じった思考を最後に、アルドミラはネザシア海の冷たい風を感じながら落下していった。


 ・

 ・

 ・


 ◆


 昨日は茶会で外へと出る事ができなかった。


 休みは今日までだ。


 今日を逃すとまた次回という話になってしまう。


 そうなるとその次回がやってきても、また次やればいいやという怠惰な考えが湧いてくる。


『明日やろうは馬鹿野郎』という名言があるが、まさにその通りだ。


 ちなみにこれはグラマンが言っていた。


 だからさっさと終わらせなければ──


 それにしても劣等は大変だな、呼吸ができないと死ぬのか? 


 あの黒い肌のメスの首を持ち帰るか一瞬悩んだが、こんな児戯でくたばるようでは帝都の女狐も納得するまい。


 もう少しシャンとした奴が良い。


 でかい竜か何かはいないのか? 


 劣等は竜をやけにありがたがるからな。


 もしいなければ、オーマの首でも良いかもしれない──なんだか邪悪そうだし、迫力もあるだろう。


 と、俺がそんな事を考えていると──


「いや、冗談だ」


 オーマが震えて抗議をしてきた。


 俺の心を読んだか。


 アステール公爵家に於けるオーマという使用人の立ち位置はペットである。


 庭の手入れもしてくれて、乗り物にもなってくれる便利なペット。


 しかも害虫駆除や、あとは "廃品" の再利用といった雑務もしてくれる。


 となれば流石に俺の適当な案で首を落とさせるわけにもいかない。


 精々死ぬまでアステール公爵家の為に働いてほしい。

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作品紹介

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※ 20260119時点、第一章完まで毎日午前六時に投稿予約しています。
【ジャンル】(長編)ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「追放された王太子と公爵令嬢が冒険者になる話」
総合ポイント 1,068pt


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六十年間、何をやっても失敗し続けてきた男がいる。
幼稒園では振り付けを覚えられず、学校では成績も運動も最下位。
恋は告げられず、仕事ではミスを重ね、やがてリストラ。
期待されないことだけが彼の救いだった。
期待されなければ、失望されることもないからだ。
両親を看取り、五十五を過ぎた頃、彼は三十年ぶりに小説を書き始める。
題材は自分自身。
何の取り柄もない、救いようのない半生。
書き上げた原稿を、返事など期待せずに出版社へ送った。
──しかし。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「闇、搔き毟りて」
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この記録集は、二〇二五年八月から九月にかけて起きた「灯之村発熱事件」に関する資料をまとめたものである。
事件の中心人物である花村園子(動画共有サイト「ViShare」チャンネル「SONOKO's Journey」運営者)は、二〇二五年九月十四日に交通事故を起こし重傷を負った。
退院後、彼女はすべてのSNSアカウントの更新を停止し、現在も消息不明となっている。

本記録集には以下の資料が含まれる。
・花村園子が撮影した映像の書き起こし
・関係者へのインタビュー記録
・ViShare動画およびコメント欄のアーカイブ
・SNS(Z、Picstagram等)の投稿記録
・インターネット掲示板の過去ログ
・メール・ダイレクトメッセージの記録
・行政文書(保健所報告書、村議会議事録等)
・新聞・週刊誌記事
・医学論文・学会報告
・郷土史料・古文書
・その他の関連資料

なお、プライバシー保護のため、一部の人名・地名は仮名としている。
また、資料の配列は時系列に沿っているが、一部編集を加えている箇所がある。

※ 本作は作者が去年のいつだったかにかいた「ヒツギノムラ」という因習村系ホラーをモキュメンタリー形式に仕立て直したものです。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「灯之村発熱事件 記録集」
総合ポイント 22pt


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魔力が絶対の価値を持つウェザリオ王国で「無能」と断じられた王子シャールと公爵令嬢セフィラ。
しかし彼らには万物を操る未知の力があった。
元王子と聡明な元令嬢は国を捨て、追手を退け、辺境の街で冒険者として再起する。


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「貴女を愛する事は、私にはできない」
──近衛騎士団長ガリューは、セレスティアにそういった。
そして彼女は人を辞めた。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「血と鉄と愛」
総合ポイント 114pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
麗しき公爵令嬢ライラ・オーネストはそれを苦々しく思っていた。
だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。

※ 本作は 『なんか説得力のある婚約破棄 』 『なんか説得力のある元鞘』 の二編をコンテスト応募用にまとめたものです。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「つかず、離れず」
総合ポイント 122pt


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承認欲求の末路。
とあるウェブ小説作家の生きざまとくたばりざまを書いた恥小説。
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「馬鹿面(ばかづら)」
総合ポイント 116pt


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「なんか説得力のある婚約破棄」(※ランキングタグにリンクあり)の後日談。
どうしようもない政治情勢で婚約を破棄せざるを得なかった王太子エルリックと公爵令嬢ライラ。
二人は優秀であり、優秀であるがゆえに道理を通せば国が滅びると理解し、愛を諦めたのだ。
しかし──
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「なんか説得力のある元鞘」
総合ポイント 2,432pt


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よくある聖女召喚。
でももしも召喚した聖女がやべー聖女だったら?

