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Become Monster Online~ゲームで強くなるために異世界で進化素材を集めることにした~  作者: 亜掛千夜
第三章

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第七四話 変態ダコ攻略作戦

 吸盤を次々と最効率で破壊していると、だんだんと霧に映し出された森の映像が粗くなってきた。

 ここまでくると、もはや本物には見えない。


 もうすぐこの幻想の森の牢獄が壊れそうだと確信を持ちながら、ブラットが魔刃手裏剣を投げ続けていると、粗い画質にノイズが混じりはじめた。

 さらにもう一つ壊すとパキパキッとヒビが入っていくような音が周囲から鳴り響き、映像がプツプツと途切れ霧が見えるようになってくる。


 そしてとどめとばかりにもう一投してみれば、ガラスが割れて破片が飛び散るような音を響かせ、密閉された空気が解放されるかのように上に向かう突風が巻き起こる。



「──晴れた」



 森の映像も消え去り、霧は海面近くにあるものを除き全て吹き飛んだ。

 今ここで逃げだせば、オクトパス・イリュージョナーこと変態ダコの魔の手を振り払うことができる。

 だが決めていた通り、ブラットたちはここであえて待ち受ける。


 しばし動かず待っていると、薄水色の半透明な壁が船を囲むよう四方に下から上へと湧き出してくる。

 ある程度まで高い場所まで壁ができると、今度は四辺から天井が伸びて空への脱出ルートも塞がれた。

 完全に簡易牢獄が完成すると船の正面側の壁に、霧が残った海面から巨大なタコ足が伸びてきて、スルスルと垂直に吸盤を壁に張り付け登り完全にその姿を現した。



「あんだけでっかいと、さすがにキモいねぇ」



 しゃちたんの言葉に二人は頷く。

 赤色ベースに青のまだら模様をした、こちらの船よりも大きな巨大ダコ。

 ぼこっと飛び出した目が、ぎょろぎょろと動きこちらの船を睨みつけてきた。


 その間にも目の後ろ側についている、タコのイラストなどでよく口として描かれている部位──漏斗ろうとをホースのように壁の外側に出し、再度霧を噴射しはじめる。

 さらに触手も何本か外側に出して振り回し、切り離した吸盤をあちこちに飛ばしていた。



「向きを変えてみてくれ」

「はいよ」



 船を動かし船首をタコが張り付いていない左側の壁に向けてみれば、巨体に似合わぬ俊敏さで壁を蹴って飛び、一瞬で船の正面に回り込まれた。

 同じように向きを何度変えても優秀なディフェンダーのように、こちらが船を進ませる方角に素早く回り込み睨んでくる。

 このようにしてタコを動かすことで、多少は外の幻想森の牢獄作りの邪魔はできそうだった。


 遠距離攻撃で壁や本体を攻撃しようとすると、その攻撃はあっさりと触手で弾かれてしまう。

 防御能力も高いのか、弾いた触手には一切ダメージが入っていない。



「これは今のオレたちじゃあ、目と目の間に攻撃を入れるしかダメージソースはなさそうだな」

「なら正面に向かって堂々と行ったら何してくんだろね」

「攻撃能力は大したことないって話だし、ちょっとやってみよっか」

「このままじゃ何もできないしな。やってみよう」



 防御能力は高いし本体も触手の動きも俊敏だが、船を壊せるほどの威力はないと判断し変態ダコのいる方向に向かって進んでいく。

 近づくたびにタコは壁に張り付くためのものと、外で吸盤を飛ばしているもの以外の触手を挙げて威嚇してくる。

 それでも止まらないとみると変態ダコは突然湯だったように蒸気をあげながら赤くなり、船正面の両サイドの壁と壁を高速でピンボールのように反射して、力技で進路を全て塞いできた。

 しかもその状態でも、ゆっくりとだが器用に幻想の森づくりも並行して続けていた。


 試しに遠距離攻撃や小さな爆弾を投げてみたりしてみたが、全ての攻撃がき殺されるようかき消されてしまう。



「はっや。近付いたら近付いたで、余計に狙った場所に攻撃当てづらくなってない?」

「しかもあの巨体であの速度、船にぶつかったらやばいかもしれない」

「ただの体当たりだけど侮れないね。けどどうする? 私たちが唯一倒す方法って、あいつの眉間に槍を刺しこむことでしょ?

 あの状態の変態ダコに近づいて槍を刺そうとしても、私の方が轢き殺されそうなんだけど」

「うーん……、せっかくだし音波砲使ってみるか?

