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Become Monster Online~ゲームで強くなるために異世界で進化素材を集めることにした~  作者: 亜掛千夜
第三章

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第六七話 ザラタン

 ブラットたちの船はグングン進み、いよいよ予想されるザラタンの居場所近くまでやって来た。



「なんか他のプレイヤーの船が結構いるな」

「みんなザラタンを見に来たんだろうね」

「他の人らも私らと似たような感じで座標を聞いたのかなぁ。

 コンちゃんみたいなのが結構いるのかも?」

「コンスタンティン以外にも、知る方法は結構ありそうだけどな」



 やはりザラタンをこのイベントの目玉の一つだと考えているプレイヤーは多いようで、ここまで来るとあちこちに立派に改造されたプレイヤーの船が見えてきた。



「でも逆に言えば、他の船を囮にして逃げることもできそう」

「うっわ、HIMAが黒いこと言ってるよ、ブラット」

「いや、意図的になすりつけるのはよくないけど、たまたま別口にヘイトが向いたなら利用するしかないだろ」

「え~、そういうもん?」

「ゲームはときに無常なのよ、しゃちたん」



 なんてことを話しながら進んでいたのだが、他のプレイヤーを囮にするという作戦はすぐに頓挫することになる。



「ん?」「「え?」」



 ザラタンの方に向かっているであろう前方を行くプレイヤーたちの船が、一定の範囲まで行くと姿が消えていく。

 かと思えばその範囲から突然、姿を現し戻ってくる船もいた。


 そして少し前の方でいきなり出現したプレイヤーの船の内の一隻は、沈む寸前といったボロボロの有様で、船上では「はやくっ」だとか「資材がもうないぞ!」などといった怒声が鳴り響き、ブラットたちが見ている前で海の底に沈んでいった。



「あーあ……。ていうかこれ、通常マップの方のイベントとかボス戦と同じ仕様っぽいな」

「私たちの同盟みたいに勝手に組んでても、パーティメンバー以外は協力できない感じみだいだね」

「あー、あの他のプレイヤーから隔離されるやつね」



 つまりプレイヤーが消えたり現れたりしているラインを越えると、他のプレイヤーから干渉は一切受けつけなくなる。

 他からは何をやっているのかもわからないし、何が起こっているのかも自分でやってみなくてはわからない状態。



「でも逆に考えれば他のプレイヤーによる予想外の動きはなくなるわけだし、変な事故はなくなりそうだ」

「こっちの動きで他人を巻き添えにして、変な恨みを買うなんてこともないだろうしね。これはこれでありかな」

「横から成果をかすめ取られるなんてことも、絶対にないだろうしねぇ」



 ただしこれはPVEサーバーだけの仕様。

 PVPサーバーではザラタンとのやり取りをしていようが乱入、邪魔立て、仕返しPKなどなど……なんでもございとカオスを極めている。

 こういったイベントのストーリーを進めるだけならば、圧倒的にPVEサーバーが向いているのだ。



「それじゃあ、オレたちもいくか……準備はOK?」

「「OK!」」



 先の沈んでいったプレイヤーたちの二の舞にならないよう、気合を入れてザラタンのイベント領域へと侵入していった。



「…………特にまだ、なんにもなさそうだね」

「速度を落として、もう少し進んでみよう。

 けど、すぐ逃げれるように注意しておいてくれ」

「はいよー」



 速度は3~4辺りをキープしながら、しゃちたんが慎重に船を運転していく。

 ブラットは双眼鏡で、HIMAはトート兄弟が倒してくれた海賊船から手に入れた、ヘビのマークが描かれた小さな望遠鏡で、目を皿のようにして隈なくザラタンらしきものはないか調べていく。

