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アラン戦線 包囲されし大隊  作者: 宇佐美桂
5/8

5日目

何も食べずに2日経った、物資不足で弾薬尽き、飢餓が蔓延している。 切れ味の悪いサーベルに槍替わりの銃剣だけがある。 奮闘していた者達は誰も喋る元気も無い、そして昨日のような戦闘はもう出来ない事は分かっており、そして敵兵も同じ手に引っかかる程、アホではない。この大隊ももう終わりだと思っていた所、上空からプロペラ音が聞こえてきた。


「この音は、飛行船だ!」


上を見上げると飛行船の空中艦隊がアラン公国の首都ブレダに向かっていく事が確認出来た。 そして1隻の飛行船から通信が入った。


「我々ハアラン公国ノ首都爆撃セリ」


続けて連絡が来た。


「貴官ラハ無事ニ救援部隊ガ来テイル」


この連絡に歓喜して喜んだ、誰もがこの絶望の淵から生還した事に泣いていた、多くの死傷者を出しながら奇跡的に生き延びた。


飛行船が過ぎ去った後に、すぐに味方がやってきた。 衛生兵で溢れかえり、負傷兵の救出を行ったが計184名は野外病院も無い中だった為にほとんどが息を引き取っていた。 戦死者は377名に上った。 疲労困憊で肩を借りなければ動けない人が多く、トラックに運ばれる人の行列が出来ていた。 そしてバーナー少佐も野外病院に運ばれていった。

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