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14話 初めての死闘と急成長

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「うぅ、ここは……?」


 目が覚めると知らない天井だった。しばらく固まっていたけど、ようやく状況を把握した。


 そして起き上がろうとするけど起き上がれない。周りにはピチャピチャ、ガリっという音がする。周りを見るとゴブリンとオークがいた。そしてその口には腕や足があった。中には骨を加えている者までいる。腹に痛みがありそちらへ顔を向けると腹から腸が取り出されるところだった。逃げたくても腕や足がもぎ取られ動けない。


「助けて!!」


 そう言おうとするがあまりの恐怖に声すら出ない。オークの1体が近づいてきた。手には棍棒を持っている。オークが止まり腕を振り上げた。そしてニヤリと笑うと腕を振り下ろした。そして意識を失った。


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「…………はぁ、はぁ……生きて、る?」


 そう言って体を見る。腕や足がある。周りにはオークラビットとゴブリンキャットメイジの死体がある。


「ゆ、めか。……うっ! 体中が痛い」


 身体全体が軋む。吹っ飛ばされたりしたから当然か、そう思ってできる限り回復魔法をかける。掛けつづけると痛みはあるが、動けるまでは回復した。


「ふぅ。……何とか生きてるかぁ。眠っていたのにモンスターが来なったのも幸運だな。……それにしても狂喜乱舞かぁ。自分の血をなめて美味しいとか、痛みで生きてる実感するとか変態だな。あまり使いたくないスキルだ。テンションもおかしいし」


 正直今後使いたくないスキルであるが戦闘において視野が広がり余裕を持つことができたため、これからも使うかもしれない。そう思うと複雑であった。


「眼は……やっぱり無理、か。…………ハァ、オークとか回収してどうするか考えないと」


 聖属性魔法であれば部位欠損の回復やや接着は可能であるが他の回復魔法は不可能である。また、聖属性魔法でも時間が経ちすぎると部位は欠損したままで回復できなくなる。


 そしてオークやゴブリン、自分の武器を回収する。


「やっぱり皮とかはいだ方がいいよね。あ~、剣がボロボロだ」


 皮の剥ぎ方などは城にいたときに習った。剣はゴブリンの首から抜き取ると刃こぼれしていた。


「これは、牙とか爪を武器にするしかないよね。ハァ、めんどくさい」


 オークはもともと皮膚や牙が固くゴブリンも爪術を持っていることからそれなりの固さがあり、武器として活用できそうだった。オークの棍棒は重くて使えないとわかった。


 しばらくして素材や魔核は全てアイテムボックスに入れた。


「やっと終わった。これからどうしよう? オークやゴブリンがボロボロでだったってことは先は強いのばっかなんだろうし……。とりあえずステータス確認しよっかな」


-----------------------------------------------

カナデ=コトブキ


種族 人間

性別 男

年齢 15

レベル 45

職業 歌姫


体力 960

魔力 4710

筋力 510

物耐 430

敏捷 1010

魔攻 ?

魔耐 300


魔法属性

火 水 風 氷


ユニーク属性


スキル

言語理解 隠蔽 解析 アイテムボックス 聴覚強化 二刀流 投擲術 脚術 音響定位 音解析 聖殺与堕 狂喜乱舞 複合魔法 詠唱破棄


称号

異世界人 被虐者 歌姫 動物と戯れるもの(アニマルフレンズ) リエラ王国第2王女の友人 裏切られた者 絶望する者 災禍の供物


-----------------------------------------------


「……だいぶ上がったな。訓練と討伐じゃ伸びが違うって聞いていたけどホントに違うんだ。だけど防御がまだ低いな。気を付けないと。魔攻は相変わらず『?』だな。でもオークに使ったのは制御できてたし……。魔力が上がったのはありがたいな。遠距離で戦えるし」


 そして新しいスキルの確認もする。


 【複合魔法】複数の魔法属性を合成できる。合成した魔法はより強力な魔法となる。

 【詠唱破棄】魔法詠唱を破棄できる。ただし魔法名は必要。詠唱した場合より強力となる。


「これは結構いいね。でも火と氷を混ぜるとどうなんのかな? ドライアイスができるとかかな?」


 一通りやることも済んだので、これからのことを考えることにする。出てくるモンスターの強さは未知数。音響定位で調べたところ、近くに罠の類は感じない。モンスターは近くにいない。


「進むしかない、かな……」


 結局打開策も見つからず進むことにした。




 しばらく進んでいるが通路や十字路や広間をいくつか抜けてきた。幸いレベルも上がり魔法も制御できるようになったからモンスターを数体倒している。出てきたモンスターは2メートルありそうな狼や本に出てきた鉄人形(アイアンゴーレム)なんかだ。

 といっても最初音を立てないように進んでいたらスキル『無音(サイレント)』を獲得してそれから、後ろから不意打ちしたり、争っていたのを終わったのを見計らって倒しただけだけど。


 狼は4体いたが2体は小さかったから親子だったのかもしれない。無音(サイレント)でばれないと思いって近づいて魔法を放とうとしたらばれたから焦った。氷魔法|氷弾『アイス・バレット』を放つと小柄の2体は死んだが大柄な2体は1体が少し当たっただけでもう1体は無傷だった。そのまま2体は火を纏って突っ込んできた。


 避けて体制を整えつつオークの牙を手に取る。相手が咆哮をしたとき体が硬直した。そういうスキルだったのかもしれない。硬直はすぐ解けたがその間に迫ってきていたので牙で防いだ。オークほど筋力もなかったから受け流すのは結構楽だった。受け流して距離を取ると風魔法風針(ウィンド・ニードル)で殺せた。ちなみに名前は炎狼(フレイムウルフ)らしい。


 鉄人形は3メートルほどあったが同じく3メートル程の本に出てきたオーガが3体と争っていた。どちらも皮膚が固く、近接戦闘しかしないモンスターであり、なかなか決着がつかなかった。鉄人形が優勢で決着がつきそうなときに火魔法火槍(ファイア・ランス)で攻撃しまとめて倒そうとしたけど鉄人形だけは生きていた。次に逃げながら火魔法と氷魔法を交互に放ち、加熱・冷却を繰り返した。

 しばらく続けるとだんだん動きが鈍くなりやがて壊れた。


 魔力も消費し、疲れたのでそのまま広間で休憩しようとしてお腹がすいたことに気付いた。今ある食材はオークやゴブリン、オーガ、狼の肉ぐらいだから狼の肉を焼くことにした。

 だってオークやゴブリンって美味しくなさそうだし。



中途半端な感じですが終わりです



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応援してくれている皆さん、本当にありがとうございます。

これからも期待に応えるよう頑張ります


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