 そのまま、しばらく真っすぐ進んでいると──それはいた。



「しゃちたん、止めて」

「「見つけた?」」

「うん、たぶんアレだと思う」



 HIMAが見つけたという方角に、ブラットとしゃちたんは望遠鏡を借りてレンズを向ける。

 するとまだかなり遠くにではあるが、大きな島にしか見えない物体が海面に浮いているのを発見した。

 周りにそれ以外の島はなく、よく見ると若干上下に揺れているようでもあった。

 そうまるで、その島自体が生きているかのように……。



「絶対アレだな……。ていうか、でかすぎだろ……」

「ひぇ~……、あんなの絶対倒せないやつじゃん。とりあえず、いる場所わかったし引き返す?」

「うーん……でも実は本当に呼吸する島でした! なんてオチはまぁないだろうけど、どこまで近づいたら気づくかは知っておきたくない?」

「それもそうだし、とりあえずはぐるっと周りを見て回りたいな。

 どこかに何かのヒントが海に浮いてたりするかもしれないし」



 ただ居場所が判明しただけでは何も進まない。

 ブラットたちは、まずはザラタンを刺激しない距離を保ちつつ、そこを中心にして円を描くように探索してみることに。



「結局なんもなかったな」

「てことはもう、あれに行くしかないね」

「あんなでっかいのに近づくのヤだなぁ」



 いちおうドレークの手記に載っていたザラタンの動きは、三人とも完璧に覚えてある。

 あんな巨体で不意打ちもくそもないだろうから、ちゃんと船を動かせられれば何とかなるはずだ。



「手記に書いてないことされたら、ちょっとアレだけど……」

「そのときはオレが囮にでもなってみるから、その間に遠慮なく逃げてくれ」

「いいの? 囮なんて?」

「逃げるのは得意だからな。それに一回は即死級の攻撃くらっても耐えられるし適任だろ」



 船をゆっくりゆっくりと近づけていく。

 ブラットはザラタンとの距離と本体を意識しながら、HIMAはそれ以外の何かがないか他の場所を確認していく。



「──動いたっ。止まってみてくれ」

「了解」



 島にしか見えない巨大な甲羅がピクッと、普通は特殊なスキルでもなければ気づけないだろうというほど些細な動きをブラットは見逃さなかった。

 だるまさんが転んだ方式で近づけないかと、しゃちたんに停止の指示を出す。

 速度もそれほど出していなかったので、船はすぐにピタリと海の上で停止した。

 最初のピクッとした動きの後に、もぞもぞと甲羅が左右に揺れるも、船を動かさず声すら発さず静かにしていると、やがて収まりザラタンの動きも止まった。



「よし、じゃあまた、でも今度はもっとゆっくり行ってみよう」



 ザラタンが最初に反応した距離を、しっかりと地図も見て座標を確認してから前進。

 数メートル進んだだけでピクッとまた動き、ブラットがすぐに気づいて停止指示。

 先ほどよりもソワソワと落ち着かない動きをするも、こちらが静かにしているとザラタンの動きはまた最初のものに戻る。


 そんなことを六回ほど繰り返しながら、少しずつザラタンとの距離を詰めていき──七回目。



「止まっ──いや、しゃちたん! 反転!! 離れて!」



 目視でも甲羅の模様が確認できる距離まで近づいたところで、だるまさんが転んだ作戦は瓦解する。

 ピクッではなく、ビクンッ──と大きく甲羅が縦に揺れたかと思えば、周囲の静まり返っていた海面に波紋が広がり波打ちだす。


 その間にしゃちたんは船を動かし、すぐさま向きを反転。やって来た方角へと船首を向けて、アクセルを踏み込んだ。

 それとほぼ同時にザバーーンッと大量の水しぶきをあげながら、信じられないほど巨大な頭部が海面から持ち上がる。



「グォォォオオオオオオオオオオォォォォオオオオオオオオオオオォォオォォォォォオオオ」



 体を動かすたびに波が生まれ、船がグラングランと大きく揺れる。

 そんな状況下でも全速力で距離を取っていく中、ブラットはザラタンの一挙手一投足を見逃さないように、他への警戒はHIMAに任せて双眼鏡を覗き込む。


 両腕を海から持ち上げてバンッと水面を叩きつけた反動で、背中を後ろにそらせて立ち上がる。



「グォォオオオオオォォォオオオーーー!!」



 あれだけの巨体が動いているのにザラタンがそう鳴いた途端、波が急に静かになり、泳ぐのではなく陸上を歩く猿のように前かがみに歩きはじめる。

 やはりその間にも波は一切発生しないし、あの巨大な体にかかるはずの水の抵抗がないようにみえることからも、何らかのスキルを使って移動しているのだろう。


 海底を踏みつける一歩がとんでもなく大きく、見た目はゆったりとしているのに船との距離が詰められていく。



「グォオオオーーッ!!」

「左斜め前にスキッド!」

「りょ!」



 ザラタンは左前足を、海水を掬い上げるように振って大波を発生させる。

 自分たちの船から見て左斜め下から縦に長い巨壁のような大波が迫ってくるが、ハンドル調整で左斜め前に滑ってかわす。

 続いて一歩踏み出し近づいてきてからの右手による大波は、右斜め前に滑ってかわしてみせる。

 さらに左右左右とテンポよく放たれる大波も何とかかわし続けていると、ザラタンが不意に立ち止まる。


 もうスタミナ切れ?とブラットが不審そうに観察していると、ザラタンを中心に巨大な渦潮が発生する。



