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第155話 かわいいお茶会でお披露目

お待たせ致しましたー

 お母様たちと、セルディアス城に向かえば。


 お茶会の会場に行く前に、廊下でびっくりする人たちがいたの!



「「「リーシャ!」」」


「サリー姉! ミラクルに、セシル兄も」



 幼馴染みたち以外にも、みんなのご両親もいたの。


 これって、ちょっとしたガーデンパーティーじゃないかしら?!



「……父上がお伝えして、みんな来たんだ」



 ちょっとずつ、片言が減っているミラクルが説明してくれたの。それを聞いて、納得出来たわ。あたしが相談したのは、マックス様からだものね?



「王妃様のことは、ちょっと聞いたの! すごいね!」


「俺は直接聞いた側だけど……ご体調に差し障わりないなら、いいんじゃないかな?」


「けど、陛下もすごいなあ? どうやって、赤ちゃんって出来るのかしら?」



 サリー姉の言葉に、あたしもそう言えばと思ったんだけど。


 どうしてか、セシル兄とミラクルの顔が真っ赤になっちゃった?


 なんでかしら?



「ふたりとも、どうかした?」


「……リーシャ、は。まだわかんなくていい」


「…………サリー、も」


「なんで!?」



 あ、もしかして、あんまり聞いちゃいけない内容だったのかな??


 大人になったらわかるかもしれないと、とりあえずそう思うことにしてあたしはミアといっしょに屋敷のみんなで作ったオープンサンドイッチを収納の魔法の中から出すことにした!



「せーの!」


『みゅ!』



 お母様の無限∞収納棚からも、ほかのお料理を出していけば。


 あっという間に、クロスがかかったテーブルの上にたくさんのパンと料理が並んでいく。


 それを見て、みんな声を上げて喜んでくれたわ!



「皆、よくぞ集まってくれた。此度は、我が妃の吉報を伝えられる者のみだが」



 おじい様が堅苦しい挨拶を始めて、ちょっと長いお話になるかなと思っていたら。


 シュラ伯父様が、がつんと頭を殴ったことでおじい様は地面に叩きつけられてしまったわ!?



「堅苦しい挨拶は抜きなんだぞ!! 母上の懐妊の知らせは皆に伝えてあるんだから!! 今日は母上が食べやすい料理を我が妹たちが用意してくれたんだ。大いに飲み食いするんだからな!!」


「……お兄さん」



 うん、伯父様の言いたいことはわかるんだけど。


 色々残念過ぎて台無しなんだから、ちょっとは場の空気読んで欲しいと思うわ!?


 それに、おじい様が復活されてすぐに顎に向けてアッパーが繰り出された!!



「やかましい! バカ息子!! めでたいからこそ形式的な挨拶も必要だろう!!」


「おっとぉ! そのパターンは予測済みだから避けれるんだぞ~」


「なにをぉ!?」



 うちのお父様はともかく、王族の男性ってなんでこんな感じの人が多いのかしら?


 エディトも根本的なとこは似ているし……その手綱はユイノ姉が握りそうだから大丈夫でしょうけど。


 とりあえず、ほかの大人が二人を止めてくれたから、改めてガーデンパーティーが開催されることになったわ!!

次回は日曜日〜

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