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37:Not sunny room

 なんっとかこの日に間に合わせました!!

 まあ、ホントいうと次の話とセットで更新しようかとも思ったんですけどね。

 新年あいさつで宣言した直後に週一更新がとん挫とかないと思って今日にしました!!







 最初にロイドがその魔術を発動させた段階で、勝一郎は術式のおかしさに気が付いていた。

 放たれるのはロイドが戦闘に際して頻繁に使う、激流をぶつける【高圧洗浄水流・(ハイドロウォッシャー・カスタム)】の魔術。

 だが実際に放たれたそれは、常の人一人をなぎ倒せるほどの威力はなく、ひどくか細く弱々しい放水だった。

 とっさに跳躍して回避したものの、これではまともに喰らったとしても大したダメージもなり得ない。


(なんだ? ハッタリ、それとも時間稼ぎか?)


 使用された術式の意図が読めず、勝一郎の精神は一瞬の混乱に見舞われる。

 とは言え、そんな混乱も勝一郎はすぐさま脇へと放り出すことにした。

 ロイドの本音を引き出すべく喧嘩を撃った勝一郎だったが、しかし狙いが別にあるからと言って手加減するつもりは毛頭ない。

 そんなことをすればロイドが相手では間違いなくばれるだろうし、そもそも手加減した状態で勝とうなどというのが随分と舐めた話だ。幸い今の二人は槍もそれぞれ放り出してきてしまったため無装備状態。防具だけは見張りに向かう関係上装着していたため少々の攻撃ならばやりすぎになるということもない。


 一気に距離を詰めて肉弾戦に持ち込もうと画策し、勝一郎は着地と同時に気功術を発動。強化された脚力によって床を蹴りつけ、相手の懐へと一気に飛び込もうとして――。


「―-!?」


 直後に足裏にぬるりとした感触を覚え、同時に足を滑らせて床へと倒れ込んだ。

 見れば、倒れ込んだ床が先ほどのロイドの放水魔術によって濡れている。


「――この水、まさか――!?」


「ハッ、ただの石鹸水だよ!!」


 床に手を突き、起き上がろうともがく勝一郎に対して、その隙をついたロイドが素早く己の魔術を完成させる。

 使用する魔術は【偽・水賊監(ディス・アクアリム)】。巨大な水球を生み出し、その中に相手を閉じ込める、【高圧洗浄水流・(ハイドロウォッシャー・カスタム)】と同じ改造魔術。


「おとなしく捕まれコラァッ!!」


「くぅっ――!!」


 迫る水球に急いで体勢を立て直し、竜昇は地面を蹴って急いでその場所から離脱する。

 幸いというべきか、無理な改造のせいもあって【偽・水賊監(ディス・アクアリム)】の移動速度はカメの歩みのごとく遅い。魔力から生成された石鹸水は、すでに時間経過によって元の魔力に戻り消滅していたため、勝一郎は今度は滑ることなく移動して、なんとか水球の移動する先から逃れてのける。


「逃がすか――!!」


 追撃で放たれる極太の水流。

 先ほどの足止めのためだけの石鹸水とはわけが違う。恐らくは最初に放った純粋に無印の【高圧洗浄水流(ハイドロウォッシャー)】に改造のための術式を書き加えて再発動させたのだろう改造魔術。

 そんな激流による一撃が、水球を回避してその陰から飛び出した勝一郎の、その右肩へと容赦なく炸裂する。


「ぐ、うぅ――!!」


 激流に突き飛ばされて床を転がり、しかしそれでも勝一郎はすぐさま起き上がろうと床に手足をつく。

 だがやはりと言うべきか、またもや床は石鹸混じりの水によってぬめり、今度は勝一郎は立ち上がるどころか起き上がることにすら失敗した。どうやら攻撃用の改造術式にする際にも、この石鹸水の機能をしっかり残していたらしい。


(ったく、こんなことができんなら、村での立会の時にやって見せろ――、ッ!!)


 内心で毒づく勝一郎だったが、しかし直後に真上から刺した影によってそれどころではないことを理解する。

 見上げれば、既にそこには持ち上げられた巨大な水球が、真下にいる勝一郎を飲み込もうと迫ってきている。

 いかに移動速度が遅いと言っても、重力をも利用すれば流石に話は別だ。

 加算される速度は微々たるものかもしれないが、しかしその微々たる加速が、勝一郎が立ち上がれるようになるまでの、わずかな時間を埋めてくれる。


(やるじゃねぇか、ロイド。けど――!!)