「しゃちたん! 船の速度がどんどん落ちてるよ!」

「でもアクセルは全開だよ!」

「渦潮の流れに引き寄せられてるんだ。ジャンプとジェットで逃げられないか?」

「やってみる!」



 アクセルは全開状態でジャンプ。水から離れたことで渦潮の効果から解放され、空中でジェットを使うことで前へ一気に突き進む。

 幸い今のブラットたちの船ではアクセルが全開なら巻き戻されるまではいかず、なんとか五秒のクールタイムの間は耐え抜いてはジャンプとジェットで逃げていく。

 この戦法によって立ち止まるザラタンと、距離を開くことに成功。


 向こうもこれは無駄だと悟ったのか、渦潮を消して次の手に打って出る。

 体を小さく左側にひねるモーション。



「尻尾のたたきつけだ!」

「海を割るって話だし、ここまで効果がありそう」

「ブラット! タイミング見て指示お願い!!」

「わかってる!」

「グオォォォォオオォォォォオオォ──」



 左に小さく体を捻ってから、右側へ向かって一気に体ごと捻っていく。

 細長い……と言ってもザラタンの体積的にだが、尻尾が巻き尺のように伸びていき、天高く舞い上がる。



「左にスキッド!」



 そして──空気を切り裂き音速を超えた速度で、ブラットたちの船に尾の先を向けて叩きつけた。



「やっば──あそこから向き調整できるのかよっ!?」

「え? どうかしたの!?」



 ブラットがいいと思ったタイミングで指示を出し、しゃちたんもそれに従って左側に横滑り。

 それとほぼ同時に叩きつけた方向に向かって文字通り海が割れていき、尻尾は届かずともブラットたちの後を追うように海中の峡谷きょうこくが発生していく。


 そこまでは予想通りだったのだが、ブラットの指示出しがほんの少しだけ早かった。

 なんとザラタンは横に船が動き出したのを見てから、尻尾の向きを微調整。そのせいで海に突如できた峡谷の範囲から、完全に逃れることができなかったのだ。


 崖から横向きに滑り落ちるように、丸見えになった海底に向かって船が右にゆっくり傾いていく。

 この高さから海底に叩きつけられれば、確実に船は壊滅する。

 この状況でどうするのが最適か、ブラットの頭が素早く回転しはじめた。



「──最大ジャンプ!」

「──っ!」



 重力に従って船が落ちようとする前に、ブラットがジャンプを指示。しゃちたんは、ほぼ反射的にジャンプボタンをぎゅっと長押しする。

 すると傾いた状態のまま、船の天井の向き──つまり斜め上に向かって五メートルの大ジャンプ。

 海中峡谷の崖の上を横切るように飛び越えて、向こう側に斜めの状態で着地。

 だが完全に渡り切れておらず、ズズズ──と今度は左側の崖に吸い込まれそうになる。



「ジェット、右スキッド!」



 けれどそうなる前にジェットで急加速した右への横滑りで、強引に海の崖から平面な海面へと移動し持ち直す。

 ザラタンがチッとでも言いたげに鼻を鳴らすと、それが合図だったかのように割れた海が元に戻っていった。



「あっぶな!」

「ジャンプ無かったら終わってたね……」

「ジェットとスキッドもだよ。マジでアクションさまさまだよ」



 距離も離れたしもうこれで許してくれたかと思いきや、今度はお腹を見るように下に頭を向けて、口元に光が集まっていくのをブラットが観測する。



「破壊光線は右にいくから、撃ったら左に避けてくれ」

「あいあい!」



 予想通りザラタンの破壊光線が、下から右斜め上に向かって放出される。

 これの直撃だけは、どれだけ船を強化しようとも、どれだけ高レベルのプレイヤーが束になってガードに出ようとも、全てが例外なく消滅してしまう。

 慌てず、けれど確実にタイミングを見計らいブラットは左横滑りの指示を出した。


 ジュゥッ──と海を蒸発させながら、直径五メートルはあろう光線が船の横を通り抜けていく。



「あの軌道……事前にどっちに向かうかわからず右に避けてたら、確実に当たる場所を通ってたぞ」

「手記のおかげで、二分の一のギャンブルにでないで済んだね」



 さすがのブラットも最初の一回はどんな攻撃か見ていなければ、適切な対処法は思いつけない。

 心の中でコンスタンティンに礼を言いながら、双眼鏡で破壊光線を撃った後のザラタンを観察していく。



「ん?」



 破壊光線を撃った後のザラタンは大口を開けたまま、紫煙を吐くように口内から煙を立ち上らせていた。

 そしてその煙が薄れだしたとき、右側の頬の内側に青く光る小さな何かがあるのを発見した。

 それが何か確かめようと双眼鏡の倍率をいじっている間に、口が閉じられて見えなくなる。

 だが破壊光線の威力が威力だけに反動も大きかったのか、未だに痺れたように体を震わせ動きだそうとはしない。

 逃げるのなら今が絶好のチャンスと言えよう。しかしである。



「どうしたの? ブラット」

「あいつの口の中に何かあったんだ。

 ……ねぇ提案なんだけどさ、もう一回破壊光線撃って口の中を見せてくれるまで逃げ回ってみない?」

「あとちょっとで、たぶん逃げきれそうなんだけど……?」



 しゃちたんがそう言ったように、ザラタンのイベント領域から残り数百メートルというところまで来ていた。

 ほぼ確実にその領域外に出てしまえば、ザラタンからは逃げ切れるはずだ。



「でもただザラタンがいました! 逃げてきました! じゃ、次に繋がらないだろ?

