グーレラーシャの獅子1
朝起きて、目の前に、自分好みの女性が自分の腕の中に寝いた...襲った、やっぱりダメか?
「最近、房中術の相手が、男系多いだけに余計に抑えがきかん。」
彼女の情報は、適時、入って来ているが...。
「なに、一人言いってるのじゃ、孫よ。」
師匠が武術の修練所においでになったようだ。
「師匠、昨日は申し訳ありませんでした。」
忙しい過ぎて、修練所にこられなかったからな、もし体力が、いつも通りあったら、あの異世界人...栗落花 律と言ったか...きちんと思いを果たせていたと思うが...。
「では、始めようぞ、孫。」
師匠は眼光鋭く言った。
「孫、ウェティウス、お前、異世界人襲ったそうじゃな。」
鍛練後の水分摂取時言われてむせこんだ。
「そ、祖父上様、なぜそれを...。」
私は祖父上様を、師匠をみつめた。
「わしとて、情報源はある。」
フッと笑われた。
「...未遂です。」
万全の体力なら...。
「ま、房中術の先生もやっと次の段階に行けると言っておったがのう。」
ニヤニヤしながら祖父上様は言われた、そっちともつながってるのですか。
「...男系多くして、先に行ってもらえるように嫌がらせしたらしいようじゃな、孫は、あんまり、色事に興味見せんかったし。」
...嫌がらせされていたのか、恐ろしいな。
「今夜、今後の事を含めて相談に行くと言っておったぞ。」
...それこそ、嫌がらせだろう、今夜こそと思っていたのに。
「都合が悪いです。」
あの、柔らかい身体を抱き締めたい。
「...あやつの教えをこうた方が良い、お前は女心がわからぬ。」
女心...確かに分からない...だが、もっと分からないのが、あの異世界人の心だな、普通、目の前に国王の私がいるのだから、保護をこうものではないのか?落ちて来ない事になどしたくない...もし、ここから出たらどう暮らす気なんだ。
「...ウェティウス、大分、やられてるな♪いい傾向だ。」
祖父上様が嬉しそうに言った、やられてる?...確かに、あの言動は目が放せないな、逃げ出したらしいな、警護に戻されたらしい、良く中庭を思い付いたな...あそこからは出れんが。
「フフフ、面白い、逃げられると思うなよ。」
私はつぶやいた。
「お前がそれじゃ悪役見たいじゃぞ...息子が『クレシアの月』にイカれてる時みたいじゃな。」
父上様と一緒...別に構わないが。
「ま、よっぽど、魅力的な女性なんだろうがのう。」
祖父上様が言った、そうだな、スザナは、頭がいいと言ってきたな♪
「短い黒髪が艶やかで、緑に銀の瞳が綺麗で結構胸があります。」
想像すると何かワクワクしてきたな、どうしてやろうか...。
「狩りをするような、高揚感か...やめとけ、息子の二の舞になるぞ。」
そういえば、母上様とどこをどのようにすれば父上様は結婚出来たんだ?
当代1の美女と歌われた『クレシアの月』と最強の武人だった『グーレラーシャの赤狼』が...接点ないだろう...。
「グーレラーシャの獅子、急がば、回れじゃぞ。」
...回ってるうちにどっか行きそうな気がしてならないのだが。
「師匠、祖父上様、ご指導ありがとうございました。」
祖父上様に挨拶し部屋に帰る事にした。
さて、どうに可愛がってやろうか?