 そっちなら当てれば動きを止められるかもしれない」

「えーと……さ、三発しか撃てないのにアレに当てられるの?」



 しゃちたんが触手で今もビュンビュン正面の壁を縦横無尽に飛び回っているアレこと、変態ダコを指し示す。

 試射したのはゲーム内時間で三時間以上前なので、三発分は既に回復している。

 だがそれぞれ一回しか撃ったことのない収束音波砲で、高速移動するタコに当てるのは至難の業のように思えた。



「わからないけど、それ以外方法はなさそうだし。三発あれば当てられる気がする。

 そっちは宇宙船だったけど、似たような砲撃は別ゲーでしたことあるし」

「あー、あれ面白かったよね。今はサービス終了しちゃったけど、当時そのゲームでトップはってたスティングさんを撃ち落としたりとかしてさ。

 たしか、そっからスティングさんと話すようになったんだっけ」

「そうそう。懐かしいなぁ」

「いやいや、懐かしがってないで今のゲームに集中してよ」

「「はーい」」



 ブラットがそこまで言うならと、しゃちたんは適正距離の十五メートル内まで変態ダコに船を近づけていく。

 相手は常に待ちの姿勢で打って出てはこず、相変わらずピンボールのように目の前の壁を縦横無尽に飛び交っている。


 運転席の横にある収束音波砲の発射トリガーをブラットは握りしめ、HIMAは当たって麻痺した瞬間に槍で突き刺せるように甲板で待機する。


 砲身目線のカメラによって、十インチほどの画面にチラチラと一瞬だけ変態ダコが横切る映像が何度も映る。

 銃口をうろうろさせず、ピタリと止めたまま画面と運転席の窓から見える変態ダコの動き、その両方を見ながらタイミングを見計らっていく。


 一射目──ハズレ。



「あいつ今、自分の足を一本犠牲にしてまでタイミングをずらしたぞ。でなきゃ絶対、当たってた」

「でもそれって当たりたくないってことだよね? 効果ありそうじゃん」



 収束音波砲特有の重低音が鳴った瞬間、ギュッと壁に一本足を強引に張り付け挙動を遅らせ、音波をかわされる。

 それがなければ、確実にど真ん中に当たっていた最高のタイミングだったのにだ。


 その代償に変態ダコは無理やり勢いを遅らせるため、足が自分の壁を反射する勢いで引き千切られていたが、それで弱ることなく一秒も経たぬうちに生え変わり元気よく跳ね回っていた。