「可愛らしいですわね、小さな子犬が吠えているようで」

召喚された聖女は、王に向かってそう微笑んだ。
瘴気に覆われ滅亡の危機に瀕した王国。
起死回生を賭けた聖女召喚の儀式は成功し、銀髪に紫の瞳を持つ絶世の美女が現れる。
だが彼女は王の懇願をあっさりと断り、牢に繋がれても怯える様子すらない。
プルーウィアと名乗るその女は、周囲を見回してただ一言、「原始的ですわね」と呟いた。
そんな彼女を従わせようと脅す国王を、彼女は終始穏やかな笑みで見つめている。
まるで、人間が蟻の巣を眺めるような目で。
この「聖女」は一体何者なのか。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「よくある聖女召喚」
総合ポイント 4,852pt


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アイドルはうんちをしない。
これは比喩でも誇張でもなく、文字通りの事実である。
彼女たちの体内に入ったあらゆる物質はどのような毒性を帯びていようと完璧に無効化され、吸収されてしまう。
そんなアイドルが、アイドルたちが世界を救い、そして破滅させる話。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「アイドルはうんちをしない」
総合ポイント 202pt


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ここ最近、ランベール王国ではしょうもない理由での婚約破棄が流行している。
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だがそんな彼女もある日、婚約者であるエルリック王太子から婚約破棄を告げられてしまう。
しかしその理由は真実の愛を見つけたからでも、ライラに愛想がないからでもなかった。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「なんか説得力のある婚約破棄」
総合ポイント 6,264pt


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「品」──それが僕と亜里沙の決定的な違いだった。
亜里沙は二年付き合った恋人だ。
でも彼女は何をやるにも雑だった。
料理も、紅茶の淹れ方も、そして僕らが共有する「ある趣味」においても。
過程を楽しむことを知らず、すぐに結果だけを求める。
僕は彼女との日々に疲れていた。
だがそんなある日、見知らぬ男から届いたとあるメッセージ。
そこには、彼女のあられもない姿が映っていた。
そう、NTRという奴である。
怒るべき場面で僕が感じたのは、ただ一つの確信だった──やはり、彼女とは性格が合わない。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「性格の不一致」
総合ポイント 684pt


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信長公記、ほぼ史実。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「森蘭ギャル」
総合ポイント 720pt


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殺すことだけを教え込まれた軍人アシェルと、人の本心を見抜く力ゆえに孤立してきた王女キュルケ。
幼い頃から奇妙な絆で結ばれていた二人だが。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「後の月」
総合ポイント 224pt


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呪いの動画を見てしまった。
私は一週間後に死ぬらしい。

でも大丈夫(?)。

地球が三日後に滅びるそうだから、怖くない。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「メテオリック・エクソシズム」
総合ポイント 296pt


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勇者が魔王を倒そうとしなかったらどうなる?
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「勇者に放置された魔王の末路」
総合ポイント 1,334pt


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男の生きざま、恋情。
ハーメルン、カクヨムから転載
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「ウィdンドウショオポイング」
総合ポイント 154pt


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帝都ティランの会員制サロン「銀枝亭」に集った五人の貴族たち。
話題は庶民の間で流行する「婚約破棄譚」への痛烈な批判だった。
設定の杜撰さ、人物造形の稚拙さ、読者の被害者意識……舌鋒鋭い文芸誌編集主幹カタリナを中心に、知識人たちは存分に嘲笑を重ねていく。
だが談話の果てに浮かび上がったのは──
【ジャンル】純文学〔文芸〕
「阿呆鳥の連環」
総合ポイント 588pt


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職場のパワハラに苦しむ会社員・彩乃は、高校時代にいじめた相手・美月から勧められ、ストレス発散のため呪いグッズをフリマアプリで販売し始める。
しかし購入者たちが語る「被害者の声」は、かつて自分が加害者だった過去を否応なく突きつけてくる。
美月は許してくれた。
でも、許されていいのだろうか?
罪悪感に蝕まれ、眠れない夜を重ねる彩乃。
やがて購入者たちの呪いの対象に「報い」が訪れ始めたとき、彼女はある決断を下す。
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ノロイ、ノロワレ」
総合ポイント 48pt


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ハルシオン王国──二百年前、この国は極度の男尊女卑社会であった。
女には相続権がなく、教育を受ける権利もなく、結婚相手を選ぶ自由さえ与えられていなかった。
女は道具であり、家畜であり、男の所有物に過ぎなかったのだ。
だが今は違う。
一部の男が──そして多数の女が国のあり方を変えた。
だが今度は逆の方向へ振り切ってしまっている。
ちょっとした事で「罪を償うために」と次々自裁していく男たちを前に、女王リディアをはじめ、女たちは社会の在り方を変えようとする。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「レミングス」
総合ポイント 126pt