 思い、右手の甲へ光を灯した次の瞬間、まるで押しつぶすように落下した水の塊が、床にへばりつく勝一郎の体を、まるでのしかかるようにして丸ごと飲み込んだ。






 自身の魔術が相手を飲み込むその光景を目にしても、ロイドは自分がこの程度で勝てるなどとは微塵も思っていなかった。

 唯一頭をよぎったのは、手加減されたのかという、そんな疑念だけである。

 だとしたら屈辱もいいところだった。それはつまり勝一郎という人間が、それだけロイドのことを舐め切っていたということになるのだから。


(いや――)


 直後、地面にへばりつくように鎮座する水球の中から魔力を感じて、即座にロイドはその方向へと手をかざす。

 やっぱそうだよな、と、自分の中の妙に冷静な部分が、暗い影のような姿で囁きかける。


「――っ、【滑走開扉(ドアスライダー)】か!!」


 人一人閉じ込められるはずの水球を突き破り、勝一郎が地面にへばりついたそのままの態勢でこちらへと向けて突っ込んでくる。

 地面を巨大なスライドドアに変え、開く扉の上に乗ることで地面ごと移動する【開扉の獅子】の応用技。

 術式の選択に手いっぱいで、完全に失念していたその技で一気に距離を稼がれて、ロイドは慌てながらもどうにか照準を合わせ、かざした魔方陣から激流の魔術を放出する。

 だが、やはりと言うべきかその対応は予想されていたらしい。勝一郎はロイドが魔方陣をかざすのを見るや扉の移動を即座に止めて、その反動を利用して激流を飛び越し、そのまま一気にロイドの元へと飛び掛かる。


「―-ッ、ショウイチロウ――!!」


 目前に迫る勝一郎に対して、ロイドも負けじと迎撃態勢を整える。

 両手の魔方陣を即座に放棄し、己も拳を握って一気に勝一郎の懐へと入り込む。

 まさか飛び込んでくると思っていなかったのか、勝一郎の懐はがら空きだ。いかに身体能力で劣るとはいえ、ロイドとてそれなりに鍛えてもいるのだ。ボディブロウの一発でも叩き込めばまだ勝てるだけの余地が生まれると、そんな思惑と共に己の拳を突き出して。


(――しまッ――!!)


 直後に拳に感じる感覚で、それが間違った判断だったと悟らされた。


(――誘われた!!)


 見れば、勝一郎目がけて打ちこんだ拳が、彼の腹に作られた扉を押し開き、その向こうの部屋の中へと飲み込まれている。

 相手の攻撃を受け止めるのではなく、部屋の中へと逃がす【開扉の獅子】の防御法。なんてことはない。絶好の隙だと思っていたがら空きの胴は、実際は隙などではなく勝一郎からの誘いだったという訳だ。


