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第154話 かわいい白パンたちの仕上げ

お待たせ致しましたー



「かわいい……!!」


『みゅぅ!』



 まずは、パンの部分である白パンを焼いてみたんだけど。


 思っていた以上の白さとふわふわな見た目がとても可愛くて。


 思わず、うっとりしてしまうほどだったわ!!



「可愛いでしょう? リーシャがちっちゃい頃にも何回か作ったことがあるのよ。あんまり覚えてなかったみたいね?」


「そうなんだ……」



 食べたことがないわけじゃないみたい。けど、これはお母様もだけど、あたしもいっしょに作ったパン。おばあ様のお祝いのために作るパンの試作。


 これを、美味しくて可愛いフルーツサンドにしちゃうんだって! すっごく可愛くなると思うわ!



『これをあん時みたく、フルーツとクリームもりもりするんす?』


「そうよ、レイ君。今回はお母様向けだから、可愛くて見栄えがいいものにしようと思うの」


「あんとき?」


『お嬢様がまだ赤ん坊の頃でやんすよ。口回りべたべたにするぐらい、うまそうに食ってたんす』


「……へぇ」



 全然覚えてないけど、その時と同じものを作るんだ?


 可愛くて美味しいパン。


 おばあ様、きっと喜んでくださると思うわ!!



「奥様。チョコレートの湯煎が終わりました」


「ありがとうございます、シェトラスさん」



 シェトラスがチョコの入ったボウルを持ってきたんだけど……中身はとろとろの黒いチョコレート? どうして、そんなにもとろとろなの? 飾り付けにするんじゃなかったっけ?



「お母様。どう使うの?」


「ふふ。見てて」



 そのボウルと、レイバルスが持ってきたホイップクリームたっぷりのボウル。あと、パンが焼き上がるまでに切っておいた、たくさんのフルーツ。


 全部をちょうどよく使って、冷却(コールド)で冷ました白パンに挟んでいくんだけど!!


 あみあみの、チョコレートの模様がすごいの!!


 スプーンを使って、こぼすようにして描くんですって!!


 魔法を使っていないのに、まるで魔法みたいだったわ!!


 あたしにも出来るかなあって思ってたら、お母様がやってみましょうってスプーンを渡してくださったの。



「そーっと……そーっと」



 かけすぎないように。


 糸のように、描いて。


 重なりすぎないように、出来るだけきれいに。


 そうしたら、出来たわ!


 あんまり上手じゃないけど、お母様のと少し似た仕上がりに!!



「いい感じだわ。たくさん練習して、みんなで食べましょう? お母さんにはそれから持っていきましょうか?」


「わーい!!」



 これから少しの間、毎日がフルーツサンドだったけど。


 異能(ギフト)のptも上がったし、またミアの新しい機能も増えたのよね?


 セシル兄にも、美味しいものを食べてもらいたいからもっともっと作らなくっちゃ!!


 その前に、おばあ様たちにフルーツサンドを持ってお茶会なのよね!!

次回は木曜日〜

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