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9-2 過ぎ去るときは



「しみじみでかいですねー、あれ」

「ですねえ」


 買い物のために町の方に下りてきても、まだあの大樹の塔は――〈天土自在〉は、空の向こうに見えている。


 天を突くような、どころの話ではない。天を支えるような巨大さだ。あれだけ鬱蒼として存在感のあった遠景の樹海ですら、壮大さの点で比べれば霞む。街のどこにいてもあれが見える。南の側だから、それは太陽と重なる。そのくせ先史時代の建築魔法の応用なのかひとつの日陰だって作らないから、自分だけが見ているあまりにも堂々とした幻覚のようにも思える。


 けれど、そうではない。

 通りを歩く誰もがそれを見上げているから、そのことがはっきりとわかる。


「ていうか、なんか人増えてきてません?」

「このあいだ聞いたんですが、やっぱり観光客が増えているみたいですよ。それと、大きな目印が出来たこの機会に樹海探索に挑み始める冒険者パーティも増えてきたとかで」

「はー。なるほど。確かにあれだけデカかったら、樹海で迷っても道標に使えますもんね」


 よく考えるもんだなあ、と呟くネイと並んでクラハが歩くのは、南の町の大通り。

 最初にジルと訪れた港街よりは随分小さい。交通の便だってさして良くはない。けれど今や、人の入りは明らかに増えていた。張り紙だってあるのだ。『ようこそ、空に一番近い町』――別に標高自体は、さして高い場所というわけでもないのに。


 買い込んだ食糧を胸に抱えて、じりじりと照り付ける日差しに首筋を焼きながら、ふたりは最後の店、肉屋へと急ぐ。すれ違う誰もがずっと空の方を見上げていて、ときどきはぶつかり合って、「ごめんなさい」なんて声も聞こえてくる。


「変わるときは変わるもんですねえ。私も結構ここ来て長いですけど、こんなに賑わってるところは初めて見ましたよ」

「ネイさんは参加するんですか? 〈天土自在〉の解析に」

「んー、微妙。センセ次第ですかね」


 危ないですよー、と道の真ん中で突っ立っている中年の男にネイが声をかける。

 ああ申し訳ない、と男は道を譲る。〈天土自在〉を見上げていた視線を落とす。目が合う。おや、研究所の。どうもどうも、この間のお薬どうでしたか。もちろん効いたよこのとおり。よかったです~。ネイは愛想よく笑って、すれ違ってしまえばいつもの調子。


「正直別に、あの樹とか古代文明とかには興味ないんですよね。別にそういうのに関するスキルもないんで」

「あ、そうなんですね。でも確かに、いきなり遺跡探索って言われても困りますよね。元々ネイさんも、そういう仕事をしてるわけじゃないですし」

「そうそう。てか実は、センセがやってる薬学にも全然興味ないんですよね」


 え、と流石にクラハはネイの顔を見た。

 別段、冗談を言っている風でもない。


「いい年こいて無職ってのもってことで、身内の紹介で助手やってるだけなんですよ。センセがどうするか次第ですけど、これを機会に一回実家の方に戻るのもいいかな~とか思ってます」

「へえ……。実家って、結構近いんですか?」

「いや全然北の方。超遠いですよ。クラハさんは西の方でしたっけ」

「まあ、はい」


 一応、と付け足しながら、実家のことは訊かない方がよかったかなとクラハは思う。わざわざ自分のしたくない話題の方に誘導することもなかった。


 けれど、すぐに最後の店に入ることになるから、それほどその話題も長くは続かない。食肉店。店主とはもうすっかり顔馴染みで、「いらっしゃいませ」じゃなく、「よく来たね、今日も外暑かったでしょ」が挨拶の言葉になる。


