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~異世界で、王道は目指しません~  作者: 零堵
~シグルン編~豪邸模索とお家騒動~
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~第八十七話~シーザリオ海岸~シーキングに遭遇、けど退散しました~

ちょっと疑問に思うのは

何と言うか・・・ちょっとずつですが

お気に入り増えているんですよね?

何ででしょう・・・って感じです。

NEW

プロフィール紹介に

主人公、コウ・ドリムを杏狐様に描いて頂きました。

俺達は、クリスに案内して貰う事にして、ユーグレストの町から「シーザリオ海岸」に行く事にしたのであった。

「では、私がご案内しますね?」

クリスがそう言うので、クリスに言われたとおりに、ユーグレストの町の外に出る。

町の外に出てから、歩く事になり、歩く途中、魔物が現れる可能性があったので、警戒しながら進んでいくと、草むらから飛び出して来たのは、スライム状の魔物

クサライムだった。

見た感じ、クサライム一匹だけなので、はっきり言うと、雑魚中の雑魚なので

俺は、クリスに

「クリス、クリスの魔術を見せてくれないか?」

そう言うと

「私がですか?」

「ああ」

「まあいいですけど、じゃあ、行きますよ?」

そう言って、クリスが杖を構えて、呪文らしき言葉を言う。

「ライトニング・ボール」

クリスの術が発動、野球ボールぐらいの光の玉が空中に出現して、クサライムに向かって、突撃、一撃でクサライムが蒸発したみたいだった。

「ふっふ~どうですか? これが私の魔術ですよ~」

「今の術って、光系の術か?」

「はい、光系の攻撃術です、まあ威力はそれ程ありませんけど、クサライム程度なら、一撃で倒せる術でもありますよ」

「ふーん」

「何ですか? その目は……コウさん……この術、使えないですよね?」

「まあな、けど……俺の術の方が強さ的に言うと、強いぞ」

「はいはい解ってますよーだ……どうせ私は、コウさんにはかないませんよ……」

「まあそうよね……コウの術って、卑怯だし」

「そうですよね~敵にしたくないですよ……ほんと」

なんか……二人とも意気投合していないか?

