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Become Monster Online~ゲームで強くなるために異世界で進化素材を集めることにした~  作者: 亜掛千夜
第三章

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第七九話 とある一族

 最小限の資材消費で船のスキル【ペネトレイター】を確かめてみたが、こちらは低クラスの海賊船ならそれでも壊滅できるほどの威力を持っていた。

 コアのような赤い光を纏い、疑似的な槍の穂先となって突進するこのスキルは、突進力もなかなかで、さらに自身を守る効果も付いた攻防一体のスキルとなっていた。



「リバース海域で出てきた当たり屋みたいな船に、逆に突っ込み返してもよさそうだな」



 今いる場所は初期のポータル島の南側。ルサルカイベントの前に開放しておいた、巨大ポータルの島にいた。

 その周辺で船のスキルというものを確認し終わると、また島に停泊し、船室で今後についての話し合いはじめる。



「次はリーサル海賊団の攻略に行くわけだけど、やっぱりロロネーの手記の情報にあった弱体化イベントをこなしていくのが現実的だよな」

「そっちはうまく立ち回ればガチ戦闘することもなさそうだし、それがいいかも」

「成功すれば、アジト周辺にいるリーサル海賊団の数も減らせるみたいだしね」

「となると補給基地の場所を特定していく必要があるわけだ」

「そうだね」「だね」



 リーサル海賊団にとって、補給基地はかなり重要な役割を担っていた。

 ロロネーの手記とドレークの手記、それらをルサルカのカギを追加したことでさらに空欄が埋まった部分も含め読み解いていった限りでは、件の補給基地は海の王が自ら創造したモンスターを産み出す施設となっているようだ。


