第101話 求肥入りあんぱん仕上げ
お待たせ致しましたー
次はいつも通りのパン生地作り!!
ミアに今度はホームベーカリーに変換してもらってから、生地を作って発酵させて。
シェトラスにはその間にあんこの在庫を確認してたけど、ちょうどこしあんがあったからそれであんぱんを作ることになったの! すっごく楽しみだわ!!
「せっかくですから、シアちゃんも作ってみる?」
生地をベンチタイムさせている時間がまだあるからと、お母様がシア様にぎゅーひにあんこを包むのを提案されたの。あたしは逆だと思ったけど、おもちの中にあんこって包めるの?
けど、切って休ませたぎゅーひを触るといつものおもちよりぷにぷにふにふにしてて気持ちいいわ! 薄いから、そこにあんこがちゃんと包めるの。すっごく面白い!!
「へー? このままでも美味しそう〜」
「美味しいけど、せっかくだからパンで食べましょう?」
「はーい。チャロナがそう言うなら我慢するわー」
「ふふ。すっごく美味しいわよ」
お母様がそこまで美味しいって言うパン……早く食べたいけど、あたしも我慢だわ。
次にあんぱんと同じように生地の中に包んで……時間短縮で発酵を進めて、卵の液をちゃんと塗ったらゴマをちょっと振って焼いたら完成!!
「「わあ!?」」
つやつや、ふっくら美味しいパンの出来上がりだわ!! あんこのまわりにぎゅーひを挟んであるから、いつもより大きく見えるの!! 焼きたてを食べたいけど……すっごく熱そうだから、ここも我慢。
だから、あたしが冷却をゆっくりかけて触れる熱さまで冷やせば。
なんか、さらにつやつやしたパンが出来上がったの!!
「いい出来よ? お茶も用意して食べましょう?」
「わーい! おやつー!」
「わーいわーい!!」
お母様がお茶って言えば、ホムラ皇国から取り寄せてる……あの緑の甘いお茶かしら? お手伝いするって言ったら、そのお茶の葉が入っている筒を出されたの。
あたしはもっともっと、『わーい』ってはしゃいじゃったわ!!
お茶を人数分淹れてから、食堂で食べることになったんだけど。
「……どなただ?」
食堂のベビーベッドでディオスをあやしていたお父様がいらして、シア様がいるのを見て首を傾げたわ。
「ふふ。わからないわよね? ディーシアよ? カイルキア」
「……あの時の」
「ふふふ。大きくなったでしょう?」
胸を張るシア様は、なんだかちょっと可愛く見えたの。体は大人だけど……中身はちょっと違うのかしら??
次回は土曜日〜