 はい、とクラハは頷いた。


「でも、前ほどじゃなくなって来ました」

「夏も終わりですね。店長さんも今年はぎっくり腰やらないように、今のうちに冬に備えておいた方がいいですよ~」


 今からかい、と店主は笑う。

 今からですよとネイも笑えば、まいったな、とも言って、


「そうだなあ。うちの子も、喘息が治ってきたとはいえまだ心配だし。冬が来る前に、また先生のところに薬を買いに行かせてもらうよ」


 うちは診療所じゃなくて研究所なんですけどね、とネイの返しの言葉はすげない。けれど空気は和やかなもので、後の買い物もつつがなく終わる。


 挨拶もそこそこに店を出た。ふたりは一回り大きくなった買い物袋を抱えながら、馬車屋へ向かう。

 ふと、思ったことが口についた。


「でも、何となくもったいない気もしますね」

「ん?」

「ネイさん、ここにいると楽しそうですから」


 返答はなかった。

 知ったような口を利いてしまったなとクラハは思う。自分も、似たようなことを言われたらちょっと反応に困るかもしれない。そう思って隣を見る。


「――ま、そんなもんなんじゃないですか」

 夏の風に、ネイの髪が一筋、細くなびいていた。



「何だって、過ぎ去るときは一瞬ですよ」





「オレは普通に解析チームに残るぜ。稀代の大技師デューイさまの大発見に乞うご期待!」

「そうですか……あの、顔に煤がついちゃってますよ」

「あ、マジ? どこ?」


 ここです、とデューイが首から提げたタオルを手に取って、クラハはその頬の汚れを拭ってやる。


 サンキュ、とデューイは笑った。それから研究所の一室、今や立派な工房と化した一室で、彼は窓辺に背を預けるように立って、


「ま、あんなモン見たらじっとしちゃいらんねーよな。技師としちゃ」

 空と、それを半分に割ってしまうような、巨大な一本の塔を見上げた。


「今から研究チームの到着が待ち遠しくてしゃーないぜ。今まで見つかった先史文明の遺跡の中でも最大級じゃねーか? ウン千年を耐えてきた『認識阻害』の魔法っつーだけでもびっくり仰天だってのに、そっちの方はちょっとしたオマケみてーなもんなんだろ。そのうえ本命がエネルギー施設なんて来たらこりゃもう技術革命待ったなし……、」


 で、と。

 デューイはこっちを見つめ返してきて、


「どしたん。なんか迷い中?」

 察しが良いものだから、クラハもさらりと答えられた。


「そうなんです。次にどこに行くか、今ジルさんと相談しているところで」

「感慨深けーな。あいつ、オレんとこ出てくときは『次はどこに行くんだ?』って訊いたら『風にでも訊いてくれ』つってたぜ」


 それはそれでちょっとかっこいい、とクラハは思う。

 それはそれでちょっとかっこいいけどな、とデューイも言う。


 作業中にお邪魔しましたと部屋を出ようとしたら、いや今ちょうど休憩しようと思ってたとこ、とデューイが言うので、そのまま少しだけ居座ることにした。デューイが手袋を外す。クラハが食堂から持ってきた冷たい水差しからコップに水を注いで、ぐい、と三杯を一気に煽る。四杯目を飲んでいる間に、クラハはさらりとこれまでのことを彼に告げた。


「なるほどねえ。聖女付きで教会本部か、大魔導師付きで大図書館……。後はここに残って遺跡探索もありっちゃありか。贅沢だなー選択肢が」

「そうなんです。かえって迷ってしまって。それで他の皆さんはこれからどうするのかなと」

「参考人聴取ってわけね」


 参考になったか、と訊かれる。

 あんまり、と正直に答えてしまう。そりゃそうだ、と笑われる。


「オレで何人目?」

「ふたり目です」

「ロイレン?」

「いえ。昨日の買い出しのとき、ネイさんに」

「なんて?」

「ロイレンさん次第、と」


 ふんふん、とデューイは頷く。

 まあそうだろうな、と。


「ロイレンもどうすんのかね。あいつ、エネルギー系はあんま興味なさそうな気がすっけど……今から訊きにいく感じ?」

「はい」

「んじゃオレもついて行こっかな。これからの身の振り方もちょっと考えときたかったし」


 ついでにさ、とデューイは手のひらで壁を押して、身体を起こす。いいんですか、作業中だったんじゃ。そう訊ねると、まあでも必要なことは一応終わってるしと言って、


「後はまあ、のんびりやりますわってとこ。ちなみに今日、どっかでロイレンのこと見かけたりした?」

「いえ、朝ごはんのときに顔を合わせたくらいで」


 んじゃ自分の部屋かね。

 ですかね。


 軽く言葉を交わしながら、それでも施錠だけは忘れない。『実験室2 ※危険!!』と書かれたプレート付きの鉄扉に、しっかりと鍵を掛ける。一応これでも、遺跡から持って帰ってきたものをいくつも扱っているのだ。盗難に遭ったら悲しいし、紛失が発生して誰かに疑いをかける羽目になってもさらに悲しい。


 がちゃん、と錠の重たい音がする。押す。引く。開かないことを確かめてから、ふたりで振り向く。水槽。鉢植え。白いカーテン。今は窓を閉め切って風もないけれど、それでも光だけは、時の中をはためくようにちかっと輝く。


 この場所に訪れたとき、初めて会ったのもここだったな、と。

 思い出せばふと、もう少し踏み込んでみようかという気になった。


「デューイさんは、どうして技師を志したんですか?」

「家系だなー」

 部屋を出て歩きながら、しかしあっさりと答えは返ってきた。


「別に継げって圧力があったわけじゃねーけど。ガキって親がやってること真似するもんだろ。そんで環境が整ってて性格が多少似てりゃあ、後はトントントントンはい出来上がり」