ま、気にしない事にして、移動する事にした。

次に現れたのは、狼っぽい魔物、ロンリーウルフだった。

ロンリーウルフは、俺達の姿を発見して、突撃して来たので、俺は焦る事無く、指先をロンリーウルフに向けて、こう言う。

「デス・トラップ」

俺の術が発動、ロンリーウルフの動きが止まったので、その隙に自分の武器

光夢で、あっという間に切り裂く。

動かない敵というのは、楽勝で倒せるよな……? と思いながら、あっさりと討伐成功、地面にドロップアイテムは落ちていないし、他の仲間もいなかったので、進む事にした。

時間が過ぎていき、海岸が見え始めたので、あの海岸が「シーザリオ海岸」だと思う。

「コウさん、あそこがシーザリオ海岸ですよ」

「……なあ、一ついいか?」

「何ですか?」

「あれって海だよな?」

「ええ、そうですよ?」

「滅茶苦茶汚くないか?」

そう、目の前に広がっている広大な海だと思われる水が、土気色をしていて、かなり濁っている。

と言うか、かなり汚く見えるんだが……ここに魚とか生物とかいるのか?って感じだった。

「確かに汚いわね……」

「仕方が無いですよ……私が前に来た時も、この状態のままでしたし、この海を綺麗にするとかって、ほとんど不可能なんじゃないですか?」

「……それはそうかもな……」

「コウ、目的地には到着したわよね?」

「ああ」

「あの……コウさん? この場所に一体何の用があって、来たんですか?」

「討伐依頼を引き受けて来たんだが……クリス、シーキングと言う魔物を知っているか?」

「いえ、知らないですよ? えっと……本当にこの場所にそのような魔物っているのでしょうか?」

「どうなんだかな……とりあえず……捜索して見るか、クリス、手伝え」

「何で私まで手伝わなくちゃいけないんですか?」

「別にいいじゃないか、せっかく来たんだしな」

「うう、何か……厄介事に巻き込まれた感じです……」

そう話しながら、俺達はシーザリオ海岸を捜索する事にした。

二十分後、シグルンの町で聞いた情報と同じような生物を発見

その生物は、赤と白の斑模様をしていて、何と言うか……一言で言うと、クサライムに近い生物なので、スライム状に見えた。

「……リム……シグルンの町で聞いたんだが、特徴が一番似ているのが、あの生物なんだが?」

「え? じゃあ……あれが、シーキングなの?」

「だと思う、けど……危険指定の魔物に見えないんだが……? どうする?」

「どうするって言われても……」

「あれが探している物なんですか?」

「ああ、情報通りならそうなんだが……リム、あの仮称シーキングに、魔術を当ててみてくれ」

「えっと……じゃあ、やってみるわね?」

リムがそう言って、杖を構えて

「ファイヤー・ボール」

リムの火系の術が発動、シーキングと思われる生物に真っ直ぐ飛んだと思ったら、火の玉が飲み込まれて、消滅した。

「……効かないみたいよ?」

「らしいな」

そう話していると

「じゃあ、私もやって見ますね? ライトニング・ボール」

クリスの術が発動、光の玉がシーキングに命中

けど、これもあっさりと飲み込まれたのを確認、ダメージを受けている風には見えなかった。

「……効かないみたいです……」

「もしかして、あれ……魔法を吸収するんじゃないか?」

「そうかも知れないわね……」

そう話していると、シーキングが膨張していき、姿が変化した。

変化が終わり、何になったのかを確認してみると、見覚えがある魔物にそっくりだが、赤と白の斑模様で、色合いが違っていた。

リムも気がついたみたいで

「ねえ、あれってまさか……メタルウィザードよね!? 色が違うけど!」

リムの言うとおり、シーキングと思われる生物が変身したのが、前に戦った事のある魔物、危険指定のメタルウィザードの姿だった。

「あれって、メタルウィザードって言うんですか? あれ? 何か口元がぶるぶると震えてますね?」

もしあれが、メタルウィザードと同じなのだとしたら、口元がブルブルと震えだしたら、術「リミット・デス」の発動モーションに入ったと言う事なので、俺は急いで対象物をあの偽メタルウィザードにして、術を発動する。

「デスト・ドリード!」

俺の術が発動して、偽メタルウィザードがブルブルと震えるだけで、何もしてこない事が確認取れた。

「リム、あれがもしメタルウィザードと同じだとしたら、覚えているよな? 頼む!」

「解ったわ! 行くわよ! エレメンタルフレア!」

リムの火系の最強系の術が発動、巨大な火の玉が、偽メタルウィザードに命中

これでやったか? と確認してみると、元の赤白の斑模様のスライム状に戻っていた。

動いているので、一撃で倒す事は不可能みたいだった。

今の攻撃で、俺達の方を見ている風に見えて、体の形が変わっていく。

数十秒後、姿を現したのが、これまた出会った事のある魔物、ニメートル以上の四つ目の巨人、赤と白の斑模様だけど、間違いなく、ワンバンキングにそっくりだった。

「ねえ、あのシーキングって、別の魔物の姿を真似る事が出来るって奴なんじゃない? あれ……ワンバンキングよね?」

「多分な……危険指定の理由が解った気がするな……と言う事は……クリス!」

「は、はい」

「一度退却する事にするぞ、あれがワンバンキングと同じだとしたら、あの四つの目から、石化光線を放ってくるからな」

「わ、解りました」

俺達はそう決めて、シーキングから退散する事にした。

デスト・ドリードの効果で魔術が使えない筈なのに、あの偽ワンバンキングは、四つの目から石化光線を放って来たので、俺の術の効果が無いみたいだった。

追っかけて来たので、俺は指先を偽ワンバンキングに向けて

「デス・トラップ」

俺の術が発動、動きが止まったので、その間に走って退散

結構な距離を離れた後、追ってくる様子が無かったので

「とりあえず……逃げる事には、成功したみたいだな……」

「そうね? ねえコウ? どうするの? あのシーキング……倒す?」

「私、関係無いですよね!? 完全に巻き込まれているんですけど!? ユーグレストに戻りますよ!? 私!」

「そうだな……俺達もユーグレストに戻る事にするか、あの町でシーキングの事を知っている奴を探す事にしようぜ?」

「そうね……コウがそう言うなら、そうしましょうか」

そう決めて俺達は、ユーグレストに戻る事にしたのであった。

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