第八一話 補給基地攻略準備完了
同盟の目的は四つの危険をそれぞれ探索して、見つけること。
そう言う意味ではブラットたち『Ash red』とルールゥたち『Zooooo!』は、役目を果たしてたと言える。
そんな中でまだ探索中だった『パペットモンスター』と『微笑みの甲殻』も、ついに有力情報を入手したという。
さっそく地図情報の共有をしてから、報告会で二組が情報を公開していく。
内容としては、『パペットモンスター』が、リーサル海賊団の本拠点といえる場所を二か所まで絞り、さらに三か所の補給基地も見つけたというもの。
また『微笑みの甲殻』は、まだ実際に見ていないので確定情報ではないが、おそらくここだというシー・オブ・レヴィアタンの具体的な座標を入手したというものだった。
補給基地の座標は厳密には教える必要はないのだが、時間もかかっているからと公開してくれた。
そのうち二つはブラットたちも知らない座標だったので、昔は完全にダミーだったものが一つは確実に入っているようだ。
「オレたちは四か所、補給基地の場所を特定できたから情報にないのは公開しようか?」
「え──えぇっ? ちょっと待ってくれよ。そっちはルサルカのイベントをやってただろ? 何でもう補給基地の座標を、そんなに集め終わってるんだよ」
「ルサルカのイベントが終わったから、リーサル海賊団のほうを進め出してたところなんだ。
それに、これまでの航海で前々からあった情報もあったしな」
「いや、早すぎるだろ……。進行速度だけなら、トップ層に食い込むんじゃないか……?」
「あれ? やるとは言ってたけど、もう終わっちゃってたんだ。
こっちはまだ十二星座の白羊、磨羯、宝瓶の三つの祠の情報を掴んだとこなんだけどなぁ」
「え? ルサルカ関係のイベントで、十二星座の祠なんてあったの?」
「え? 十二星座の祠に一つも行かずにクリアしたの……?」
しゃちたんとルールゥが互いに目を丸くして、驚いていた。
「うちは陽光と月影だけだと思ってたから、他の祠は探そうともしなかったな」
「ええ……、普通は宮の情報が手に入るくらいのときには、一つくらい情報が入っててもおかしくないはずなのに……。
いろいろイベントの成功率を上げるアイテムが手に入るんだけど、一つも行ってないなら相当難易度高かったんじゃないの?」
ブラットたちにはコンスタンティンという情報源があったからこそ、今も一足飛びに進められているが、逆にそのせいで拾い逃した情報もあり難易度を上げてしまっていたようだ。
本来ならスケベ心を隠したり、恐怖心を抑えたり、ブラットたちで言えば腕を差し出せと言われた、プレイヤーに対して一瞬の躊躇も許されない『ルサルカの最後の要求』も無条件でクリアできるアイテムだったりと、丁寧に東側全体を回っていればもっと余裕を持ってクリアできるイベントだったのだ。
もちろん敵対ルートを選んだ場合も、祠を巡った分だけプレイヤーが有利になるようになっていた。
そのことを知っているプレイヤーたちの間では、最低でも『ルサルカの最後の要求』を回避できるアイテムだけは用意しておいた方がいいという認識になっている。
だからルールゥたちも、それだけは手に入れようと躍起になって今探している最中なのだ。
しかし、ここで一つだけ運営の仕掛けた罠とでもいうべきギミックもあった。