 そうと悟ったその瞬間、強烈な衝撃が顔面を襲いロイドの視界に火花が散る。

 腹の扉にロイドの腕を飲み込んでその身を捕らえ、同時に両手でロイドの頭を掴んだ勝一郎が、再び思い切りのいい頭突きをぶち込んだのだ。


「グ……、ぁ、ぉ……!!」


 腹の部屋から腕が抜けて、頭を押さえてよろめくロイドに対して、勝一郎は着地と同時に腰を沈めて追撃の構えを見せる。

 ぐらつく頭でロイドも体勢を立て直そうとするが、勝一郎の追撃の方がそれよりはるかに早い。

 まるで手本でも見せつけるようにロイドのボディに勝一郎の一撃が炸裂し、たまらずロイドの体は後ろへと吹っ飛んだ。


「が……、は……」


 背中から床の上へと倒れ込み、感じる痛みにロイドが悶絶する。

 対する勝一郎もそこでようやく動きを止めて、いつの間にか乱れていた息を整えた。


「フゥ……、フゥ……、どうしたロイド。そんなもんかよ」


「ハァ……、ハァ……、ぐッ、く、ハァ……」


「どうした、来ないのか? お前の力はそんなもんじゃないだろう?」


「ハァ……、ハァ……、……ハッ、――クゥッ、フゥ、フゥ……、クッ、ハッ、ハハ……」


 耳へと届くその声に、ロイドは荒い呼吸を繰り返すだけで返事を返さない。

 返せない、というわけではない。実際ロイドが繰り返す荒い呼吸は、途中から呼吸とは別のものへと変わっていたのだから。


「……ハッ、ハハ、ハハハ、ハハハハハハ、ハハハ……!!」


「ロイド?」


 突如笑い出したロイドの姿を、いぶかしむようなそんな声。

 その声にロイドは、この期に及んでもなお勝一郎何もわかっていないのだということを嫌というほど理解させられた。

 もはや怒りを通り越して笑いがこみ上げる。

 乾ききったような笑い声が、いつまでも響いて止まらない。


「……そんなもんか、だと……? そんなもんじゃないはず、だって……? クッ、フッハハ……。なんだよ、ここまでやっといて、まだわからねぇって言うのかよ」


「ロイド……?」


「なあショウイチロウ、いい加減わかれよ。俺の実力なんてのはなぁ、結局のところ、実際はこの程度のものなんだよ!!」


 突如、ロイドが跳ね起きるようにして立ち上がり、面食らった表情をする勝一郎めがけて殴りかかる。

 だが振るわれた拳は勝一郎によって躱されて虚しく空を切り、続く拳も回避されてロイドはそのまま床へと倒れ込んだ。

 よく見れば、ロイドの両脚が微かに震えている。

 先ほど受けたダメージが、じわじわと足にまで及んでいるのだ。


「ロイ、ド……?」


「なんだよその面、お前は俺が、もっと根性見せて頑張るはずとか、そんな愉快な展開を予想してたのか?」


 ギリギリと歯を食いしばり、ロイドは心底屈辱を感じた表情で、勝一郎に対してそう問い詰める。

 己のプライドを傷つけるその言葉を、勝一郎にわからせるというそのためだけに、ロイドは自分自身で明確に口にする。


「……ったく、買い被られたもんだぜ。俺みたいなクズに、お前はいったい何を期待してやがるんだ? それともまさか、“自分(ショウイチロウ)にできたんだから(ロイド)にもできるはずだ”なんて、そんな馬鹿げたことでも考えてやがったのかよ?」


「……ッ!!」


「――図星かよ。ったくふざけてやがる」


 吐き捨てられるように言われたその言葉に、勝一郎は腹の奥底が冷たくなるような感覚に襲われる。

 決めていたと思っていたその覚悟が、ずいぶんと甘いものだったと思い知る。


「ったくふざけやがって……。テメェみたいなのが一番むかつくんだよッ!! 

 自分にできることは他人にもできるはずとかそんな考えで、当たり前みたいに他人にも同じレベルを求めてくるお前みたいな奴が!!

 できる訳ねぇだろうがそんなこと、生憎だが俺にはお前みたいな才能なんざこれっぽっちもねぇんだよ!!」


「才能って、そんなもの――」


「無い、と思ってんのか!? ハッ、とんだお笑い草だな」


 ダメージの抜けきらない体でふらふらと立ち上がり、ロイドは勝一郎の腹、先ほどロイドの拳を受け流すべく、扉を作った場所を指で指す。


「少なくとも俺には、たとえ【開扉の獅子】があってもさっきみたいな真似は出来やしねぇ。【開扉の獅子】だの【気功術】だの、そんなわかりやすい力ばかりに注目して……。“仮にお前以外の誰かが同じ能力を手に入れていたら”、“そいつだってお前と同じように能力を使えるんだろう”とか、お前はそんな風に考えてやがんだろう? 【開扉の獅子】を発現したのがお前じゃなくて、例えば俺とかだったりしたなら、その時は俺がお前みたいに活躍してたはずだとか、そんな風に……!!」


 ロイドの言葉に、勝一郎は一言も言葉を返せない。

 実際、ずっと思っていたことではあったのだ。

 勝一郎の持つ力は、本当にただの運だけで得たような代物だ。少なくとも勝一郎自身が努力して勝ち取ったものでは決してない。

 だから思っていた。勝一郎が出せた成果など、結局のところ勝一郎の持つ異能の力あっての代物なのだと。勝一郎自身の実力とは、結局のところ関係ない力が出した結果なのだと。

 だがそんな勝一郎の考えを、ロイドは怒りに任せて否定する。


「保証してやるよ。お前才能あるんだよ。少なくとも俺の見たとこ、とっさの対応力と判断力なんざたいしたもんだ。訓練の飲み込みも早かったし、戦い方とかのセンスもある」


「……」


 才能、と言うその言葉が、勝一郎の耳から意味不明な単語として脳へとやって来る。

 当り前だ。才能などと言う要素、これまで勝一郎が生きてきて初めて言われた言葉なのだから。

 勝一郎にとって才能などと言う言葉は、実際には存在しているかどうかも怪しいツチノコや蜃気楼のようなもので、はっきり言って自分の人生には関わることの無い、はるか遠くに存在する言葉だと思っていた。

 だが、今ロイドは勝一郎の中に、そんな朧げな要素の実在を認めていている。

 存在すら疑っていた代物を、勝一郎の中に見出して羨んでいる。


「それに比べてどうだ? この俺には、何もない」


 指さす腕をおろし、力の無い表情でロイドは笑う。

 諦めと失望に満ちた笑みを浮かべて、己の不出来を嘲笑う。


「昔っからそうだった。ガキの頃からお袋に言われて、いろんなものに手を出してきた。楽器を覚えた。泳ぎや走りも習った。絵にも手を出したことがある。学校の勉強で一番を狙った。他にもいろいろ、ホントにいろいろやってきて……、そんでどこに行っても負けてきた」


