第79話 オーブンレンジ
お待たせ致しましたー
なになになに!?
どーゆーことなの!?
皆でクロワッサンコロネを食べていたら……ミアから光が出てきて、ミアが大変身しちゃった!?
ロティくらいじゃないけど、大きな箱。
黒い箱だったけど、ライスクッカーよりもっと大きい。窓もあって、中を見ることは出来たけど……中は空っぽ。
これってなんだっけ??
「あら、それってオーブンレンジ?」
皆驚いていたけど、お母様がすぐに来てくれてミアの様子も見てくださったの。
「オーブンレンジ?」
「この中でパンの仕上げが出来るし、食材を柔らかくしたりあっためたりも出来るわ」
「……すごい」
どう言う理由で、ミアが変わったかはわかんないけど。レベルアップしたからかなあ? ステータスを見てみると、たしかにレベルアップしていたしptもきちんと入っていた。
天からのお声もなかったのに、なんでだろうって思うけど……変わったのであればすごいわ!!
これで……もっともっといろんなパンが出来るのね!!
「すごいんだぞ!! リーシャ達は着実に成長しているんだぞ!」
「わ!?」
伯父様にいきなり抱っこされて、わーいって高い高いされちゃった!? びっくりしたけど、嬉しくないわけじゃないから……えへへってしてたら、お父様に抱っこされちゃった?
「……危ないだろう」
お父様に抱っこしていただけるのも久しぶりだったから、びっくりしても嬉しい。
伯父様を見たら、子どものようにぶーぶーしてたけど。
「ちゃんと気をつけていたんだぞ!」
「だからとは言え、危ないことに変わりない」
「うーむ。まあ、すまなかった。俺も気をつけるんだぞ」
伯父様、ちょっと自分勝手だけど、すっごくおバカさんじゃないのよね? あたしは嫌いじゃないわ。
とりあえず、ミアの変換したオーブンレンジって言うものを確認するのに、お母様が説明してくださることになったの。あたしはお母様の横に、お父様が下ろしてくださった。
「ますね。この中に固いお野菜……ペポロンとかを切ったものを入れれば」
シェトラスに用意してもらった、お皿にペポロンを切ったものを入れて……オーブンレンジの中に置いて、ふたを閉じる。
すると、扉の横に魔法陣みたいに何か文字とか絵が出てきたわ。
「リーシャ、この表示の中でどの調理をするのか選択しなくちゃいけないの」
今回はお母様がやってくださるので、ゆっくり指で触れた箇所と説明を聞き逃さないようにしていけば。
チン。
可愛い音が鳴って、ふたを開ければ……少し湯気が出てきて、ペポロンがしっとりしているように見えたの。
お母様がフォークを持って、ペポロンに刺せば……すーっと通ったの。たった今のことだけで、火が通ったのね!?
「すごーい!」
「逆に冷やすことは出来ないけど、こう言う使い方も出来るのよ」
「あたしも何かやりたいわ!」
「じゃあ、飲み物でも作りましょう」
と言うことで、人数分のはちみつココアを作ったんだけど……それだけでも、ptが入ってきたわ。ココアも美味しいし、この変換ってすっごく便利!!
次回は水曜日〜