「音に反応したのか……? なら──『HIMAー』」

『なにー?』



 大声で話すとタイミングを読まれるかもしれないと、操舵室から少し離れた船首近くの甲板にいるHIMAと通話を繋ぐ。



『船楽器の一番低音のペダルを、音波砲に似せた感じで最大音量で鳴らしてみてほしい』

『わかった』



 音で判断しているのなら、収束音波砲に一番近い音でフェイントがかけられないか実験してみる。

 HIMAが収束音波砲のときに鳴る音と近くなるようペダルをグッと踏んでパッと離し、ボォッ──と重低音を響かせた。


 すると変態ダコは同じように反応し、音波砲を撃ってもいないのに足を千切ってまたタイミングをずらすという行動をとる。



『これはいけるかもしれない。HIMA、こっちのタイミングで、今みたいに鳴らしてみてくれ』

『おっけー』

『────────────────今!』」



 ブラットは準備を終えていたトリガーを、フェイントでずらしたタイミングを見越したうえでグッと奥まで引いて二射目を撃ち込む。



「外れた!?」

『おしい!』「おしーっ!」



 しかし今度はフェイントに引っかからず、そのまま音波砲を掠めるように通り抜けてしまった。



「音の違いを一回で記憶したのか……?」

「うそー、頭良すぎでしょ」



 ブラットたちでも一瞬聞き間違えそうなくらいには似ている音だというのに、あの変態ダコはフェイントに対して一切反応を示さなくなっていた。

 試しに何度かHIMAにやってみてもらうが、もうただ船楽器を鳴らしただけでは反応してくれない。

 完全に音を覚えてしまったのだ。



「くそ、初見だったら当てられたのに……」

「もしかして、これもう無理な感じ?」

「いや……。だとすると、まだやれることはある」



 続いての作戦は、閃光筒を用いた作戦。

 ある程度音を聞き分けられるのなら、轟音と一緒に鳴らして聞き取りにくくしてみようというわけである。

 音だけでいいのでブラットが撃つのに邪魔にならない方へHIMAが閃光筒を投げ、爆ぜるタイミングで船楽器も鳴らす。

 すると今度は船楽器でも、またフェイントに引っかかってくれた。


 こちらは一度だけでなく二回目も同様に引っかかり、別の爆音を混ぜることで相手の聴覚を誤魔化すことができることがわかった。

 ならばあとは当てるだけ。HIMAとタイミングを合わせて、ブラットは照準を合わせていく。



『閃光筒を投げて────今』



 三回目も船楽器のフェイントに引っかかり、一本足を千切りながらタイミングを遅らせる。

 それを見越した完璧なタイミングで、ブラットも引き金を引いた。



「ギュゥルウルルゥゥゥ──」

「よしっ」「当たった!」



 収束音波砲が当たった瞬間、変態ダコの俊敏さが嘘だったのかのように海に仰向けに落ちていく。

 そこへHIMAが飛び出した。



「【焔螺旋槍】!」



 HIMAの右手には、螺旋を描く細い炎の渦で何倍も長くなった焔の槍が握られている。

 【焔螺旋槍】というスキルは本来、渦を巻く火を槍に巻き付けるようにして威力を上げるもの。

 けれど今回はプレイヤースキルによって渦を限界まで無理やり引き延ばし、物干し竿のように長すぎる槍に仕立て上げていた。

 その長い槍は狙いたがうことなく変態ダコの目と目の間に突き刺さ────らなかった。



「うそっ!? ──っきゃぁ!?」

「ギュルゥウアア!」

「「HIMA!?」」



 この【焔螺旋槍】。本来ならば攻撃の威力を上げるスキルなのだが、それを無理やり引き延ばしたことで、威力はバフ込みでも素の槍と大差ない程度に落ち込んでいた。

 そのせいなのだろう、火力が足りず表皮に弾かれてしまう。


 さらに悪いことに収束音波砲の効きが一発では弱かったようで、すぐに復帰した変態ダコが振り回す足に弾き飛ばされてしまうHIMA。

 ブラットとしゃちたんの心配の声が上がる中、グルグルと空を回転しながら死ぬことなくHIMAは船に着地した。



「ふぅ、びっくりした~」



 刺さらなかったのは残念だが、彼女も弱体化されているとはいえ上位のプレイヤー。

 とっさに槍でガードしつつ、自分から弾かれる方向に飛んで威力を殺していたのだ。

 それでも本来あのクラスのモンスターの攻撃なら死んでいてもおかしくないのだが、攻撃能力を犠牲にして他の能力を上げているおかげで、死ぬほどのダメージを受けることはなった。


 HIMAはまた元の行動に戻っていく変態ダコを横目に、操舵室へと戻ってくる。



「いやぁダメだよ、アレは。私の火力じゃ足りなかった」

「それは、あの長槍状態じゃなくてもか?」

「うーん、どうだろ。あの表皮が意外と頑丈そうなんだよね。それでも微妙なとこかも。

 それにたとえ長槍じゃない状態で表皮を貫けても、本当の急所になってる奥までは届かないと思うよ」

「やっぱ、さすが中ボス級ってとこだねぇ。

 うまうまな報酬は魅力的だったけど、私らにはまだ早かったってことで諦めるしかないんじゃない? 次で逃げようよ」



 そのしゃちたんの言葉にHIMAも頷く中、ブラットだけは何かを考え込むように情報を整理しはじめ頷こうとしない。



「火力……、表皮……届かない……。ならなにか………………なにかないか?」



 何かを探るように彷徨わせていたブラットの視線が、ある物を捉えた。



「──っそうか! まだ手はある! もう一回チャレンジしよう!」

「「え?」」

「お願い! それでダメなら、オレも素直に諦めるから!」

「そこまでブラットが言うなら……ねぇ? しゃちたん」

「うん。ホントにまだ手があるっていうんなら諦めるのはもったいないし。

 それで、その作戦ってやつはどんなのなの?」

「実は──────」

「えぇーー!?」「はいぃいいっ!?」



 しゃちたんがことさら叫んでいたが、けっきょく最後は折れてブラットの作戦に乗ることとなった。




 一回目のチャレンジは収束音波砲を撃ち切ったことで失敗に終わり、再び海の森の中に捕らわれるブラットたち。

 しかしすぐには何もせず、三人でおしゃべりしたりご飯を食べたりして過ごし時間を潰した。

 なぜなら今回の作戦には収束音波砲も必要だからだ。クールタイムの三時間はどうしても待つ必要があった。


 音波砲が使えるようになったのを確認してから、もう一度作戦の打ち合わせをして、まずは森の牢獄壊しから。

 こちらはブラットの冴えわたる観察眼のおかげで難なくクリアし、望んでいた第二フェーズへと移行する。


 配置はブラットが収束音波砲の射手として操舵室。しゃちたんは運転手として同じ部屋。HIMAは閃光筒を持って船楽器の下の甲板に付いた。

 前と同様に壁に囲まれ天井も塞がれたところで、変態ダコが海面から姿を現す。

 しゃちたんは船を適正射程まで近づけていき、変態ダコをまたピンボール状態にさせる。ここまでは前とほぼ同じ。


 最初の準備が整ったところで、ブラットは全員と通話を繋いで作戦の開始を告げる。



『じゃあ、作戦開始だ。オレたちで、あの変態ダコに目にもの見せてやろう』

『おー!』『おー……』

『なんだ、しゃちたん。まだ気にしてるのか?