「負けて、きたって……?」


「どこにでもいるんだよ。お前みたいに才能って奴を持ってるやつが。俺にはない才能って奴を発揮して、見せつけて、俺なんかよりはるか先へ進んで行く、そんな奴らが。

 そんでよぉ、そいつらを見た俺が、その後いったいどうして来たと思う?」


 差があることはハッキリわかった。

 その差の正体にもすぐ予想が付いた。

 突きつけられた才能の壁を前にして、それでもそれに対抗意識を持てたならばあるいは話は変わっていたのかもしれない。だが、ロイドが実際に取ったのはそれとは真逆の、そして最低の選択肢だった。


「……捨てたんだ」


「……」


「捨てて来たんだよ。それまで培ってきたもん全部……。

 これならと思って手を出して、ある程度他人の実力がわかるくらいまでやっておいて、そんで他の人間の才能って奴を目の当りにしたら、そこで根性なく全部投げ出して、どこへ行ってもそうやって負け続けてきたんだよ……!!

 ずっとそうやって生きてきたんだ――!!

 ……だから、見ろ。今の俺には何もない。何のとりえも残っちゃいない。何せ全部捨ててきたからな」


「なにも……、無い?」


「ああ、そうだ。結局何も残っちゃいねぇ。当り前だ。どっかで根性出して踏ん張ってれば何かしらものになったかも知れねぇのに、中途半端なところで全部で逃げ出してりゃそりゃそうなるに決まってる。

 なあ、お前はこんな俺に、いったい何を期待する?」


 向けられたロイドの視線の中に、ロイドの自分自身への失望が色濃く見える。


「誰にも負けない取り柄が欲しかった。なんでもいいから、誰にも負けないって言える、そんなもんが……。けどダメだ。結局俺は中途半端な根性なしで、……お前が言うところの“負け犬”だ。

実際俺の親たちも、こんな俺になんざとっくに期待しなくなっていったぜ。なんせ後から生まれた弟が結構優秀だったからな。本人達にその自覚なんざなかっただろうが、それでも背中にかかってた重圧が消えたからすぐわかったよ」


 語られるロイドの言葉に、勝一郎は内心で巨大な後悔に襲われる。

 本音でぶつかり合うということが、相手を傷つけ傷つけられることであるということは頭ではわかっていた。そのことを理解して、そしてそれに対してキッチリと覚悟を決めてきたつもりだった。

 けれど今、自身の傷を自ら抉るように話すロイドを見て、そうさせてしまった自分を省みて、勝一郎は腹の底から湧き出す巨大な後悔を自覚する。

 やはり自分は、してはいけないことをしたのではないかと、そう思う。


「その後も俺がたどった道はずっと同じさ。家にどうにも居づらくなって、そんで外で似たような連中とつるんで、けどそこでも結局下っ端で、そいつらの指示で便利な魔術とかいろいろ作ってた。

 挙句異世界なんてものに放り込まれて、もしかしたらこれで代われんじゃねぇかと期待したが、結局この体たらくだ。同じように異世界に放り出されたばっかのお前にあっさりと置いてかれて、このありさまだ……。

 いい加減にわかれよ。俺にはお前の期待に応えられるような力なんざなにもねぇ。勝手にテメェに嫉妬して、結局全部諦める、俺はそう言う人間だ」


 甘く見ていたということなのだろう。

 ロイドの自分自身に対する絶望を、失望を、結局のところ勝一郎はなにも察せられていなかった。

 自身に向けられる羨望だけに目が行って、その向こうにあるものに対して酷く無神経なままだった。


「……もういいだろう。俺の話なんざこれだけすれば十分だ。もういい加減この部屋から出してくれ。そんでもう……、俺にかまわず、ほっといてくれ」


 『ほっとけばそのうちあきらめもつくから』と、投げ槍に告げられるその言葉に、勝一郎は自分の体に震えのようなものが走るのを感じ取る。

 耳鳴りがする。口の中がカラカラに乾いていく。

 こんな話し合いやめておけばよかったと嫌というほど後悔した。今もしている。なにもせずに、無難に放置しておけばよかったのだとそんな弱気な思考ばかりが頭をよぎる。

 実際その方がよかったのかもしれない。現状勝一郎がしたことは、せっかく諦めかけたロイドを無用に刺激して、彼の自尊心に深い傷をつけただけだ。

 自分自身の欠落を、劣等を、ロイドに認めさせてしまった、それだけだ。

 けれど、それでも。


「……待てよ、ロイド」


「……あぁ?」


 話を終わらせたつもりのロイドに向けて、それでも勝一郎は声をかけ、呼び留める。

 傷つけただけだということは嫌というほどわかった。

 そんなことしなければよかったと、心の底から後悔もした。


 けれど、それでも


「まだ、俺の話が、終わってない」


 それでも勝一郎は、全てをぶちまけると、そう決めてこの部屋に入ってきたのだ。


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