 そこで生み出されたモンスターが新たなリーサル海賊団の一員として、船長や船員となり世界中に広がっていく。

 それ以外にも戦闘で海賊団の数を減らされたときに、既に海に出ているリーサル海賊団が仲間の補充をしにやってくる施設でもある。



「それにここって、自分たちの仲間になってたかもしれないモンスターたちを、食料にしてるんだよね」

「ああ、だからここを潰すだけで人員補充と食料確保、その両方をリーサル海賊団全体から奪うことができるってわけだ」

「最初それ聞いたときは、仲間食べんのかよ~って気持ち悪くなったもんだよ」



 リーサル海賊団の食糧は、補給基地で余剰よじょう生産されたモンスターたち。

 それらを食料として持っていくことで、大食漢なモンスターたちの胃袋をまかなっている。

 またこれは手軽に食料を確保できるから、という理由だけでもない。


 ここで生産されるモンスターたちは、通常種とは違う特殊強化種。例えると全く同じオークでも、こちらで生産されたオークの方が圧倒的に強いということだ。

 だが、それゆえに生殖能力は失われている。さらにただの食糧だけでは肉体を維持することすらできず、やがて勝手に体が崩壊して死に至る。

 リーサル海賊団というのは、その強さと引き換えに同じく特殊強化されたモンスターの肉を食らうことでしか、肉体を維持できない歪んだモンスターたちでもあったのだ。



「略奪できるただの食料ってわけじゃなく、奴らにとって生命線ともいえる生産施設を一つ潰すわけだから、それだけでも結構な効果が見込めそうだよな」

「施設の破壊にはロロネーさんの情報を使えば行けそうだし、これさえできればアジトの宝物庫にたぶんある、三つ目のカギにも行きやすくなりそう」

「それで私たちがなんとかする予定の補給基地は全部で七つで、そのうち二つはダミーだっけ?」

「ああ、オトギリソウとアザミが生えている補給基地はハズレで、侵入者に対する大量の罠がしかけられてるらしいからな。絶対に入っちゃダメなところだ」



 七つの補給基地の島には、それぞれモンスターたちにもわかりやすいようにか花が植えられている。

 それぞれ『スイレン』『トリカブト』『黒バラ』『クロユリ』『マリーゴールド』『オトギリソウ』『アザミ』の七種。

 手記の情報によれば、その内最後の二種類の花がある場所は、補給施設を装ったプレイヤーを抹殺するトラップ施設になっているとのこと。



「特定方法は補給基地の島だけじゃなくて、その近くのどこかの島に同じ花が咲いた場所があるってことだから、まずはそこを探していったほうが安全だろうな。けど……」

「「けど?」」

「実は、これがまた何十年も前の情報だってところが少し引っかかってる。

 だってそうだろ? 陽光や月影の祠で手に入れた楽器は、時間の経過でルサルカの逆鱗になっていた。

 ドレーク冒険記やどこかで手に入れた手記を読み解いて、補給施設を叩きにいった人たちもこの世界(イベントマップ)に大勢いたんじゃないか?」



 冒険記の方は圧倒的に保有する巻数が足りないので定かではないが、少なくともドレークの手記によればドレークは表側の攻略を、ロロネーは裏側からの攻略を書いていた。

 表側はある程度の戦力が必要だが、ある程度ゴリ押しで解決できる単純なルート。

 裏側は見つかれば敵に一気に囲まれて力と数の両方で潰されるが、見つからなければ戦力はほとんど必要がない複雑なルート。


 だが二つに違いはあれど毎回ダミーは同じで、同じ場所を叩きに行くのは変わらない。

 ルサルカの一件を思えば果たして長い年月を経た今もなお、変わらず同じ場所を同じようにダミーとして活用し続けているのかと疑問を感じたのだ。



「いくらモンスターだって言っても毎回ダミーがスルーされてたら、さすがに何か対策してきそうじゃないか?」

「……確かに。こっちも時間経過で変化している可能性は、考えたほうがいいよね」

「うーん。じゃあ、いきなり補給基地を特定しても挑めなさそう?」

「ここまできて船を失うなんて、ありえないからな」



 表側ルートよりもそのリスクは少ないが、裏側ルートでも失敗すれば船を失う可能性は充分にある。それを思えば、慎重に動きすぎるくらいがちょうどいいだろう。

 となれば、とにかく情報を集めるしかない。ブラットたちは船から降りて、この南側にある巨大ポータルの島の港町で、住民へ聞き取り調査を開始していった。


 ちなみにここは港町ということもあって、船大工の親方も存在する。

 もうずっとゴンドにやってもらえばいいやと開き直ってはいたが、それでも念のためとこの島の親方にも会いに行ってみた。


 そこで聞いた依頼を受けてもらうために必要な要望は、とあるモンスターのドロップアイテムでもある鎧兜一式が欲しいという物だった。

 しかしそのモンスターは何度か見かけたことはあるが、ブラットたちが相手にするには大きなリスクを伴う相手。

 主砲を使えば簡単に倒せるかもしれないが、鎧兜一式集めるまで何度も主砲を撃ち続けるのは正直コスト面で無理がある。

 そんな理由もあって、ここでの親方ガチャも失敗に終わっていた。



「うーん……この町けっこう大きいし、この中から補給基地の情報を知っている人を探すのは大変そう」

「それどころかいるかどうかも、わからないわけだしな」

「だよねぇ~、もう向こうから『私、今の補給基地について知ってまーす』って来てくんないかなぁ」

「あははっ、しゃちたん。それはいくら何でも無理だよ」

「そうそう、そんなわかりやすく──」

「──今、補給基地のことについて話していたかい? 同志たちよ」

「「「この声は……」」」



 三人の会話に割って入るように、後ろから男の声がかけられた。

 その聞き覚えのある声、語り口調、三人への総称。それらから誰なのか、すぐに察することができた。



「コンスタンティン?」

「愛称でかまわないと言っただろう。だがそうだよ、忘れられてなくて安心したよ」



 相変わらずエービトンの大きなトランクケースを持って冗談交じりに笑うこの男は、ルサルカの楽器の件でもお世話になったコンスタンティン。

 以前出会った場所からまた離れた場所に来ていたというのに、相変わらずゲームの仕様でございとばかりにブラットたちの行先に都合よく現れた。



「それで何か、お困りかな? ルサルカの情報を話してくれるなら、対価として欲しい情報を提供するのもやぶさかではないよ。

 なにせルサルカは、気軽にいける場所ではないからね。体験談が是非、聞きたいんだ」

「実はオレたちはルサルカを諦めて、ここに来たとは思わないのか?」

「そうなのかい? ならこの話は、なかったことになるだけだね」



 そんなことを言うが、どこかコンスタンティンはブラットたちがルサルカイベントも攻略したと確信を持っているかのような顔をしていた。

 とりあえずブラットだけで決める話でもないので、二人に通話を繋いで簡易的に内緒話に入っていく。



『こんなことを言ってるが、どうする?』

『どうするって言っても、コースさんの情報ならルサルカのこともザラタンのこともあったし、かなり信用度は高いよね?

 なら別に情報と引き換えにってことで、教えてもらうのも有りなんじゃない?』

『そーそう。別に私らはコンちゃんと競争してるわけでもないしね。

 でもこう言っちゃあなんだけど、コンちゃんどこのカギも手に入れてなさそうだし、ぶっちゃけ今のとこ、ただの情報屋さんだよね』

『まあ、そういう役割のNPCなのかもしれないな。

 じゃあ、情報交換ってことで聞いてみるってことでいいか?』

『『いいよー』』



 時間にして一分もせずに会話を終えて、ブラットは改めてコンスタンティンに視線を送る。



「わかった、情報交換といこう。こっちは今のリーサル海賊団の補給基地のダミーについて知りたい。コースは知っているか?」

「ああ、知っているよ。今のダミーの見分け方のヒント……なんてのはどうだい?