融和ルート最後の『ルサルカの最後の要求』をアイテムで回避した場合、それまでの間にどれほどルサルカの友好度を上げていようと、最後のあの後ろを向いてはいけないというお遊びはしてくれない。
つまり正式に招かれる形で海の王とは出会えないようになってしまうし、あのシップコアの山も見ることはできないということ。
だからこそプレイヤーたちでそれをこなせたものも少なく、ブラットたちの船にシップコアの山が積まれている光景に、周りのほぼ全てのパーティたちが驚いていたというわけである。
なのである意味ではブラットたちの取った一足飛びな行動も、クリアできてしまうのならプラスの行動であったと言えるのかもしれない。
「どうりで即死判定の会話が多いと思った。
他のプレイヤーたちは、そういうアイテムを用意してやってたのか」
「相変わらず謎な突破力だな。人数的にはこっちの方が勝ってるのに、ここから追い抜ける気が全くしないぞ。
まあ勝負してるわけじゃないから、いいけどさ」
同盟の中で一番パーティ人数の多い『パペットモンスター』のマイキーが、そう言って肩をすくめた。
そのコメディーチックな動きに他の面々が苦笑しつつ、今度は『微笑みの甲殻』のサソリ男──ヤブレカブレが口を開いた。
「相当な速度で攻略していってるけど、裏ミッションに入ってるだろう『アーリークリア』でも狙ってるのか?」
「いや、とくに狙ってないけど取れそうなら取りたいな。イベントポイントも追加で貰えるし」
期間限定イベントには、イベントが終了してから公開される裏ミッションとプレイヤーたちが呼んでいる達成項目がある。
これを達成することで、イベント後に追加でイベントポイントやアイテムが貰えたりするので、どんなものがあるか予想して行動しているプレイヤーも多い。
その内容はイベントごとに異なるが、毎回必ず入っているミッションというものもあり、その中の一つに『アーリークリア』が数えられる。
こちらはルート問わずイベントストーリーを最後まで進めてクリアした順番が、早かったプレイヤーのみが達成扱いになるミッションで、全ミッションの中でも予想しやすく報酬が高い部類に入っているので狙えるなら是非、狙いたいものの一つだ。
意識しすぎると急ぎ過ぎて足元をすくわれる可能性もあるミッションなので、今後もブラットたちは積極的に狙うようなことはせず、取れたらラッキーくらいの考えで変わらず行動していくつもりでいる。
「一度も船を沈ませないって裏ミッションも絶対あっただろうし、それだけは狙いたかったんだけどなぁ……。皆が羨ましいぜ」
「イベント期間はあるから、まだオレたちも沈ませる可能性はあるけどな。
それで話を戻すけど皆はパペットモンスターたちの知っている以外の、補給基地の位置情報は欲しいか?」
「「「欲しい!」」」
全員このイベントを、自分たちのできる限りの本気で挑んでいるプレイヤーたちばかり。
ネタバレは嫌だが、何でもいいから使えそうな情報は欲しいのだ。
「じゃあ、その代わりってわけじゃないんだが一つ質問がしたい。いいか?」
「答えられることならできるだけ答えるけど、一体どんな質問なんだ?」
「港町の港に一番近い造船所に必ずいる、半魚人のNPCがいるのは知ってるか?」
そのくらいはもう周知の事実とばかりに、全員が頷いた。
「なら教えてほしいんだが、この中でダ行の『ダーン』『ヂーン』『ヅーン』『デーン』『ドーン』の誰でもいいから、居場所を知っている人はいないか?
