第65話 出来上がり、ライスバーガー①
お待たせ致しましたー
【『食べ応えたっぷりライスバーガー』
『かき揚げ』『焼き肉』
・製造=各100pt
レベルアップまで、あと250pt
】
また、ptが増えていったわ!
次のレベルまではまだちょっとあるけど……今度は何が使えるようになるのかしら? ミアと出来ることが増えていくのは楽しいわ! お母様達の役にも立てるんだもの。
出来上がったライスバーガーはとっても美味しそうだけど、試食は我慢だわ。あたしの体はちっちゃいから、お昼ごはんの前に食べたらお腹いっぱいになっちゃうんだもの。
「リーシャ! やっほー!!」
出来上がった頃に、サリー姉達も来てくれたわ。並べるとかはシェトラス達にお願いして、元に戻ったミアを連れてあたしはサリー姉達のところに行った。
「いらっしゃい!」
「すっごい良い匂いだけど、今日のはなーに?」
「……お、しょーゆ……の匂い」
「ミラクル、ちょっと正解。パンじゃなくて、お米をパンのようにした食べ物なの」
「なーに、それ?」
「ミアがまた違う変身出来るようになったから、それで作ったの」
「ほー!」
時々、だけど。ちょっと男っぽいのよね、サリー姉って。お母様のメイミー先生みたいにおっとりした部分はあんまりないのだ。受け継いだのは、腹黒気質と腕っぷしの良さだけど……ミラクルの方も全然なのよね? ……は、いいとして本題に移らなきゃだわ。
二人を食堂に案内すると、既にいたマックス様とかは……目がキラキラ以上に燃えていたのよね。
「……いらっしゃい、ませ」
「聞いたわよ、リーシャ? 今日はライスバーガーだって!」
「……はい。お母様から?」
「チーちゃんのもすんばらしく美味しかった覚えはあるわよん? 具材は今日なーに?」
「えっと……かきあげ、と焼き肉です」
「よっしゃあ!!」
お母様の親友だけど……男から女かわからないような話し方とかには相変わらず慣れないわ。奥様のエイミーはよくこの人が好きになったものだ……。
とりあえず、席に着いたら執事達がそれぞれのライスバーガーのお皿を、テーブルに置いてくれたの。焼き肉にはピーマンが入っているから、あたしはごっくんとツバを飲んだけど、サリー姉達は。
「……ピーマン?」
「…………にが、い」
あたしと同じように、苦手だからガッカリしていたわ。
「あら、大丈夫よ。二人とも? 焼き肉の方はソースのおかげでそこまで苦くはないと思うわ」
そこにお母様がフォローをしてくださったの。シェトラス達と言っていた言葉がほとんど同じだった。それでも、サリー姉達はまだ大丈夫か心配そうな顔をしてたわ。
「本当ですか? おば様」
「ええ、大丈夫よ? ひと口食べてみて? お肉だけじゃなくて、外側のライスも一緒がいいわ」
「……じゃあ」
皆でサリー姉を見守ることになった。サリー姉が紙に包んである焼き肉のライスバーガーをゆっくり噛んで、もぐもぐしていくと……少しして、沈んでた表情がどんどん輝いていったの!
次回は水曜日〜