 しかも次の行動に繋がるかもしれないヒントをね」

「わかった、それでいい。それでそっちはルサルカの何を知りたいんだ?」

「六合の宮で手に入れた船楽器の効果と、その音について知りたいね。どんな音をルサルカが好ましく思ったのか、なんてのを教えてくれると助かるよ」

「それでいいなら話そう。どっちから話す?」

「なら私からでいいよ。君たちのことは信頼しているからね」



 コンスタンティンはキザっぽくウィンクして、知っている情報を語り出した。



「たぶん君たちがその情報を欲しがっているということは、昔のままダミーの施設が機能しているわけではないと察したから──かな?」

「ああ、そうだ。それで実際、今はどうなんだ?」

「結論から言って、今はどこの施設もダミーたりえるし、どこの施設も本物たりえる状態になっている」

「……えーと、どゆこと? コンちゃん」

「長い年月で完全にダミーがどこなのかばれてしまったと、リーサル海賊団側も気が付いたんだろうね。

 どうやってそれを成しているかは私にもわからないが、ランダムで日によって中身が本物になったり、ダミーになったりするようになっているんだよ」

「じゃあもし運が良ければ、そのまま行っても本物な可能性もあるってわけか」

「そうだね。でも全部で七つの施設があって、そのうち二つがダミーなのは変わっていないけれど、毎回当たりを引く可能性に賭けるのはちょっとお勧めはしないね。ハズレを踏んだ場合は死を意味するのだから」

「そりゃあ、そうだ。けどコースは、その見分け方を知っているんだな?」

「ああ、もちろん調査済みだ。けど君たちのことを思っても、私が先にエルドラードに行きたいという思いをかんがみても、私が言えるのはヒントだけ。

 ずばり、施設に描かれたシンボルを確認してみよう」

「「「シンボル?」」」



 どちらの手記にも載っていなかった情報に、三人は仲良く首をかしげる。



「ああ、シンボルだ。施設を利用しているモンスターたちにもわかるようになのか、施設の中や周辺、いたるところに、とあるマークが設置されたり刻まれたりしている。

 これが以前も本物の施設だったときにあったものだった場合は、本物の施設。

 以前には見られなかった別のマークだった場合は、ダミーのトラップ施設。

 そうやって見分けることで、本物かどうかを判断することができるんだ」

「でもそんなマークのことは、手記には書かれてなかったが」

「だろうね。ドレークの時代には花の種類さえ気を付ければ、よかっただけだからね。

 けど実はこのシンボルマークについて、詳しく知っている一族がいるんだよ。

 その一族の誰かに『白いガーベラの花』を一輪さし出しながら、『彼に捧げる』という合言葉を伝えることで、そのシンボルマークについて話を聞くことができるはずだ」

「それが、どこの誰かまでは教えてくれはしないと」

「ああ、詳しいヒントはここまでだ。付け足すなら彼らは元は同じ人物、『ハヌン・ノンエーヌ・ダークエテン』という男から派生した一族らしく、今は家と情報と共に五つに分かれている。

 なんでもハヌン・ノンエーヌ・ダークエテンという男は、リーサル海賊団と何かしらの縁があったらしいから、他にも面白い話が聞けるかもしれないね」



 一気に語られる重要そうな単語や固有名詞を、ブラットたちは必死にメモアプリに書き込んでいった。



「これくらいかな。むしろ話し過ぎてしまったかもしれないが、命の恩人たちのためだ。狭量なことは言わないことにするよ。あとは、この情報を好きに使ってくれ。

 じゃあ、こちらが質問する番ということでいいかな?」

「ちょっと待ってくれ。……えーと確認だが、白いガーベラ、彼に捧げる、ハヌン・ノンエーヌ・ダークエテン。

 ここで何か一文字でも間違っているものが、あるかどうかだけ確認してほしい」

「間違いないよ」



 メモアプリに書いたことを最後にもう一度、三人それぞれ確認していき、間違っていないことを確かめた。



「よし、これでいいかな。助かったよ、コース。じゃあ、こっちの番だ。ルサルカは──」

「──ほうほう」



 ブラットたちは貰った情報分だけ、ルサルカイベントのときの話をコンスタンティンに語って聞かせた。



「──なるほど。貴重な情報だ。感謝するよ」

「こっちも、いろいろ聞けて助かった。ありがとな」

「どういたしまして。じゃあ私はこれで行くよ。会えてよかった、またどこかで会えたらいいね」



 前と一言一句同じ言葉と仕草で、コンスタンティンは去って行く。

 それを見送ってから、一度情報を整理するために三人は再び船室に戻ってきた。

 三人それぞれが取ったメモを見ながら、適当な椅子に座って話し合いがはじまる。



「それで……えーと、まず私らがしなきゃいけないのは『ハヌン・ノンエーヌ・ダークエテン』とか言う長ったらしい名前の人の末裔の一族探しってことで合ってる感じ?」

「そうだね。そこで本物のときのシンボルを聞く必要があるんだから」

「けどさぁ、この広いマップの中でたった五つの一族を探すとか無理じゃない?