 大丈夫だって! そんなことで、どうにかなったりしないって。マニュアルにもちゃんと載ってただろ?』

『そりゃそうなんだけどさぁ………………──よしっ、いつまでも一人うじうじしててもしょうがないし、やってやんよ!』



 パチンパチンと触手を人でいう頬のあたりに当てて、気合を入れ直すしゃちたん。



『その意気だ! じゃあ、二人とも。慎重に作戦通りいこう。

 三人の息が合ってなきゃ、できない作戦だからな』

『『わかってるよ』』

『うん、ならやろうか。──HIMA、閃光筒と船楽器の準備を。しゃちたんは船をいつでも動かせる状態で待機してくれ』

『できたよ』『いいよ』

『勝負は一瞬だ。一気に行くぞ──────────閃光筒を』



 HIMAが閃光筒を投げる。



『──楽器!』



 船楽器による重低音が響き渡る。

 この動作をしているときはフェイクだと学習されたなら、一発余裕があるので今度はそれを利用すればいいと考えていた。

 しかし、この変態ダコはそういう考えには至っていないようだ。


 アホの子のように従順に引っかかった変態ダコは、フェイントに騙され足を一本犠牲にし、壁を反射して飛んでいくタイミングをワンテンポずらす。

 それを見極めながら、発射準備を終えた収束音波砲のトリガーを最高のタイミングで引いた。



「ギュルゥルゥゥォォォ──」

『しゃちたん! 発進──』

『いっけー!』



 収束音波砲が当たり、麻痺状態になって海の方に落ちていく変態ダコ。

 それに向かって全速力で船を発進させ──。



『ジャンプ────ジェット!』

『おりゃああーーー!』



 船はジャンプし、ジェットで空中加速する。

 その船の先に吸い込まれるよう、変態ダコがちょうど落ちてきていた。

 そして船首から伸びている船楽器の笛のような部位、その角のように尖って伸びる部分を、ジェットの勢いのまま壁に押し付けるようにして、変態ダコの目と目の間に見事突き刺した。


 そう──ブラットの作戦とは、船自体を巨大な槍として、変態ダコの急所に突き刺してやろうというものだったのだ。



「ギャゥゥォォルゥォォォォオオオ────!?」



 変態ダコの赤と青のまだら模様が一気に薄くなっていく。

 だがまだ足りない。完全にそれでとどめはさせていない。

 しかし、それも織り込み済みで作戦を立てていた。



『二射目!』



 船楽器が刺さり切る前に空気を船に吸わせて、収束音波砲の二射目の準備は既に終えていた。

 ブラットがトリガーを奥まで引いて、二発目の収束音波砲が放たれる。

 今回は対象が船楽器に刺さった状態なので、狙いなんて定める必要すらない。ほぼゼロ距離でもろに収束音波砲を受けて、変態ダコの麻痺状態はさらに深度を増して動けなくなる。


 船の方は収束音波砲の余波がこちらにも届き、ダメージを負いながらも空中でノックバック。

 強制的に船楽器が一気に引き抜かれ、変態ダコは海面にひん死の状態で落ちていく。



『『いっけーーーーー!! HIMAっ!!』』

「はぁあああああああーーーーーっ!!!」



 変態ダコは海面に船楽器による大穴を開けた状態で仰向けに浮かび上がり、さらに得意の回復能力も麻痺で発動できず、急所の急所とでもいうべき目と目の間が丸見えだ。


 そこへ既に空の上で準備を終えていたHIMAが全身を炎で包み込み、威力だけをとことんまで突き詰めた──自分自身をやじりのような尖った太く短い炎の槍の先と化して、眉間に空いた大穴に強引に突っ込んだ。


 メリメリッと肉を焼き切り裂きながら変態ダコの眉間の穴を広げていき、最後にプツンと何か筋のようなものを焼き切った。

 その瞬間、薄くなっていた体色が真っ白に変わり──変態ダコはデータの粒子となって消え去った。



『『『やったーー!!』』』



 三人で喜びの声をあげていると、船の甲板には三つの豪華な宝箱が現れる。それも猫の首領を倒したときより大きなものが。

 船を閉じ込めていた壁と天井も消え、さらに海面を見えないように覆っていた濃い霧も一気に晴れていく。

 そして海面が露わになったとき、そこには驚くべき光景が広がっていた。



『あれは……船のコア?』

『すごい数だな……──って、資材の山じゃないか!

 みんな流される前に急いで回収するぞ!』

『あれだけの犠牲者がいたっていう、演出なんだろうなぁ』



 ブラットたちの船の周りには、変態ダコに沈められた船の数を示すように無数のシップコアが浮いていたのだった。

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[一言] クトゥルフ討伐かな(漁船アタック)?
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