表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/200

第115話 娘らへの祝いの(チャロナ視点)

お待たせ致しましたー






 *・*・*(チャロナ視点)









「……無事に成功ですね?」


「…………そうだな」



 セシルくんに魔法鳥でリーシャの病状を伝えたら、すぐに返事が来るかと思っていたのに、お父さん顔負けの転移魔法で息切れながらの登場だったもの。


 本当に、うちのリーシャを大事に思ってくれているのね? だから、カイルキア様と看病の許可を出してこっそり見守っていたのだけど。


 我が娘は、母の私並みに素敵な告白とプロポーズをもらえて、もちろんだと受け取っていた。


 見守りが終わってから、私はカイルキア様の許可をいただいて、ディオスをメイドに任せて厨房に向かったの。



「皆さん、ビックニュースよ!」



 ロティとレイくん。シェトラスさんが生地の仕込みをしていたので、ちょうど良かったわ。



『どうしたでやんすか?』


『ご主人様?』


「いいニュースのようですが?」


「ふふ。我が娘に許婚が出来たの! 今日はまだリーシャが回復していないから無理だけど……近いうちに婚約式を披露したいと思います!!」


「『おお!』」


『ご主人様ぁ、セシルしゃんとでふか?』


「そうよ、ロティ!」



 ロティとハイタッチしてからのハグはいつも通りだけど。


 今日はパンの仕込みをしたいから、レシピ帳を収納棚から取り出してさっと眺めたあとに……リーシャのためもだが、セシルくんも美味しく食べてほしいパンを選んだわ!!



『チーズカレーパンでやんすか?』


「ええ、チーズとカレーはリーシャもだけどセシルくんも好きだから」



 これにプラスして半熟ゆで卵もインすれば完璧!! 食べにくいのが欠点だけど、きちんと対策をすれば大丈夫なはず。


 だから、カレーはレイくん。


 半熟ゆで卵はシェトラスさんに作ってもらって。


 私はロティと少しぶりに【幸福の錬金術(ハッピークッキング)】でカレーパンの生地に仕上げていったら!!


 下準備が出揃ったそれらで、全員生地の成形に取り掛かる!



『チャロナはん? なんでゆで卵をキンキンに冷やすでやんすか?』



 包む前に魔法でかなり冷やしたゆで卵のことについて、レイくんが質問してきたの。



「これは半熟卵をそのまま焼けば、固茹でになるのを防ぐ方法よ」


「ほう。そう言えば、スコッチエッグでもありましたな?」


「同じ方法ですね。固茹での場合は気にしなくていいですが、冷やしておけば熱を加えてもゆっくり温度が上がるので固茹でになりにくいです。冷凍だとやり過ぎですが」


『難しいでやんす〜』


「料理は大雑把もあれば、丁寧も必要だもの」



 リーシャもそこは飲み込みがいいから、きっとセシルくんのいい奥さんになりそうだわ。

次回は土曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