 まずはそのヒント探しからってことになるんだよね? ブラット、HIMA」

「……いや、たぶんそのヒントはもう、オレたちは既に持っていると思う。HIMAはどう思う?」

「私もハヌン・ノンエーヌ・ダークエテンって人の末裔って、これかなっていうのはあるよ」

「ええぇっ!? マジで!? なんで? いつ、どこでそんな情報みつけてたのさ」



 ビックリ仰天とスライムボディを震わせ膨らんでいくしゃちたんに、二人は「どうどう」とまずは落ち着かせてから話を再開していく。



「まずこのハヌンとかいう人なんだが、たぶんロロネーの手記に載っていた宝物庫のカギを託された唯一の友なんじゃないか?

 コースはリーサル海賊団と何かしらの縁があったって言ってたが、その人以外で普通の人間が関わり合えるとは思えない」

「うん。私もそう思う。ドレークの手記の空欄をザラタン攻略の後に見たとき──

『やつらは宝物庫のカギを複数の配下に分けて持たせているのかもしれない』

『宝物庫のカギは形からして、五つで一つになりそうだ』

『カギを任されている一族がいるらしい』

 ──っていう部分があったでしょ?

 配下に~ってのはわかるけど、モンスターに一族ってあるの?って疑問に思ってたんだ。

 それにロロネーの手記でよくわかったけど、リーサル海賊団の配下たちは自分たちで繁殖して増えるわけじゃないよね?

 だとするとカギを任される〝種族〟って書き方じゃなくて、〝一族〟って書き方は変じゃない?

 だから推測だけど〝配下〟と〝一族〟は違っていて、私たちプレイヤーは二つの手段でカギを手に入れることができるんだと思うの。

 そしてここでいう一族って言うのが──」

「このハヌンさんの一族ってこと? ──っあ、そっか! ロロネーの手記の方でカギを託した友がいるって書いてあった!

 じゃあブラットたちの言うように、その友がハヌン。その友の末裔の一族が宝物庫のカギを持ってるってこと?」

「ああ、だからコースも次の行動に繋がるかもしれないヒントっていう言い方をしていたんだと思う。

 シンボルマークについて聞けて、さらに五つに分けられたカギを貰えるイベントも同時に起こせるかもしれないんだ。

 さて、しゃちたん。ここで質問だ。その一族ってのはどこの誰だと思う?」

「えぇ? そんなのわかんない──……けど、二人はもしかして……わかっちゃってる感じ?」



 ブラットとHIMAは同時に首を縦に振った。

 ということは同じだけの情報を持っているしゃちたんも、わかるはずだということになるのだが、まだ彼女はピンと来ていない様子。

 だがこれは自分で解いた方が気持ちがいいと、二人でヒントを出していくことにした。



「じゃあヒントその一。宝物庫のカギは〝五〟つに分かれていて、その一族も〝五〟つに分かれている」

「うーん……」

「ふふっ、ヒントその二。ハヌン・ノンエーヌ・ダークエテンっていう名前は、それ自体がなぞなぞになってるよ」

「なぞなぞぉ~? そんなばかな……え? ほんとに?」



 ブラットにも確認を取るように聞いてくるので、大きく頷き返した。



「ほんとだよ。ハヌン・ダークエテン。から(エヌ)(オー)(エヌ)エーヌ」

「からNONエーヌ? ……nonエーヌ、なぞなぞっていうくらいだから、もしかしてエーヌは無し……読まないってこと?

 じゃあ、えーとハヌン・ダークエテンから〝エ〟〝ー〟〝ヌ〟を取って~~ハン・ダクテン?」

「「そうそう」」

「ハン・ダクテンさんってこと? でもそんな人、私知らな──ん? はん・だくてん──半・濁点? 半濁点と濁点……?

 濁点と半濁点は全部でガ行、ザ行、ダ行、バ行、パ行の〝五〟種類。

 な~~んかそんなNPCがどっかにいたような……──って、わかった! ブーンたちだっ!!」

「「正解!」」



 港町に必ずと言っていいほどいる半魚人の兄弟たち。

 もっとどうでもよさそうなイベントに繋がっているかと思いきや、意外と重要な人物であったことに驚きながらも、しゃちたんはようやく全てが繋がったことで体をぷしゅんと縮めて、スッキリした笑顔を浮かべた。

次は土曜更新です!

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