 気付けばこんなん、と笑って、


「クラハさんは? なんで冒険者になりたかったとか、そういうの」

「……うーん……」

「お、何やら訳ありげ」


 詳しく聞かせていただきましょうか、なんて冗談めかしてデューイが言う。

 詳しく話すのあんまり気が進まないな、でも自分から訊き始めたことだしな。今日は余計なことを訊いてしまう日だと考えていると、そのときちょうどだった。


「お、」「あ、」

「おや」


 通りがかった、その場所にいた。

 研究所の中には階段が二箇所ある。片方は随分奥まった場所にあるから、普段はクラハも全然使っていない――が、今日このとき、研究室の方から二階に上がる分には、明らかにその片方が近い。


 その階段の、少し手前。

 開けた扉の先の、まだ明るい夏の明かりの中にロイレンは佇んでいた。


「今平気か?」

「ええ。珍し――くもない組み合わせですね。どうかしましたか」


 倉庫としても使われているのだろう、そんな部屋だった。

 空っぽの鉢植えや水槽、何に使ったのかもわからないような大掛かりな木の枠組み。フラスコがいくつも収められた、しかし今や埃を被ってしまったケース。古い木の匂い。開け放たれた窓。夏の風。


 それでも部屋の中心には、人が落ち着けるだけのスペースがある。

 ロイレンは筆とパレットを手に持って、木製の粗末な椅子に腰掛けていた。


「進路相談ちゅー」

「進路……ああ、これからのことか」


 一言デューイが言えば、それだけで伝わってしまったらしい。そうですね、とロイレンは言う。視線が倉庫の中に向く。椅子を探したのだと思う――が、他に見つからなかったためだろう、彼は立ち上がる。「座ります?」とこっちに目を向けてくる。いえと軽く断ると、では失礼して、と彼は座り直して、


「一応今は魔法連盟の到着を待つことになっていますが、その先のことですよね。すみません、クラハさんたちの予定を立てづらくしてしまって」

「いえ。それはそんなに。ただ、皆さんどうされるのかなと気になっただけで」


 そうですね、とロイレンは頭の中を整理するように視線を横向けて、


「魔法連盟は大体あと十日くらいで到着する予定です。それからまず道案内をすることになるので……」

「そこまでは私たちも同行した方がいいですね」


 そうなると、と速やかにクラハは頭の中で計算を立てることにした。

 魔法連盟から来るだろう人員の数のこと。その人員がどれだけあの環境の探索に馴染めるかということ。行って帰っての往復の道のりにかかる日数や、向こうで多少の拠点を立てる手伝いをすることになるだろう、そのことの手間。


 出るのは秋になるかもしれないと思えば、少し心に余裕ができたけれど、


「いえ。実はその道案内、できれば先に色々と済ませて後を楽にしてしまいたいなと思っていまして」

 そんな風にロイレンは、これから先のことを切り出した。


「地図の作成ですか?」

「近いですが、違います。一応、これは理論的にはできるはずだと思うことがあるんですが、今はウィラエ先生にそれで問題ないか、私の計算と計画のチェックをしてもらっているところで」

「いつわかんの、それ」


 デューイが訊けば、きょろきょろとロイレンが辺りを見回す。ええっと、今日って何日でしたっけ。クラハが答える。ああと頷いて、それならと彼は、


「今日の夜にはわかっていると思います。それから少し、今後の予定についてはご相談ということでどうでしょう」

「飯時?」

「飯時」


 わかりました、とクラハは頷く。メモを取るほどのことでもなさそうだから、一旦頭の中にだけ書き込んでおく。


「あの、ちなみに、」

 その先を繋げて、


「ロイレンさんは、魔法連盟が到着した後もこちらで調査を続けるんですか」

「調査メンバー入りするかどうかということですか?」

「いや。そっちもそーだけど、もうちょい広い話。オレもお前が研究所から出るってーなら別の拠点考えなきゃいけねーかもしんねーし」


 ああ、と納得したようにロイレンは頷いた。


「そういう……。そうですね。私もそういう意味では、進路に悩んでいるところかもしれません。樹海を訪れる冒険者や魔導師は間違いなく増えるでしょうが、それがどの程度私の研究に寄与してくれるかはわかりませんし」

「あ、やっぱり調査メンバーには加わるかは未定なんですか」

「ええ、まあ」

「クラハさん、ほれ。椅子」


 振り向けば、話がそれなりに長引きそうな予感を覚えたのだろう、デューイが端の方からふたり分の椅子を引っ張ってきてくれた。クラハは礼を言ってそれを受け取る。すみません、私が気を利かせればよかったですね。いーのいーの、とデューイは笑った。こういう気遣いってさ、された側よりした側の方が気分良くなるもんだから。


