表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
193/200

第193話 可愛い家族が増えた

 ディオスに神獣の加護がついたって、帰宅後にレイバルスが焦って知らせて来てくれたけど。


 弟が抱っこしていた神獣というのは、神々しいよりも『可愛らしい』が勝つくらいふわふわで愛らしくて!!


 思わず、セシル兄の側を離れてから、ディオスごと抱っこしちゃったわ!!



「可愛い!! フッワフワ!! シフォンの布より高級な手触り!!」

『みゃ?』

「鳴き声まで可愛い!!」

「あ、ねうえ! くるちー」

「……ごめんなさい」



 ついつい、可愛い子がいたらぎゅっとしちゃう癖はなんとかしなくちゃ。保育園でも、可愛い子は抱っこしちゃうのと同じ扱いはよくないけれど。




「……本当にふわふわしてるな? 俺も触ってみていいか?」

「あい、兄上!」



 実の兄上じゃないけど、私の婚約者ってことはわかっているからか。もしくは、教育係が教えたかでディオスが年上の幼馴染みたちを呼ぶのは、兄弟姉妹関係のと似ている。だからか、ミラクルたちも同じなのよね?



「うわ……かっる! ふわふわ」

『みー?』

「ディオスをちゃんと守れよ、ベリル?」

『みぅ』



 喋れないはずなのに……意気投合してる? なんでだろう??



「ベリル、おーいで!」



 けど、ディオスが呼べばちゃんと飛んでいくあたり……もう主従関係はちゃんとできているみたいだわ。セシル兄もあんまりがっかりしてなかったし。



「じゃ、俺はもうちょっとだけ婚約者殿をエスコートしようかな?」



 と、腰を掴まれて……ちょっと引きずられるように庭園まで連れて行かれちゃった。なんか、ちょっと怒ってる感じ??



「……怒ってる?」

「ん? なんで?」



 いつものベンチに座っても、まだ声にピリッとしたのを感じるの。ミアの方はあたしの横でいつのまにか寝てたから……勢いよくセシル兄の胸に飛び込んだ。



「……ベリルに抱っこ、よくなかった?」

「……気づかれたかぁ」

「ディオスの加護だけど……家族になる子だよ?」

「でも、俺にも……もっと抱きついてもいいのにさ? あんな無防備な笑顔しちゃって」

「……カッコいい人には、難しい」

「…………俺、カッコいい?」

「…………すっごく」



 なので、ほっぺにチューしてあげてみれば。セシル兄は一瞬止まったけど、すぐにぎゅーって抱きしめてくれた!? この前言ってたけど、口のチューはもっと大きくなってからいっぱいしたいから……我慢しているのかな?


 それか、庭仕事の使用人たちが見えるから……やめてるのかな??


 どっちなんだろう??


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