実は今、オレたちが探してるNPCなんだ」
「はいはーい。私らは『ダーン』を知ってるよ」
「うちは『デーン』と会ったことがあるぞ」
「俺のとこに、ダ行はいなかったなぁ」
Zooooo!は『ダーン』。微笑みの甲殻は『デーン』。パペットモンスターは他の半魚人なら見たことがあるようだ。
詳しく二パーティに場所を尋ねると、『ダーン』は東側のまさに今話し合っている最初のポータル島に近い港町。
船大工の話を聞いたときに、彼女たちが探してみようと言っていた場所こそが『ダーン』のいる場所だったのだ。
そして『デーン』はブラットたちが飛べる北側の範囲からは、絶妙にアクセスしづらい場所に位置する港町にいるらしい。
そのどちらに行くかとなれば、間違いなく前者のダーンに会いに行くのが効率的だろう。
ブラットは情報のお礼として、今わかっている補給基地の座標を共有していった。
「しかし改めて思うが『Ash red』はたった三人で、しかも進化段階も二人が一段階目なのに本当に進行が速いよな。
ネタバレとかが聞きたいわけじゃないんだが、なにか攻略のコツみたいなのがあったりするのか?」
「攻略のコツ……って言われてもな。俺たちはお助けキャラみたいなNPCと知り合えたからってのが一番の理由だと思うし、けっきょくは運なんじゃないか?」
「運かぁ。そういえばルサルカの方で偶然会ったときも、そんなこと言ってたよね。
たしか漂流してたNPCを助けたんだっけ?」
「え? それなら、うちも助けたことがあるぞ」
ヤブレカブレたちも、漂流者を救っていたようだ。
ブラットも他はどうなのか気になっていたので、今度はこちらから彼らに質問を投げかける。
「それってドレークの研究とかしてる、冒険家のNPCだったか?」
「ああ、そうだ。助けたお礼として、『シー・オブ・レヴィアタン』の座標を教えてもらえたんだ」
「三つの質問形式で聞けるやつで?」
「ああ、そうそうそれだ。ちなみに名前は『ロバート』で、キツネ系の獣人だった」
「うちは『コンスタンティン』で緑人系だから、まったくの別人か。
けどやってることは同じっぽいし、質問とあとは資材の入ったシップコア、ドレークの手記の原本がもらえたんだよな」
「え? うちはシップコアなんてもらえなかったし、手記の方も写本だったが……そっちは原本だったのか。
漂流者の中でも大当たり、中当たりとかあるのか……?」
「さぁ? オレたちも仕様をよく理解してるわけじゃないから、何とも言えないな」
「ってことはそっちみたいに今後、情報をくれたりとかがない可能性もあるってことか」
その後も少しヤブレカブレと互いに話して情報交換してみたが、同じ漂流者で冒険家兼研究者だというのに、ブラットたちのコンスタンティンと向こうのロバートはかなりキャラクター性も違っていた。
コンスタンティンは高級ブランドのトランクケースを持ち、船を沈めてもすぐに用意できるところから見ても、かなり裕福で人当たりのいいNPCだった。
対してロバートは日々の資金集めにも苦労しており、余裕もなく人当たりの悪いNPCだったという。
もし次に偶然、出くわしとしても無視されそうなほど無愛想だったらしい。
まだロバートを助けて日も浅いので今後のことはわからないが、今のところはブラットたちの出会ったコンスタンティンは、かなりの当たりだったと見ていい情報だった。
今後使えるかどうかはともかく、興味深い話も聞けて満足したブラットたちは報告会を終えて元の港町に帰還した。
今回はZooooo!とパペットモンスターたちが、【リミナル・ウェッジ】を入手したということもあって、双方からそれぞれの楔を預かってきている。
今はまだちょうど北側の巨大ポータルのある港町にいるので、そのまま一度ザラタン近くの巨大ポータルのある島に行って、二パーティ分の楔を挿した。
これでここを他のパーティがポータルを解放すれば、自分の好きな方角へ船ごと移動できることだろう。
終わったことをチャットで報告し、すぐに流れてきたお礼にもう一度返事をしてから画面を切る。
楔を挿す作業が終われば、また移動。
次は報告会で聞いた『ダーン』のいる港町まで行くために、日付が変わりとっくに今日の分が使えるようになっていた【リミナル・ウェッジ】で、紫を選択して初期のポータル島に船ごと飛んでいく。