 隣に腰掛けて、彼は、


「やっぱ興味なし?」

「ないな。特に専門分野とも直接の繋がりがあるわけでもないし。一応、調査チームの応援のために樹海の基本的なデータくらいは提供しようとは思っているが」

「そうなると、ロイレンさんとしては〈天土自在〉そのものよりも、その調査で樹海の環境がどう変化するかの部分が悩みどころになりますか」


 そうですねえと腕を組んで、困ったようにロイレンは首を傾ける。


「これで南方樹海が一気に開拓されてくれれば、研究のための素材の供給ルートが確保されますから。わざわざ自分で時間を割いて樹海のスペシャリストを続けていく理由もなくなるんですよ」

「そんな上手くいくかあ? そりゃ、確かにこの夏はジルとか引っ張って来れたから楽できたけどよ。あのメンバーがちょっとどうかしてるくらい便利だから何とかなってただけで、普通そんな簡単には行かないんじゃねーの。そうじゃなきゃこんな長げーこと手つかずの場所になってねえだろ」


 それについては、と思い当たるところがあったから、クラハは、


「〈天土自在〉がエネルギー施設だとわかってからだと、また話が違ってきますよね」

「ええ。こればかりは、どの程度あの遺産が有用なものかにかかってくると思います。南の国の預かりになるのか、それとも一旦教会が管轄権を持って、迷宮と同じような国際共同管理地域に設定するのかでも、まただいぶ話は違ってきますし」

「何それどゆこと」


 デューイが言うから、簡単にクラハは解説する。

 生産可能なエネルギー量の増加は、かなり直接的な、目に見える形での利益になる。〈天土自在〉がいまだに利用可能なエネルギー施設だとするなら、自分たちが現代において所有しているそれよりも遥かに巨大な利益をもたらす可能性もあり――、


「確定できるリターンの量次第では馬鹿みたいにコスト注いで一気に開拓が進む……っつーこともありえるわけか」


 なるほどねえ、とデューイは日に焼けた金髪を掻いた。

 まあ難しいことは偉い人にお任せしますわ、なんて投げやりなことを言う。それから、


「ところでロイレン」

 にっと笑って、


「クラハさんは今、リリリアさんについていって教会本部で聖女修行をするか、ユニちゃんについていって大魔導師への道を歩むかで悩んでるらしいぜ」

「おぉ……今のうちに拝んでおきましょうか」


 なんだか最近、とクラハは思った。

 最近ちょっとずつ、そういう立ち位置になってきてしまっている気がする。


 こほん、と咳ばらいをする。お怒りだ、とデューイが笑う。おっと失礼しました、とロイレンが苦笑する。きっと気の合うふたりなんだろうが、それだけにクラハは改めて念を押しておくことにする。


「聖女修行もしませんし、大魔導師への道も歩みません。ただ、リリリアさんもユニスさんもどっちも色々教えてくれるというだけで……『だけ』ということもないんですけど」

「いずれにせよ大チャンスではありますね。ユニスくんが人に教えるのが上手かについては、ちょっと疑問符が付くところではありますが」

「そーなん?」

「あそこまで才気に溢れていると、大魔導師同士ですら感覚的なところで通じ合えるかわからないな。そういう意味では、ウィラエ先生のような人が彼の教師についたのは今後の魔法の発展には――」


「――おっと。間が悪かったかな」


 言葉に遅れて、指の背が柱を叩く音がした。

 三人で振り向く。声でもうわかっていたけれど、わざわざ目でも確かめる。


 藍色の髪。ウィラエ。

 開け放したままの部屋の入り口に寄りかかるようにして、彼女が立っていた。


「本人に言えないことを話していたようなら、また出直してくるが」

「いえ、むしろご本人についうっかり聞いてもらうために話していたんですよ。『ああ、こいつは私のいないところでも私を褒めているんだな』と思ってもらうために」

「ほう。そういう機微も身に付けたわけか。感心、感心」


 勘弁してください、とロイレンは苦笑する。

 そうだな、とウィラエも笑う。このくらいにしておいてやろうと彼女は言って、


「話に割って入って申し訳ないが、こっちの用事を済ませたくてね」

 腕の中に抱えていた数枚の書類を、ロイレンに突き出した。


「お。……もう終わりましたか」

「ああ。予定より早くなったが、早くて困るということもあるまい」

「ええ。かえって助かります。で、どうでしょう」

「問題ないだろう。少なくとも魔法部分はユニスか私がいれば――私だけだと魔力量が足りないからリリリアさんに付いて来てもらうのが前提になるが――それで問題ない。優れた計画だ」


 そうですか、とロイレンは満足げに頷いた。なんそれ、とデューイがロイレンの手元を覗き込む。クラハもそれに便乗して、逆側から覗き込む。


「後のことは、またジルさんたちに相談してから決めようか」



『〈天土自在〉直通ゲート開通処理について』と。

 その書類には、書いてある。




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