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剣士カイトは勇者アルヴィンから追放を告げられた。
そして──!!!!!!
【ジャンル】ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「意識高い系勇者パーティから追放された俺の末路」
総合ポイント 19,366pt


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「私たち四人は対等なの」
──女の提案で始まったのは、三人の男が一人の女を共有する異常な日々だった。
弁護士の真司は漁師の啓二、バーテンダーの了と共に、愛する妻・莉子と暮らしている。
かつては嫉妬に狂い、互いに殺意すら抱いた男たち。
しかし奔放な妻に振り回され、同じ苦しみを共有するうちに、敵同士だったはずの三人の間には奇妙な連帯感が芽生え始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「オープンマリッジ」
総合ポイント 128pt


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ジャズの良さがさっぱりわからん
【ジャンル】エッセイ〔その他〕
「ジャズとかよくわからん」
総合ポイント 0pt


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時は大霊能時代!
悪霊、死霊が跋扈するようになり、治安は悪化し、世界中、不穏な事ばかりのサイテーな時代である。
日本でも霊務省が死刑囚を呪いの物件に送り込み、悪霊に始末させることでコストを削減するという悪趣味な制度が採用されている。
そんな中、ベテラン執行官・大佐貫はいつものように凶悪犯の処理に向かうのだが──
【ジャンル】ホラー〔文芸〕
「ポイズン・エクソシズム」
総合ポイント 112pt


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ちょっとトッぱずれた世界観の短編を集めました。
目次──各話の簡単な概要は第一話の前書きに。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「トンチキな作品を集めた短編集」
総合ポイント 110pt


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夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。
男の名前は藤巻俊一。
いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「感電」
総合ポイント 318pt


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夜ごとに星が降る美しい国で、欲しいものは何でも手に入るワガママ王子。
ある日、メイドの大切な形見を無慈悲に捨てた彼は王の怒りに触れ、身一つで城を追い出されてしまいます。
孤独な旅の果てに王子が見つけたものとは
【ジャンル】童話〔その他〕
「星のきらきら」
総合ポイント 96pt


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電柱が自らの意思で根を張り、街を闊歩するようになった日本。
かつての大反乱を経て、人類は彼らとの奇妙な共存関係を築いていた。
人間とコンクリートの間に立ち、摩擦を仲裁するのが「電柱保安調整官」である佐山の仕事だ。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「電柱街」
総合ポイント 10pt


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不同意性交は死刑!!
そんな社会で男と女が恋をする。
【ジャンル】現実世界〔恋愛〕
「君と僕の同意性交」
総合ポイント 84pt


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冒険者パーティ『碧空の翼』の荷物持ちバジルは醜く無能な中年男だ。
そんなある日、彼は仲間に囮として森に捨てられた。
絶望の淵で彼が手にしたのは、若き美女へと変貌する奇跡の力であった。
復讐を誓ったバジルは美貌の魔術師「ジル」となり、かつて自分を見下した男たちの前に現れる。
何も知らない男たちは、かつて蔑んだ男とも知らず、彼女の愛を求めて争い、堕ちていく。

※ 本作は捜索用の為に執筆しました。
こんな感じの作品を読んだことありませんか?
どうしてもオリジナルが読みたくて、しかしタイトルを思い出せないので、仕方ないので書きました。
おおむねこんな感じの設定だったとおもいます。
もしあったら教えてください!DMでも感想でも構いません!
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「無能な中年男、男をたぶらかす魔女となり、自分を捨てたパーティメンバーに地獄を見せる」
総合ポイント 216pt


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鬼塚剛志は現場監督として赴任した京都で、正体不明の敵に精神を削られていた。
それは「京都弁」という名の、本音と建前が入り混じる魔宮であった。
職人の笑顔の裏にある真意が読めず、挨拶すらも攻撃に聞こえる日々。
蓄積されたストレスと疑心暗鬼が限界を超えた時、男の拳が禁断の解決策を選び取る。
【ジャンル】コメディー〔文芸〕
「京都殺拳地獄(きょうとごろしこぶしのじごく)」
総合ポイント 46pt


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産後豹変した妻・絵里奈の苛烈な叱責に追い詰められる夫、洋平。
家庭に居場所を失った彼は怒りを糧に「完璧な仕事と育児」をこなして自らを死へ追いやるという狂気的な復讐にも似た自滅の道を歩み始める。
【ジャンル】ヒューマンドラマ〔文芸〕
「夢の轍」
総合ポイント 136pt


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太平洋戦争架空戦記。
【ジャンル】歴史〔文芸〕
「白い悪魔」
総合ポイント 368pt


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甘い嘘よりも、冷徹な罵倒を。
裏切りの果てに少女が抱いた歪で抗いがたい執着の物語。
【ジャンル】異世界〔恋愛〕
「花弁」
総合ポイント 114pt
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