先ほどの報告会のときに挿しておいたのだ。けれどここに挿したままではもったいないので、紫の楔をすぐに回収してから船を飛ばして目的地へと向かう。
まだまだ序盤のエリアだけあって、大した敵も波乱もなく到着。
Zooooo!が教えてくれた通り、港近くの造船所に紫肌の魚人『ダーン』がいた。
忘れずに合言葉と花を渡して家に行き、話しをして情報と地図を貰って船へと引き返す三人。もはや流れ作業のような最適化された行動だ。
「ここの試練もキツそうだったな……」
「ある意味では、一番きついかもしれないね」
ダーンの家の試練は、忍耐力を試すもの。
内容としてはポータルも町もない、モンスターがはびこるモンスター島のど真ん中で、一〇〇〇ピースもあるパズルを完成させろという無茶ぶり。
ゲームは好きだが普通のパズルは、アナクロ過ぎてブラットやHIMAの範囲外。
ひっきりなしに来るモンスターの邪魔を退けながら、大きなパズルを三人で完成させるのはなかなかに鬼畜な試練である。
ならばモンスターの方はと言えば、こちらも予想通り無理な相手。
グレーター・ゾンビマジシャン。ゾンビの上位魔法使い。高火力魔法を後方から撃ちまくり、プレイヤーを近づけさせない厄介なモンスターだ。
空も飛べるので機動力も高く、ゾンビなので耐久もただの魔法使いより高めと、面倒極まりない相手。
「まあ、そっちは何であれ諦めてただろうからいいとして、大事なのはシンボルの方だ」
「たしか『スイレン』のアジトには、『トカゲ』のシンボル……だったっけ?」
「「そうそう」」
これで全てのシンボルと場所の情報が集まった。
あとはシンボルと花が一致しているときに、ロロネーの手記の情報を使って侵入し機能停止させればいい段階までやってきた。
宝物庫のカギという課題はまだ残っているものの、とりあえずは目の前のことを一つずつ片付けていけばいいとスタイルでやっていく。
「今回の情報を合わせていっても、やっぱり『黒バラ』から行くのが一番近いな」
「ゲーム内で日付が変わって【リミナル・ウェッジ】が使えるようになったら、また南側に戻っていよいよ出発ってところだね」
「まだ日も高いし、ちょっと暇だね。先に、お昼ご飯でも挟んどく?」
「あー、時間的にもそれがいいかもしれない。リアルだと逆にこっちからすれば、八倍速く時間が進むわけだしな」
「じゃあ、とりあえずお昼休憩ってことで」
時間的にもちょうどよかったので、ダーンのいた港町で一旦ログアウトし、それぞれお昼ご飯を取りに現実に戻った。
もう少しのんびりしてくればいいというのに、まだ日付がギリギリ変わっていない状況で集まってしまう三人。
早く続きがやりたいと、慌ただしく昼休憩を終えてしまったのだ。
そのせいで【リミナル・ウェッジ】のクールタイムも、まだ終わっていない。
ロロネーの手記の予習は三人ともみっちりやっておいたので、既に黒バラの補給基地攻略はいちいち出して確認する必要もないほど覚えてしまっていたので少しだけ時間があいてしまう。
そこでせっかくだからと、今溜めている資材を投入して船を強化しようという話になった。
「今の資材量なら速度、強度のどちらかを10まで、操作性なら9までなら持っていけそうだけど、皆どうしたいとかあるか?」
資材の使い道はいくらでもあるが、それでも変態ダコやルサルカのイベントをこなしたおかげで、かなり余裕がある状況。
リーサル海賊団という強敵に挑む前に強化しておけば、いざというときに生き残れる可能性も上がるはずだ。
「操舵性はまだ6だけど、もう近代化のおかげもあって充分かな。私は慣れたけど、二人はどーよ?」
「オレも今のままで大丈夫かな。操作性が良すぎても、逆に慌てて舵を切ったとき大事故に繋がりそうだし」
「動きは、ある程度アクションでも補強できそうだしね。
そうなると後は逃げ足となる速度を取るか、沈みにくくなる強度を取るかになってくるけど、私はやっぱり速度派かな。
攻撃も当てられない速度で逃げるのが一番簡単だろうし」
「強度は不意打ちに強いけど、逃げられずに囲まれたらリーサル海賊団相手じゃどうにもできないだろうしな。オレもHIMAに一票」
