幕間 王女殿下の乳母?
リエスディア王女殿下は
利発で可愛いです。
しかも、頭が良いんですよ。
「フィレノエラさん、鍛練に行きます。」
私の王女殿下がおっしゃいました。
勉強が終わったところなのに
なんて素晴らしいのでしょう。
まだ、9才とは思えません。
私はフィレノエラ・ガナリス、リテスディア王女殿下の乳母ですわ。
「フィレノエラさん、浸ってるね。」
おだまり!
たかだかご学友の分際で!
ドーリュム家に嫁いだエリスディア王女殿下の
子供とてリテスディア王女殿下に比べれば単なるガキよ。
「クリスティアちゃん、鍛練行きましょう。」
私の王女殿下が微笑まれました。
ああ、女神の使いの微笑みだわ。
「私もついて参りますわ。」
私は言った。
「リエスディア、待ちかねたぞ。」
ベルティウス先々代国王陛下と...。
あれは...。
「ラース様!おいでになっていたのですか?」
リエスディア王女殿下が
嬉しくて仕方ないように言ったわ。
「おー、リディ、大きくなったな♪」
ラース様、ラーガラース烈王国の
先代国王は微笑んだわ。
「もう、9才です、ラース様。」
リエスディア王女殿下が言ったわ。
リエスディア王女殿下はラース様が大好きなのよね。
「オレは見てるから頑張れ。」
ラース様が言った。
「はい!」
なんか張り切ってるわね。
「ひいお祖父様まいりました。」
リエスディア王女殿下が言ったわ。
なんかすごく残念そう。
ベルティウス様にはまだ敵わないわよね。
「少し、攻め急ぎ過ぎていた、気を付けよ。」
ベルティウス様が言ったわ。
「次はクリスティアの番じゃ。」
続けてベルティウス様が言ったわ。
「げ、私は良いです、ひいお祖父様。」
クリスティア様は言ったわ。
「遠慮はいらぬ、まいるぞ。」
ベルティウス様が言ったわ。
「ラース様~♪」
リエスディア王女殿下は
いそいそとラース様のもとに行ったわ。
なんか、乙女が好きな若者のもとにいくみたい...って違うでしょう。
相手はリエスディア王女殿下より100才は上の
ラーガラース烈王国の先代国王よ。
「リディ、よくやった。」
いくら色気のある美老人だからって
リテスディア王女殿下のお相手には
不適切だわ。
「なんだ?抱っこか?」
ラース様が言ったわ。
「はい!」
リテスディア王女殿下が言ったわ。
ラース様はリエスディア王女殿下を
アカチャン抱っこした。
「重くなったな。」
ラース様が言った。
「そう言えば、ウェットはどうした?」
ラース様が言ったわ。
リエスディア王女殿下は
嬉しそうにラース様の膝の上で
お茶を飲んでるわ。
「お父様は明正和次元のお母様にあいにいってます。」
リエスディア王女殿下は言った。
「そうか、あちらで妊娠が発覚して律ちゃんは帰ってこれないんだったな。」
ラース様は言った。
「次元門は妊娠してると通れないらしいのう。」
ベルティウス様が言ったわ。
クリスティア様は鍛練のあとへばってた情けないわ。
「じゃあ、ウェット、泣きの涙だな。」
ラース様は言った。
「お父様はお母様がいないとだめなのだそうです。」
リエスディア王女殿下は言った。
「まあな、リディもすぐ大きくなって男に抱上げられるんだろうな。」
ラース様が言ったわ。
「ラース様に抱き上げられてます。」
リエスディア王女殿下は嬉しそうに言ったわ。
「まあ、今はな。」
そういってラース様は
リエスディア王女殿下の頭を撫でた。
リエスディア王女殿下は
ラース様の事がすきなのかしら?
大分歳のさあるわよね。
第一、美老人と美少女じゃあ釣り合わないわ。
リエスディア王女殿下のお相手は
若者希望よ!
リテスディア王女殿下は少し大きくなりました。




