その3 律、取調べと調査される
「あなたの名前は?」
取り調べは、何でも、嘘言うと端末みたいな機械にでると言う嘘発見機みたいな腕輪みたいなのを着けて始まった、進んでるな。
「あなたの年齢は?」
さて、いってもいいものか、明正和次元は沢山の種族が混じりあってるから、成熟度しか言わないしな。
「52歳です、成熟度は青年期です。」
しぶしぶいったよ。
「陛下より4歳年下ですね。」
さらっと言われたよ。
「陛下ってまだ、お若いですよね。」
人間族は100歳位の寿命の世界が多いってこと聞いたけど。
「お若いですよ、まだ60だいにもなられないし...ああ、230年~250年位寿命ありますから、あなたもそうですか?」
取り調べの人がいったよ。
「何事もなければ、280年位って言われてます。」
と言うと、陛下と釣り合い取れてますねって言われたよ、それ基準なのかい。
色々聞かれたけど、問題なかったみたいだね。
「最後に私的な質問なんですが、陛下の事どう思ってますか?」
...本当に私的な質問だよ。
「...いい人なんじゃないですか?」
襲ったけど。
「.......うわー、嘘ですね、なにしたんだろう、陛下。」
だから、私を襲ったんですよ、ヤル気満々だし、まだ、ハア。
「ライエス、やり過ぎですよ。」
スザナータさんがたしなめてくれました。
「うちの奥さんは真面目だね。」
警護隊長がニコニコして言いました、ご夫婦なのか。
「.....確かに、陛下には早くお子を持って頂きたいですが...。」
じゃあ、格好いいお婿さん見つけてあげなよ、そうすれば、解放してくれるかも。
「次はへんたい...いえ、異世界人の専門家が来ます。」
スザナータさん、へんたいいったよ、ここでも学者は変態扱いかい。
「初めてまして、デュカス・ニョビサトと申します~。」
何か、ウキウキしてるな。
「ニョビサト博士、律さんに危害は加えないでくださいね。」
こっちの方が危ないんかい。
「...わかりました、えーん細胞組織採取したいよ。」
さ、細胞組織採取?...家訓の体の一部は不用意に渡さないに抵触するかなぁ?
「あなたの故郷はなんと言う世界ですか?」
キラキラとした目で聞かれたよ。
「...明正和次元です。」
適切情報でいいんだよね、これ?
「話が通じるって良いですね、この本読んでください。」
難しいそうな本を渡された 。
「麦の生産方法...。」
あ、この本面白いや...ここはこうすれば効率よくできるよね、ニョビサト博士は読めるんだスゴいって呟いてるよ。
「ここ、こうすれば、効率よく作業出来ますよ。」
つい、職業柄、教えてしまいました、異世界人失格です、いずれ、たどり着く方法でも、不用意に教えてはいけないのですが。
「...良い案ですね、農業管理官と相談してみます。」
スザナータさんが食いついたよ。
「あの、あくまでも案と言うことで...。」
私はおそるおそる言った。
「もっと、指摘があれば教えてくださいね。」
スザナータさんにキラキラした目で見られたよ。
「話せて、読めて、しかも頭がいいって本当ですね、ああ、興奮してきました。」
さっきからしてますよ、博士。
「スザナータさん、何か怖いです。」
いざと言う時はまだいる警護の人に守ってもらおう、非力だし、使える、力は使おうって異世界生活想定訓練でも教えてもらったし。
「スザナと呼んでください、その代わり、律と呼び捨てにしてもいいですか?」
スザナ...さんはさっきの事で信頼感持ち始めたみたいだ。
「いいですけど、私はスザナさんでお願いします。」
距離感は保てが家訓です。
「律は、遠慮深いですね。」
ニコニコしながら言われたよ。
「律さん、実は、もう一人、私のところに異世界人がいるんです、黒髪、琥珀目で、言葉通じないんですよ、律さんと同じ世界の人ですか?」
ニョビサト博士はいった、会わずには分からないけど...。
「何か、魔法っぽいの使いますか?」
使えば、明正和次元の人の可能性も...。
「使わないよ、最近やっと、出身、チキュウ、ニホンとかイシカワなんとかとか聞き取れたのですが。」
ニョビサト博士みを乗り出して言った。
「可能性的に『地球』世界の人の可能性高いです。」
違うかもだけど。
「そうですか!!」
ニョビサト博士にすごくキラキラした目で見られたよ。
結果的にそのうちその異世界人と会うことを依頼された...まあ、いいけどね。
スザナさんも色々、私に農業系の資料を読ませて、話したりしている、うちに時間は過ぎていったよ。
失敗したよ、もう、夕方じゃん、あの人が、女王陛下が帰ってくるよ、逃げなきゃ、また襲われるかも...イヤー。