「むむっ、ブラットも速度派かぁ。
私は両方〝9〟派だったんだけど、少数派だったみたいだね」
「それでもいいけど、どうせなら最高の領域に突出しておいた方がよくない?」
「少なくとも速度を〝10〟まで上げられれば、それより上の船はなさそうだしな。
スモークとかターンとかもアクションとして増えたし、収束音波砲での足止めもできる。
あとは逃げ足さえ最強になれば、誰からも逃げられそうじゃないか?」
「耐えたところで、活路が見いだせる戦力があるわけじゃないしね。主砲だって船破壊特化型にしてるし」
今回のイベントで、船につけられる主砲には同じ大きさでも撃てる弾の種類が複数存在する。
その中でブラットたちは物体を破壊することに特化した、衝撃弾が撃てるものを選択していた。
これを船に撃ち込めば強度を最大強化された大型船でも、的確な場所に当てられる砲撃手の腕さえあれば、五発程度で大穴を開けて航行不能にさせることだってできる。
またモンスターに当てた場合は他の弾種よりも威力は落ちるものの、最強クラスのノックバック効果があるので、当てられれば敵を遠くまで吹っ飛ばすことだって可能。
まさに船上で戦って勝つのではなく、相手の船を沈めて追って来れないようにしようというスタイルに適した主砲だ。
他にも弾種を複数切り替えられる主砲もあったが、そちらは資金が潤沢な今のブラットたちでも引くほど高価だったので選ぼうとすら思わなかった。
ちなみに弾はシップコアから生み出される余剰エネルギーを溜めていくことで、魔法弾のように生成することが可能。
近代化のおかげでコアのエネルギー効率も最大まで上がっているため、今はゲーム内時間で約一日で一発分溜まる計算になっている。
他にも近代化の効果で資材やHP、MP、STの回復ポーションをシップコアで消費することで余剰エネルギーを増やして充填速度を上げることもできるが、こちらはあまり変換効率がよくないのでできるだけ取りたくない手だ。
「そっかぁ、そうだよね。その辺の海賊団ならともかく私らがこれから相手にするのは一番ヤバい海賊団だし、中途半端に平均化するより逃げに特化させた方がいっか。
なら私も速度〝10〟に賛成!」
「ってことは、決まりだな」
三人とも納得の上で、ブラットはシップコアにアクセスして速度を〝10〟に強化。
溜めすぎなほど溜まっていた資材がごっそり減って、船がカタカタと小さく揺れだし──すぐに収まった。
なにか変化があったのだろうと船を確かめてみれば、メタリックな細長く流線形な船体全体に、シップコアに似た赤いコアのようなものがジグザグに等間隔で埋め込まれていた。
さらにその赤いコア同士を繋ぐように白いラインが描かれ、ぐるっと一周船体を回って一本のラインになっていた。
試しに走らせながら観察してみれば、速度が〝9〟を超えたあたりで船体に埋め込まれたコアが光りはじめ、〝10〟に到達すると周囲が明るくてもハッキリわかるほど全てが光り輝いていた。
「出力にもなってるシップコアの子供というか補助装置というか、そんな感じの役割でもあるんだろうな」
「その分、加速できる力を得たって感じだね。
……にしても、最高速度は凄まじいね」
「最高速でジェットまで使ったらもう……、異次元の領域だったよね。めっちゃサイコーだった。
やっぱ二人が言うように速度にして正解だったね。速さこそが正義だよ」
「そりゃ良かったけど、普通のときはそこまで速度を出さなくてもいいからな?」
「あの速度だと船の中を移動することなんて一切できそうにないし、通常運行には向かないだろうしね」
「はーい」
速度の魅力にとりつかれそうになっている、しゃちたんに二人は念のため釘を刺すと、彼女は素直に返事をしてくれる。
これなら大丈夫だろうと安心しながら、今できる最大まで強化した船と共に【リミナル・ウェッジ】で東から南へと飛んでいき、いよいよ三つ目の危険リーサル海賊団への攻略をはじめていくことにした。
次は水曜更新です。
すみません。月曜に普段ない予定が二つも入ってしまったので、いつもの火曜更新は時間的にムリそうです……。
話のストックは、六合の宮あたりでなくなりました(泣