 あいつの行動動作も攻撃範囲も把握できた。次は絶対にもっと、うまく指示も出せると思うんだ」

「うーん、まあブラットがそう言うなら私はやってみていいよ?

 とは言っても、今回私はあんまり活躍できてないけど」

「ザラタン以外に何かがある可能性だってあるんだから、HIMAの役割だって必要だよ。しゃちたんはどうだ?」

「しゃーない。私だって、そんなこと言われたら気になるじゃんか。やってやんよ!」

「よし。それじゃあもう一回、鬼ごっこをはじめようか」



 ザラタンは痺れから復活し、また活動しはじめる。

 それに合わせてブラットたちも行動を開始する。


 基本的にザラタンの攻撃は左右の前足による大波、尻尾叩きによる海割り、渦潮、破壊光線──の四パターンのみだった。

 ただしそのどれもが当たれば即死級で、範囲も広いというのが厄介な点だった。


 しかしブラットは先ほど宣言したとおり、その四パターンを正確に記憶し、ザラタンの細かな動きで次に何をしてくるのかも先読みできるようになっていた。

 攻撃の範囲や、どのタイミングで指示を出すのが最適なのか。

 ザラタンの攻撃はもちろんのこと、しゃちたんの反応速度も考慮した指示出しが、回数を重ねるごとに恐いほど正確になっていく。


 あの一番ヒヤリとした尻尾による海割りも──。



「今!」



 尻尾が微調整できない動きまで達したときに、しゃちたんが反応し船が動くまでの時差も考慮したジャストのタイミングでブラットが声をあげた。

 すると面白いように船は安全なところに横滑りで移動して、悠々と海を駆け回る。


 今ではかなりザラタンに近い場所にいても、全ての攻撃に対応できるようになっており、もはやHIMAやしゃちたんからすれば、未来予知の領域に達した指示出しになっていた。


 そのようにしてザラタンの攻撃をやりすごしていると、なかなかこなかった二度目の破壊光線の動作に入ってくれた。



(さっきの発動までの時間、光線の太さ、海を焼いていったとき推測できた余波まで含めた効果範囲。

 それらを加味したときの最適なタイミングは──)



 下を向いた口の中に、光が限界まで集まりきるのを観察していき──。



「左!」



 他人からすれば何もそんなにギリギリでやらなくても……と言いたくなるほど、限界ギリギリの距離で光線が船の横を通り過ぎていく。

 それを一瞬横目に観察しながら、双眼鏡の倍率をマックスに上げて遠く頭上にある、撃ち終わったあとに口を開けたままになったザラタンの口の中にフォーカスを合わせていく。

 そして煙が薄れるその瞬間を見極めて、先ほど青く光る何かがあった場所を正確に捉えた。



「カギだ! サファイアみたいな宝石のカギが、ほっぺの内側に刺さって光ってる!!」

「「カギ?」」



 二人の疑問の声にも応えている暇がないといった様子で、カギの形状、刺さっている場所、刺さっている向き。

 ありとあらゆる情報を、余すことなく脳に叩きこんでいく。

 そして口が閉じられ見えなくなったところで、すぐに双眼鏡を下に降ろした。



「よしっ、大体わかった! 一旦、領域外に出て作戦会議だ!」

「はいよー」

「あとで詳しく教えてね」

「もちろん」



 ザラタンの痺れが切れるまであと少しといったところで、船を全速前進。領域の外に向かって走らせる。

 痺れから解放されたザラタンが渦潮や海割りで邪魔してくるが、あいかわらずのブラットの読みで苦も無くかわしていき、三人の船は無事にザラタンの領域の外に脱出した。

 すると他のプレイヤーたちの船が視界に現れ、後ろにいたはずの巨大な大亀ザラタンの姿が消え失せた。



「ザラタンが消えた……。やっぱり領域外に出れば安全みたいだね」

「ふぅ……ようやく一息つける。これ現実だったら、手がびっしょりになってたとこだよ。

 今はスライムボディだから関係ないけど」

「二人とも、お疲れさん。じゃあ早速休憩しながら、これからの作戦について話していこうか」

「「これからの作戦?」」

「ああ、そうだ。オレたちでザラタンの口から、カギをぶんどってやろう。

 大丈夫、作戦はだいたい考えついたから」



 まだ現状を把握できていないHIMAとしゃちたんが首をかしげる中、ブラットだけはそう言って不敵な笑みを浮かべた。

次は土曜更新予定です!

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